昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(132)文明の進化路線に逆らえるのか(35)落語談義(2)起死回生の戦略

2012-08-29 05:37:32 | エッセイ
日ごろ乱暴者でご隠居も手を焼いている熊さんが議論を吹っかけてきた。
「中国で日本の大使が乗っている車が追い回されて国旗を奪われたってじゃないですか! 日本であんなことやったらどうなるんですか」
「まあまあ、そういきり立ってないで落ち着きなさい」
「冗談じゃねえよ。韓国では日本が戦争に敗けてしゅんとしているどさくさに紛れて海上に勝手な境界線を引き、不法占拠した竹島に大統領がこれみよがしに上陸したり、うちらの天子様に失礼なこと言ったり、首相の親書を突き返して来たり、やられっぱなしじゃないですか」
「まったく、とんでもないことをしてくれたもんだよな。だけど野田さんも国際司法裁判所に提訴して、国際正義に訴えるって言ってるし・・・」
「国際正義? そんなものあるんですかい? ロシアだって韓国だって実効支配したもん勝ちだって、うちらの島を不法占拠してまかり通ってるじゃないですか」
「たしかにそれが現実だわな・・・」
 どうも平和主義者のご隠居の旗色が悪い。

「尖閣だってそうだよ、今は日本が実効支配しているけど中国は今のところは目をつぶるけど、もともとは自分のものだから、そのうちなんて思っているんだよ」
「まったく、今や日本は四面楚歌ならぬ、三面楚歌だな・・・」
「ロシアは一寸たりとも日本に北方領土を渡さない、韓国に至ってははそのうち、対馬もなんて言ってるらしいし、中国だって沖縄にも色気があるみたいじゃん。このままずるずるで日本はいいのかい! 打つ手はないのかい!」
 熊さんはますます居丈高になってご隠居に迫った。

「そうだ! いい考えが浮かんだ。日本はこれで行こう!」
 ご隠居がとつぜん膝を叩いて叫んだ。
「何です? いい考えって。日本も核兵器を持とうってんですかい?」
「そんなんじゃないよ。中国とロシアと韓国に取り囲まれて困窮している北朝鮮を活用しようっていう戦略だ」
「北朝鮮? 拉致問題でまったくラチのあかないあの国とですかい?」
 熊さんは疑い深い目をした。
「今中国の庇護のもとにあるけど、心の中では中国の属国に成り下がるのはごめんだという意識が彼らにはあるんだ。なんとか脱却したいと前首領の金正日は核兵器をもって強面の戦略を立てたんだけど、こんどの新首領金正恩はどうやら違うようだ、困窮している国民の生活を改善することが先ず第一だ、つまり経済に重点を置く戦略を立てているようだ」
「そういえば、核実験もやってないね」
「最近テレビに出てくるだろう、金正日の料理人をしていた藤本さんが新首領に招かれたって話が」
 
「そういえば藤本さんが横田めぐみさんを返してくれれば日朝関係はうまくいく可能性があるなんていったらしいですね」
「そこだよ! それに対して金正恩は頷いていたらしいじゃない。日本との関係に色気があるということだよ」
 
「ってことは、小泉さんみてえに野田さんが北朝鮮に乗り込んで・・・」
「そうだよ。それこそ日本が今国際社会に打って出る絶好のチャンスなんだ。中国も韓国もロシアだってびっくりするぜ!」
 ご隠居も熊さんと一緒になって目をむいている。
「そうして、彼らに核兵器を断念させることができたら、これこそ日本の平和外交戦略の第一歩として日本が国際的にも発言力をもつことになる」
 ご隠居は胸を張った。 
 

エッセイ(131)文明の進化路線に逆らえるか(34)中国の実態

2012-08-25 04:48:41 | エッセイ
 
 野田総理は、竹島問題について、「力をもって不法占拠していることに対し、法と正義に則って対処する」と国際的に<正義>を訴えていくことを強調した。
 韓国は早速強硬に反論してきている。
 現実は甘くはない。

 友人のM氏から貴重な情報をもらった。
 尖閣問題に関して日中間に密約があるという大前研一氏の発言からの引用だ。
 内容は「中国は実効支配の原則から、尖閣を日本の領土として認める。しかし、一方で中国の国内法で領土権を主張する」というものだ。

 かつて小平が「我々には知恵がない、次の世代に任せよう」と言ったとされる言葉、そして現行の中国の朝鮮戦争に参加、チベットやウイグル族を武力で支配し、西、南沙諸島も武力侵略をしている覇権的な行動と重ね合わせると、軍事大国中国の本質が見えてくる。(韓国やロシアの姿勢も似たようなものだ)
 
 つまり、太平洋戦争後、戦争をしない日本に対し、中国は戦争をする大国としての意志を明確にしてきている。
 いずれは東世界周辺を力で支配し、西世界の強国アメリカと対峙する姿を描いている戦略だ。

 小生は<文明の進化路線に逆らえるか>と警鐘を鳴らしてきた。
 <夢>をもつことのできる動物などと美化しているが、人類は他の動物とは異なる我欲をもって前へ前へと進む性癖がある。
 (人類と行っても男性と言った方がいいかもしれない。女性にはそんな性癖は少ないと思われるので・・・)

 科学の世界でも見られるように、自然をも支配できるという過信は、我々が生存する自然環境にも悪影響を及ぼしている。
 同様に人間の営み、政治の世界でも、強いものが勝つという<力の論理>によって拍車がかけられている。
 行きつく先には奈落が待っている。
 人類を滅亡に追い込む非常に危険な姿勢であることに我々はそろそろ気づかねばならない。

 

 

エッセイ(130)文明の進化路線に逆らえるか(33)理想と現実

2012-08-24 05:00:45 | エッセイ
 昨日、「記憶」を次の世代にと題する野田総理のブログの配信を受けた。
 8月6日の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和記念式で彼があいさつしたものだ。
 唯一の戦争被爆国として核兵器の惨禍を体験した我が国は、人類全体に対して、地球の未来に対して、崇高な責任を負うています。それは、この悲惨な定見の「記憶」を次の世代に伝えていくことです。そして、「核兵器のない世界」を目指して「行動」する情熱を、世界中に広めていくことです。

 たしかにそうなんだよなと思う一方、でもそう簡単にいかない<力の論理>で動いている現実がある。
 だいたい国連を束ねる常任理帰国が核を保有していて手放す気はさらさらない。

 追い打ちをかけるように、このところ奪ったものが勝ちという現実を竹島や北方領土問題で、韓国やロシアのリーダーからえげつなく突きつけられ、尖閣では中国から「オレの領土だ!」と挑発されて対応できない日本の政治に我々はイライラしている。

 恥も外聞もないえげつない外国のリーダーに比べると高邁な理念を掲げている我が野田総理は立派に見える。
 しかし、政治は現実を踏まえなければ意味がない。
 野田総理も、原発反対を唱える団体と敢えて会見し、「理想はさりながら、現実を踏まえて原発再開に踏み切った」と現実的なところを示した。
 

 現在の日本として世界にアピールするには、冒頭の野田総理の発言のように、悲惨な体験を踏まえて世界に崇高な理念を発信し続けなければならないが、一方で政治は現実を踏まえた智恵のある行動をしなければならない。、
 
 竹島問題に関しては、不法占拠の実態を国際社会に訴え続け、北方領土に関してはロシアに活発に返還運動を働きかける必要がある。
 そして尖閣には実効支配の形を着々と具体化していかなければならない。
 それぞれ、知恵を駆使した現実的な対応が求められる。
 放っておいてはならない。

三鷹通信(60)三鷹阿波踊り

2012-08-19 04:16:54 | 三鷹通信
 昨夜、東京八重洲まで出かけて7時ごろ戻ってくると、三鷹駅前はたいへんな人だかりだ。
 高架橋から見下ろす中央通り商店街がまばゆく輝いていて、浴衣の人が右往左往している。  あ、今日が三鷹阿波踊りなんだ。
 
 ちょっと見て行こうかと思ったが、ちょうどバスが来たので諦めた。
 狭い商店街に次々と踊り連が繰り込んでいくのをバスの中から横目に、あっという間に通り過ぎる。

 ぎゅうぎゅうに混んでいるバスの中、ぼくはどんどん押されて出口付近に立っていた。
「清原市長も参加されていましたよ。写真撮ってきました・・・」
 とつぜん、耳元で声をかけられた。
 誰かとしゃべっているのかと振り向くと、じっとぼくに視線を合わせて笑っているおばさんがいた。
 社交ダンスの好きな中学校の同窓生に似ている。
 しかし、違う。まだ50歳代だろう、知らない人だ。
「市長も浴衣で踊っていましたよ。あの方はどこでもお出かけになるんですね」
 
 たしかに市長は市内のお祭りにも、我々の同窓会にもまめに顔を出す。
「阿波踊りは今日と、明日なんですね。朝、あんなに強い雨が降って心配してましたけど・・・」

 旧知の間柄のようにニコニコと話しかけてくる。
 ついに聞き流していたぼくも応えていた。
「阿波踊りって、あっちこっちでやってますね。この辺では高円寺が有名ですけど。ぼくは女性陣の蹴出しの足さばきに目がいっちゃいますね」
 
「あれって、つま先立ちでたいへんそうですね。中央通りも丸正あたりまで踊るんでしょうけど、疲れちゃうんじゃないかしら」
「あなたも踊るんですか?」
「踊りは社交ダンスをしているんです」
 通りで同級生のYさんに似ていて体が締まっている。

「社交ダンスですか?」
「歌も大好きなんです。歌は歌謡曲でもロックでも・・・」
 にこにこと屈託がない。
「楽しみが多いのはいいですね」
「わたし、おしゃべりも大好きなんです。あ、もう降りなければ。ありがとうございました。またお会いしましょう」
 彼女は軽いステップを踏んでバスを降りて行った。
 わずか数ヶ所のバス停の間、混み合っているバスの中だったが、たいへん楽しいひと時だった。
 だいたいぼくは、どうも一見取っつき難いタイプのようで、長い人生の中で見知らぬ人から声をかけられ、しかもおしゃべりしたことなんかなかった。
 そんなぼくに声をかけてくれた見知らぬ貴女に敬意!
 

なるほど!と思う日々(229)李明博大統領にパンツをはかせて下さい

2012-08-17 05:07:08 | なるほどと思う日々
 昨日の読売新聞の編集手帳を読んでなるほど!と思った。
「日韓関係は未来志向で」と我々にとって好感のもてる韓国大統領だと思っていた李明博氏がここへきて唐突に変身して、折角順調に歩み出した日韓関係に水を差す政策を取り出した。
 
 自国のものだと主張し実効支配までしている竹島にわざわざ上陸し、さらに我が国の天皇をやり玉に挙げて非礼な言葉まで吐いている。

 人間には<自尊心>というものがある。
 フランスの思想家、ボルテールによれば「それは必要であり、われわれにとって貴重であり。われわれに楽しみを与えてくれる。しかしそれは秘めておかねばならないものである」と「種の永続の道具」に例えている。
 人間は皆、その道具を秘めておくために下着をつけている。
 
 高飛車に出て自国民の自尊心をくすぐる狙いとしても、礼儀のかけらもない発言は常軌を逸している。
 道で変な人に立ちふさがれたようで目のやり場に困る。
 容易には治癒しない傷を日韓関係に負わせてまで政権の人気を回復させたいのかと、憤りを通り越して憐れである。
 どうか、大統領にパンツをはかせてやって下さい。
という内容だ。

 確かに韓国の歴史を顧みる時、われわれも憐れみを禁じ得ない。
 しかし、今や韓国製品は日本製品を凌駕する勢いで世界に飛躍し、文化の面でも韓流は我が国を覆う勢いである。
 そんな時期に、敢えてこんな行為に出たのは、日本の従軍慰安婦問題への対応に不満があるからということのようだが、戦後半世紀を経てなお過去の恥部をホジくり返しあからさまにしてまで、日本を敵視する政策に転換した姿勢は子どものけんかみたいで、われわれにとって憐れにしか映らない。
 読売の編集手帳氏ではないが、
「韓国の政界でも常識のある方、李明博大統領にパンツをはかせてあげてください」
 
 

  

エッセイ(129)文明の進化路線に逆らえるか(32)竹島領有事件

2012-08-13 04:48:35 | エッセイ
 ロンドン五輪サッカー男子3決定戦で日本を下した韓国のMF朴鐘佑選手はピッチで竹島の領有を主張するメッセージを掲げた。
 

 そもそも歴史的に日本が領有していた竹島を、戦後韓国は勝手に自国領土とし、軍備を使って実効支配してきた。
 そして今回韓国の戦勝記念日(8月16日)に向けて、韓国李明博大統領が自ら竹島に足を踏み入れた。
 
 日本は国際司法裁判所に提訴の手続きをとったが、韓国は歴史的事実が検証されることを怖れこの提訴を受け入れていない。
 獲ったもんが勝ちだという<力の論理>だ。

 日本政府は竹島が日本の領土と主張しながら、ここまで何をしてきたのだろう。
「事を荒立てないで解決をという姿勢」に終始してきた。
 
 北方領土においても、先般日本領土である国後島にメドベージェフロシア首相が訪問「一寸たりとも領土を渡さない」と断言している。
 

 ここで思い出す。香港返還の際、イギリスの鉄の女と称されたサッチャー首相が小平との会談で「もし投票で香港住民がこれからもイギリスの統治を望むという結果がでたらどうしますか?」と話しかけた。
 
 小平は「直ちに人民解放軍を差し向けます」と躊躇なく応えている。

 日本は戦前<力の論理>に基づく西洋文明を追いかけて大国になり、しかし最後にやり過ぎて失敗した。
 その反動で、戦後はひたすら独自の<調和の論理>に基づき話し合いによる外交を展開してきた。
 しかし、現状はどうだろう。
 一時オバマアメリカ大統領の出現で世界の潮流も、<力の論理>から脱却できるのではと期待できたが、その後オバマ自身変節してしまった。

 日本は今後この現実にどう対応していけばいいのだろう。
 
 
 
 

エッセイ(128)男も頑張った。

2012-08-12 07:28:22 | エッセイ
 やった! ロンドンオリンピック。
 昨日は男子サッカーが宿敵韓国に敗れてブルーな一日だったが、新たに投入した迫田選手の活躍もあって、女子バレーが3対0で韓国を退け28年ぶりの銅メダルを獲得、溜飲を下げた。
 
 
 やっぱり日本は女子かの思いを強くした。

 しかし、小林諒太選手が日本としては48年ぶりの金メダルを獲得した。

 格好いいね男、諒太!
 
 
 でも奥さんの支えが大きかったんだよね。

エッセイ(127)ウナギを楽しむ

2012-08-08 05:27:26 | エッセイ
 大学の同級会で、毎年国際ビルの東京ファミリークラブで<暑気払い>としてウナギを楽しむ。
  たまたま同級生に有名な鰻関連事業のオーナーがいて、そのご好意により、特に今年は貴重品のうな重にありつけるということで、70を超えた連中が27人も集まった。
 

 うなぎを食べながら、ぬらりくらりととりとめない会話を楽しんだ。

「この間、N君とひさしぶりに会ったよ」
 隣に座ったSくんから話しかけれた。
「N君?」
「君と下宿が一緒だったN君だよ。工学部の・・・」
「あ、山形の酒醸造元の御曹司ね。学帽を蝋でテカテカに光らせた女にもてた伊達男の・・・」
 渋谷の恋文横丁へ下宿仲間で酒を飲みに行った。
 彼は渋谷へ通うために、元住吉から山手線の原宿までの通し切符を定期代わりにしたんだ。
 元住吉から日吉までの一駅分の切符で乗り込んで、渋谷の改札を出る時は通し切符で降りる。帰りは渋谷から一駅分の切符を買って、元住吉で買い求めた日吉行きの切符で降りる。
 つまり下宿が元住吉と日吉の中間にあったので、キセル乗車を彼は考え出したんだ。
 ところが、何遍もその通し切符を利用していて、ついに渋谷駅で捕まって、多額の弁償金を支払う羽目になった。
「切符は毎日同じ色というわけじゃないんだよ!」と。

「いやあ、このところ毎日ロンドン時間で・・・」
 みんなロンドンオリンピック観戦で不規則な毎日を送っているようだ。
 
 
「ボクシング・ミドル級の村田諒太がベスト4に残っただろう? 彼はワタナベ所属のプロ。スーパーフェザー級チャンピオンの内山高志から腰ダメパンチの秘策を伝授されたんだ。それで勝てているんだよ。これで名を上げて、ワタナベに入ってプロになるんじゃないかな…」
 ボクシング界の顔役と懇意でリングサイド常連のI君が披露してくれた。

「百名山登頂なんて目じゃないよ。何しろ500以上の山を征服しているんだ。百名山でも一番最後に残る難しい山、北海道の幌尻山へ登った時、ヘリコプターが遭難者を救助していたもんね。ある意味命がけなんだよな。それでもチャレンジする。達成感がなんともいえないんだ」 
 
 日焼けした顔で目を輝かせてSG君は語った。

メールで連絡しても返事がないから電話してみると、このところ全然メール見てないんだっていうのが多くて・・・」
 幹事のM君が苦労話をする。
「いやあ、これだけ集まるのは名幹事のおかげだよ・・・」
 来年我々は卒業50周年を迎えるのを記念して大学の入学式に招待される。
 そのお返しということで、同窓会募金が募られている。
「我が組は、現在39名、73%の応募率でトップです」とこまめにメールしてくる。
・・・そういわれてみると、ぼくは未だその中に入っていない・・・

「今度のゴルフコンペは女子プロトーナメントで有名なグレートアイランドクラブです。ぜひご参加を」と我がクラスでふたりしかいない貴重な女性のひとり、まだ若々しいSKさんから言われた。
 彼女が前回のコンペで優勝して今回幹事役なのだ。
 ・・・参加したいけど、このところゴルフなんてぜんぜんやっていないし・・・

「人と会う回数が多いほど長生きするという調査結果がある」
 鰻を食べて、人としゃべって、いろいろ刺激を受け、楽しいひと時でした。
 長生きできるかな?

 U23サッカー、メキシコに敗れる。
 
 敗けた試合を観ると疲れる。


 

エッセイ(126)数少ないチャンスをモノにする

2012-08-04 06:05:07 | エッセイ
  なでしこジャパンが強豪ブラジルを下して4強に駒を進めた。
 冒頭から個人技に優れるサッカー王国ブラジルに押されっぱなし。
 点を入れられる危機は何度もあった。
 しかし、不思議と敗ける予感がしなかった。
 そのうち、相手のわずかな隙を狙って
 大儀見が駆け上がりシュート。
 
 
 後半も状況は変わらず終始ブラジルがボールを支配。
 そのうちまた、数少ないチャンスに大野が左足一閃、シュートを決めた。
 
 終わってみれば、2対0。
 終始押されていた印象は消えて、なでしこは勝つべくして勝ったと思った。