昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(239)誤嚥防止法

2014-12-31 05:13:26 | エッセイ
 年も押しつまりました。みなさんお元気でお過ごしのことと思います。
 小生、歳も押しつまりました。78歳です。
 小便が近くなったり、食事中むせたりします。
 体の処々で筋肉が老化し対応が鈍くなっているのです。
 特に、誤嚥すると老人性肺炎を引き起し、死に至ります。
 
 

 テレビを見たり新聞を読んだりしながら食事しないよう、家内からは厳しく指導されます。
 食事前に口の運動をさせられます。
 
 こんな言葉も言わされます。
「まいまいネジ巻き まみむめも 梅の実落ちても見もしまい」
「焼き栗茹で栗 やいゆえよ 山田に灯のつく宵の家」
「雷鳥寒かろ らりうれろ 蓮華が咲いたら瑠璃の鳥」
「わいわいワッショイ わいうゑを 植木屋井戸がえお祭りだ」

 また、老人の健康という観点から<シャワー効果>が見直されています。
 
 *疲れや眼精疲労に効果的*
  目の周囲を温めると目の疲労回復の効果がある。
 *安眠効果*
  耳たぶの後ろの骨沿いにシャワーを当てる。
 *体の痛みやコリがほぐれる*
  シャワーマッサージが効果的。
  温水と冷水を繰り返すと神経が強化できる。
 *体臭予防になる*
  朝たった1分のシャワーで臭いが軽減され、抑制効果は夕方まで続くそうです。
 *メタボにも効く、<ダイエット効果>*
  冷水シャワーを浴びると褐色脂肪細胞が活性化する。 
  リンパの流れを改善し痩せやすくする。

 では、みなさん、口の運動とシャワーでお元気で、良いお年を迎えましょう!





言葉(22)ゴッドファザーのつぶやき

2014-12-30 06:17:30 | 言葉
 ドン・コルレオーネには、彼にとって異国といえる軍隊に末の息子を入隊させ戦死させる気はもとよりなかった。
 
 そしてそれを阻止するべく大金が投じられた。

 が、マイケルはすでに21歳になっており、その彼の志願をはばむ術はいかにドンといえども持ってはいなかった。・・・
 
 海軍大佐に昇進した彼は数々の勲章を授かった。
 1944年には、彼の武勲を示す写真と共に彼自身の写真がライフ誌に載ったほどである。
 友人の一人がそれをドン・コルレオーネに見せたところ、ドンは、
 
「あいつは一家のためではなく、よそ者のために勇敢にやっておる」と苦々しげにつぶやいたという。
 

エッセイ(238)今年最後の麻雀会

2014-12-29 09:13:53 | エッセイ
 年も押しつまった最後の日曜日、我が三鷹三田会麻雀分科会の第203回目の麻雀大会が開催された。
 当初、12組48名で行う予定が、さらにお二人の先輩が参加したいと言うので、急遽参加者を募って52名13組が出そろった。
 ところが土壇場になって、M夫妻のご主人が体調を崩されたとかで、お二人が不参加となる。
 H会長やY幹事のツテで長期不参加だった方、さらに新規入会者を探し出して揃える。
 ところがさらに、ご主人の具合が悪いとのことでK幹事が不参加。
 やむを得ず部外者から応援を頼んで無事、52名13組で大会は成立した。
 ゴルフと異なり、麻雀は4名揃わないと成立しないのがムズカシイところだ。

 なんとか無事プレイ開始。
 

 場所を移してのパーティも盛り上がった。
 
 (カメラをポケットに用意していたのだが、舞い上がって写すのを忘れた。写真はいずれも以前のもので失礼!)
 不器用な幹事長としてホッとする。

 また、ご理解を頂いて、わが初出版本<レロレロ姫の警告>を売り込む。
 
 <年忘れの会>で心強い励ましのお言葉をいただいたM先輩から3冊も追加で買っていただいた。
 そして、またまたびっくり!
 H先輩からも推薦の発声があって、持ち込んだ本は次々と売れ切れてしまった。

 いろいろありましたが、中学の同窓生のご支援からはじまり、地域活動されている<好齢ビジネスパートナーズ>のHさん、<読書ミーティング>のSさん、そして<大学の同窓会>からもT応援団長、M先輩、H先輩など、多くの人たちの温かいお励ましで、心豊かな一年を締めくくることが出来ました。
 皆さまに感謝です!
 

なるほど!と思う日々(321)利己的遺伝子仮説(3)

2014-12-28 04:07:33 | なるほどと思う日々
 人間は世代を越えて順位を継承することができる、とR・ドースキン氏は言う。
 
 これは、人間の記憶力、コミュニケーションの能力、そして誰が誰の子であるかが分かる能力と婚姻形態をもってして初めて可能となった、生物の進化史上特筆すべき偉大な出来事である。
 人間は生まれながらに順位(地位、身分、階級)を決めている唯一のサルなのだ。
 男は他の男と争って順位を決める必要はないし、何かの代表者を選ぶ際にも、身分や家柄が自動的にそれを決めてくれる。
 我々がなすべきことは、自分の置かれている地位や身分をよくわきまえること、そのうえで最大限の利益を得られるように努力をすることである。
 
 君主制と階級制がなぜ優れているのか。
 その一番大きな理由は、これらのシステムが動物の社会進化の中で自然発生したということ、さらには長い淘汰の試練を受けつつも未だに残っているということである。

 それ以外の国家の形態、たとえば、社会主義や共和制は、人間の頭の中から出てきた思想の産物である。
 そこでは<遺伝子>ではなく。個人が考えられる個人の尊重、個人の尊厳、個人の平等・・・だ。
 裏を返せばこれは、<遺伝子>に対する挑戦であり、冒涜であり、差別である。
 そのような考えが、あの<利己的遺伝子>にどうして太刀打ちすることが出来よう。

 R・ドースキン氏は言う。
 社会主義は一世紀にも満たないうちに滅亡しようとしている。・・・
 
 たしかにソ連社会主義は崩壊したし、中国共産主義も混乱している。
 
 アメリカの理想的と見えた民主主義国家も問題噴出している。
 

「君主制、階級制は淘汰の産物である。遺伝子の利己性が追及された結果がこれなのだ」と、R・ドースキン氏は言っている。
 つまり、人間の頭で考え出すことなんて浅はかな一時のお遊びみたいなもので、結局のところ自然の摂理に従わされることになるということかな?
 わが作品、「レロレロ姫の警告」のテーマでもあるんですが・・・。
 みなさん! どう思われますか?

 
 

なるほど!と思う日々(320)利己的遺伝子仮説(2)

2014-12-27 04:10:58 | なるほどと思う日々
 リチャード・ドースキンが提唱した大発想<利己的遺伝子仮説>とは、生命の主体が固体にあるのではなく、遺伝子の側にあるとするものである。
 
 本当に利己的なのは固体ではなく、遺伝子なのだと考える。
   

 親は子に利他的にふるまうと言うが、何のことはない、子にコピーを乗り移らせた親の遺伝子が、コピーを守ろうとして単に利己的であろうとしているに過ぎないのだ。
 

 固体は悠久の時間を旅する遺伝子の乗り物で、古くなれば打ち捨てられる。
 それが固体の死というものだが、遺伝子には死というものがない。
 遺伝子のコピーは次々新しい乗り物に移っていく。
 利己的遺伝子の願いはひたすら自分のコピーを増やすことだ。
 そのために乗り物どうしのふるまいを巧みに操作する。

 例えば新しい乗り物<子>に乗り移った利己的遺伝子は、古い乗り物<親>を繰り、新しい乗り物の保護や成長のために全力投球させようとする。
 親がわが子のためならどんな苦労も厭わないのはそのためだ。
 
 顔を覚えたり、固体を選別する能力を持つ動物(もちろん同種)が集まると、そこには自ずと<順位>ができあがる。(アリの順位制)
 
 
 順位制の持つ意味は、ムダな争いを避けるということもあるが、争いは暴力的なものとは限らない。例えば相手が譲ってくれるまでじっと待つというハト派的な争い。
 こういう争いではケガはしなくても時間が無駄になる。
 <順位>を決めていればそういうムダもないというわけである。
 

 <順位制>は争いによる結果ではない。支配の論理でもない。
 そこにあるのは、実のところせめぎあう利己的遺伝子の損得勘定だけなのだ。
 
 ─続く─ 
   

なるほど!と思う日々(319)利己的遺伝子仮説(1)

2014-12-26 04:52:49 | なるほどと思う日々
 アメリカのみならず、日本でも今や政界は世襲議員が闊歩している。
 

 芸能界では歌舞伎界は言うに及ばず、
 

 二世タレントが芸能界を圧倒している。
 

 社会的ブランドのある職種はおいしい。
 自分の子どもに繋げたいと思うのは親心。
 この現象は必然だとする説がリチャード・ドースキンの「利己的遺伝子仮説」である。
 

 ─続く─ 

 
 

なるほど!と思う日々(318)クリントン家とブッシュ家との対決

2014-12-25 08:41:38 | なるほどと思う日々
 ジョージ・ブッシュ元大統領の弟で元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏が2016年度米国次期大統領選出馬の意志を固めたようだ。
 

 となると、民主党本命候補のヒラリー・クリントン前国務長官との対決となる。
 つまり、クリントン家とブッシュ家との対決となる。
 
 

 日本でも安倍晋三首相が再選され、安倍首相の家系が注目されている。
 
 吾々は何となく由緒ある家柄を尊び、歴史の古いものには何となく敬意を表する。
 何かの代表を選ぶ際など、家系や歴史の古さを根拠にしてしまう。
 
 この無意識の判断について、間違っていないとする説がある。
 我々は、「どこの馬の骨とも分からん奴」には、用心し、彼らを敬遠する。
 出自のわからない者は、どんな戦略者なのかもよくわからないからである。
 そんなのが何かのはずみでリーダーの座に就いてしまったら、ひどい目に遭う。
 
 ヒットラー、スターリン、チャウシェスク、毛沢東等々の例を見よ!
 と唱える説だ。
 
 
 
 
 詳細はあす以降に述べる。


エッセイ(237)横綱の品格

2014-12-24 05:00:24 | エッセイ
 平和島のボートレースグランプリのイベントにゲスト出演した横綱・白鵬が5万舟券を的中したそうだ。
 
 

 早速、ツイッターされてたね。
「大相撲の横綱がギャンブル。横綱の品格って何なんだ?『土俵外でも勝負強さ』とか茶化すな」
 60年ほど前の横綱・前田山の<シールズ事件>を思い出した。
 病気で休場した横綱が後楽園球場のサンフランシスコ・シールズと読売ジャイアンツの試合を観戦してクビになったことを。
 
 しかし、その後、前田山は師匠として後進の育成に励み、高見山を育てるなど大相撲の国際化の先鞭をつけたんだよね。
 

 しかし、白鵬は500倍の舟券を当てて(いくらになったんだか知らないけど)「ボートレースにはまりそう」なんて言ってるらしいけど、注意したほうがいいよ。
 ボクも人に連れられて初めて買った馬券がビギナーズラックで20倍になって(セコイ金額だけど)以来、競馬や株などのギャンブルにはまって財産すっちゃったんだからね。


詩歌(9)シンプルな生活

2014-12-22 09:15:54 | 詩歌
 <シンプルな生活>

 
 メメント・モリ!(死を想え!)
 そんなこと言われてもまだ実感できない
 しばらくはまた単調な生活に身を委ねよう
 脳天気のまま

 
 マイルームはパソコンと本、それにベッド
 パソコンにコネクトされたボクの目は情報の海へ乗り出す
 コンパクトなシニアの空間
 シンプルな生活

 
 リビングのソファに寝そべりテレビを見て
 疲れればベランダの植木たちに目をやる
 眼下には百日紅の生産緑地
 

 遠くまで街並みは広がり、空は青く白い雲が流れる
 コンパクトなシニアの空間
 シンプルな生活

 そして仏間
 オヤジとオフクロの肖像
 スペースの半分以上が物置だ
 ゴメンな・・・
 コンパクトなシニアの空間
 シンプルな生活

 各部屋のドアや窓がキチンと閉まるのがいい
 隙間風が入ってこないのがいい
 外のおばさんたちのキンキン声が聞こえないのがいい
 コンパクトなシニアの空間
 シンプルな生活

 
 玄関ドアを開けると、中庭のこどもたちの笑い声が弾ける
 つられて、ぶらっと散歩に出る
 
 こんにちは!
 若いおかあさんたちと声を交わす
 
 ちょっと足を速める
 まだ元気いっぱい
 もどればシャワーを浴びて気分も一新
 コンパクトなシニアの空間
 シンプルな生活

 今日はプラスチックゴミの年内最終集日
 
 ・・・多いな・・・
 

なるほど!と思う日々(317)オバマの復活劇

2014-12-20 06:32:35 | なるほどと思う日々
 現役時代経済界で活躍されたH氏、M氏と<雑談会>なるものを月に二回開いている。
 話題は経済のみならず政治、文化、健康と多岐に亘る。

 今回、国際情勢に関し、H氏から興味深いコメントを頂いた。未だご了解はいただいていないが、素晴らしいものなのでここに敢えて転載する。

 
 今日の報道では、「米国が、キューバへの孤立政策による民主化推進戦略を転換し、50年ぶりに外交関係を復活する」とのニュースと「原油価格の急落でロシア経済の崩壊懸念からルーブルの下げが止まらす、世界経済の先行不安から各国とも市場の動揺が止まらない」との二つのニュースから、世界史を振り返り、複雑な思いが去来しました。
 キューバとの国交回復は、元々オバマが大統領になった時からの悲願で、同じく政策の主要項目であったイラクやアフガンからの完全撤退が、何れも中途半端で、特にイラクでは、シーア派偏重のマリキ政権の失政を糾すことが出来ず、ISIS運動にまで拡がり、再度軍派遣を強いられている体たらくで、レームダックオバマとしては、何としてもキューバとの国交回復を目に見える遺産として残したかったのでしょう。
 
 
 
 キューバとの国交断絶は、古くは19世紀終わりから20世紀初頭にかけ、米強欲ビジネスマンが中南米一帯で展開した数々の暴挙がゲバラの抵抗運動を引き起し、当時米国と対峙し東西冷戦を進めていたソ連の戦略的楯を得て、共産主義体制で、米国に対峙する戦略を徹底して民を強引に引っ張ったカストロと、産軍共同体で米防衛費を倍増させ、核弾頭の巨大な蓄積競争を引き起したアイゼンハワーの遺産で、60年続いたのですね。
 その間、ケネディVSフルシチョフの時代にはあわや人類滅亡の淵にまで追い込んでしまったことを考えると、今回の国交正常化が完成すれば、オバマの快挙とも言えるのではないでしょうか。
 これにより、キューバのカストロ弟政策が、民主化と市場経済化に成功すれば、米国にとっても、対中南米戦略の塞がった入り口に道が開け、米経済にとって第二の中国市場のような市場となることも期待できるでしょう。今後の世界の地政学的リスクの分布にも大きな好影響が期待できるのではありませんか。
 

(さらにH氏は原油価をめぐる米ソ間の戦略の歴史について興味深い考察をされているが、これは別の機会で)
 今回の米国のキューバへの働きかけは、<力の論理>で動く国際情勢の中で理想に走るあまりレームダック化したオバマ大統領が渾身の復活劇を仕掛けたと見ることが出来る。
 
 オバマの<調和的平和主義>に基づく、シリア介入断念やアフガン、イラクからの兵力撤退が、<力>で動く国際政治の中で、米国の威信を損ない、テロリストを勇気づけ、混乱を招いたのだが、将来に向けての方向性は間違っていない。
 キューバとの国交回復がその第一歩になればとボクは願っている。