昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(263)オバマ訪日に期待できるか?

2014-02-26 04:55:36 | なるほどと思う日々
 シンガポールtpp閣僚会議は課題を残し閉幕する。
 甘利tpp相は「今回の会合で交渉妥結の方向性を打ちだす<大筋合意>に達するのは難しい」との認識を示した。
 友人からの情報によれば、日高レポートが予想した通りの結果になった。
 
 アメリカは「関税の全面撤廃」などという無理難題を突き付け、当初からこの交渉をまとめる気はなかったということだ。
 tppがアメリカ国内で真剣に議論されるのは2015年の中間選挙後になるのではとも言われている。

 今やオバマは死に体であって、しかも安倍首相と気心が通じていない状態での訪日に何を期待できるのだろうか。
 毎日によれば、ホワイトハウスと官邸の関係に亀裂が入ったのは、シリアのアサド化学兵器使用疑惑が生じた時だという。
 
「アサド側が化学兵器を使った明確な証拠がある。空爆を支持してほしい」とのオバマ大統領の要請に安倍首相は首をたてにふらなかった。
「こちらが困っているのに、証拠を出さないと安倍は信じてくれなかった」というわけだ。

 さらに、日本を訪問したバイデン副大統領が靖国参拝について安倍首相に確認。「選挙公約だ、いずれ行くつもりだ」と言ったのを、彼はその後訪問した韓国でパク大統領に「安倍首相は靖国に行かないと思う」と伝えたと首相に電話したそうだ。
 
 つまりバイデン氏は遠まわしに忠告したつもりだったのだ。
 ところが安倍さんは彼の意向に反した。
 
 (ちなみにバイデン氏と安倍さんはtpp問題でも激論を交わしたそうだ。)

 ところが、「何でもアメリカの言うなり」から脱却しようとしている安倍首相は、<シリア問題>、<靖国問題>、<tpp問題>でアメリカが<失望する>行動を取った。
 アメリカ国内もまとめきれないオバマ大統領と、今までの対米姿勢と異なる日本のツッパリ安倍首相との対面で、何かがまとまるのだろうか?
 
 

エッセイ(197)52年目の大学同級会

2014-02-23 05:27:23 | エッセイ
 大学を卒業してから52年目。
 恒例の同級会が行われた。
 いつもぴったりを目指すのだが、最近時間の感覚が危うくなり、遅刻したりする現象も出るようになったので早めに家を出る。
 東京駅に一時間近くも早く着いてしまった。
 周辺を散歩しながら会場に向かうことにする。
 駅前で何やら人だかりが。
 

「はい、みんなもっと近くでご覧ください・・・」
 足に錘を付けた紙の人形を掛け声ひとつで自在に動かしている。
「ハイ、ジャンプ。寝ろ! 空中回転!」
 おじさんの声に反応する。
「宴会芸で、手品で使えるよ!」
 ・・・今日の同級会に披露してやろうか・・・ 
 買いたい誘惑に駆られる。
 しばらく見て時間を潰す。

 会場に向かう途中、すばらしいシマウマのフィギュアーを見つける。
 
 ・・・そうか今年午年に因んで立てたんだ。

 快晴のお堀端をゆっくりと歩く。
 三十分前、会場の東京会館に到着。
 

 所定の時間、Aくんが遅刻のようだ。
 それでも75歳を超えんとする仲間が30名近く、同級生の半分近くが集まった。
 毎年、この時期に集まる。
 夏には鰻を楽しむ会<暑気払い>も行われる。
 ゴルフ会も春秋2回行われていたが、これはさすが昨年で打ち止めとなった。
 いずれにしても、Yくん、そしてMくんという名幹事を得たことが長続きしている原因だ。

 会は立食でビールやワイン、紹興酒で中華を楽しみながらしばし歓談。
 
「最近ロボット手術の最先端技術で前立腺全摘の手術を受けたが二日で退院だよ」
「オレなんか五年前だったが二週間入院していたよ」
 KくんとSくんが健康談義を開始。
 入院したり、体調不良で欠席する人も多いが参加者はみんな元気いっぱい。

 若さ際立つ紅一点のSさんは「ゴルフが健康維持の秘訣です」だそうだ。
 Nくんなどはまだ現役で「好きな山歩きのために働いています」と言う。
「今、日本の百名山複数回登山を目指している。槍ヶ岳などは4回も登った」と言う。
 
「Kさん、Sさんは元気?」OくんとSくんから聞かれた。
 Kは心臓外科の権威。Sは国立病院の副院長まで務めたぼくの下宿仲間だ。
「何で知っているの?」
「キミの下宿で会ったじゃないか」
 ぼくは全然覚えていない。健忘症か? 

 驚いたのはSくんのわが<英風会>を称える横断幕。
 
 オリンピック壮行会のものと見まがうでかい奴を、全員の似顔入りで彼が作って来た。
 最後は<若き血>斉唱。
 
 いやはやすばらしい仲間に感動した2時間でした。
 

 ぼくは小学校で囲碁クラブのお手伝いをしている。
 会員の女子生徒の作文が教室の廊下に張り出されていた。
 
 嬉しいね。

 
  

エッセイ(196)和魂洋才

2014-02-21 10:05:24 | エッセイ
 昨日は月例のFサロンだった。
 <和魂洋才型近代化>と題してF名誉教授よりお話をいただいた。
 日本が300年以上という長きに亘って無事平穏に生活していた江戸という封建社会が、既に文明を近代化させていた西欧列強からむりやりこじ開けられながらも、他のアジア諸国に先駆けて近代化できたのは何故か?

 福澤諭吉流に分析すれば、文明の外形は<制度>や<技術>である。
 文明の精神、<文化>や<ものの考え方>はなかなか代え難いのでそのままにして、日本はいち早く文明の外形のみを取り入れた。
 <魂>については当方が上だという誇りを堅持しつつ、彼らの<才>については優位を認めて、こだわりなく取り入れたところにある。
 いわゆる<和魂洋才>の活用である。

 封建体制から近代政権へと、交代をスムースに執り行うにあたって、<魂>を残しつつ、<才>をたくみなソフトウエアで結びつけた。
 いわゆる<天皇制>、つまり<王政復古>の採用だった。
 同じ西洋化でも、トルコなどはケマルパシャという独裁者の下、<魂>も<才>も西洋流に変えてしまった国もある。
 脱イスラム化と大胆な文字革命まで断行してしまったのだ。

 (ここからは小生の感想になるので悪しからず)
 かくして、日本は<和魂洋才>により、後進国ながら大国の仲間入りを果たすことになるのだが、調子に乗りすぎて破綻を来すことになる。そして、再度象徴天皇を奉じ、<和魂洋才>により戦後の復興を果たした。
 そして今回の場合も世界が目を見張るほどの世界第二位という経済大国になった。
 しかし、やはり調子に乗りすぎたのだろうかバブルが弾けて、長期の経済低迷時代に陥る。
 
 そして威勢のいい安倍政権が誕生、<アベノミクス>という手法で再度日本が立ち上がりを計って始動しだした。
 
 しかし、<才>のみならず、首相の靖国神社参拝を契機に<魂>が表に出て来たのでは? と世界の懸念を呼んでいるようで、今いろいろと問題が噴出している。
 中韓の反発は予想できたところだが、欧米、特に同盟国のアメリカまでが「失望した」なんて言っている。
 つまり安倍政権は、戦後の戦勝国管理体制を解消しようという意図があるのでは?と懸念されているんですな。

 さて、ここからが日本の踏ん張りどころです。
 現状をみると、世界は西欧型文明では律し難い文明の岐路に立っている。宗教対立しかり、核兵器問題でも、環境問題でも、金融問題でも、先の見えない現状がある。
 これはすべて、<洋才>優先、言い換えれば<力の論理>で世界を律しようとしている西欧型文明に起因していることを人類は、今こそ自覚しなければならない!
 アメリカのオバマ大統領が<力>から<調和>の政治へと<チェンジ!>すべきと登場して期待したのだが、現状挫折している。
 この<魂>こそ、日本の<和の精神>なのだ。
 問題はこれをいかなる手段で日本が発信していくかが、今問われている。

 壊れてしまうのではと心配していた浅田真央ちゃんが最後の最後で踏ん張った。
 この頑張りが日本人にとって何よりの金メダルだ!

 
 
 

三鷹通信(82)記録的な大雪

2014-02-09 09:08:57 | 三鷹通信
 東京は20年来の記録的大雪に見舞われた。
 実は、この9日から11日まで2泊3日の九州旅行に行くつもりだった。
 羽田に8時20分集合だから、家を6時には出ないと間に合わない。
 バスが無いので、タクシーを予約したが天気予報を懸念して断られた。
 ギリギリだが、8時18分の始発バスで行くことにする。

 ところが、昨日の夕方の段階で、飛行機が飛ぶかどうか危うくなってきた。旅行社ではともかく羽田まで来てください、遅れても出発する予定ですと言う。
 しかし、そこまでの交通機関も問題だ。
 家内が努力して企画してくれた何年ぶりかの宿泊旅行だが、キャンセルを決断する。

 今朝、未練がましく様子を見に外へ出る。
 
 マンションの回廊にまで雪が吹き入っている。
 
 玄関先も足が埋まるほど積もっている。
 
 東八通り。車は少ないが走っている。
 
 救急車も出動している。
 
 人見街道。バスは通っている。

 テレビを見ると飛行機は8時半まで運休とある。
 キャンセルしてよかったのだと納得。

 20年前の大雪を思い出す。
 当時車で新橋の会社まで通っていた。
 甲州街道のトンネルでブレーキを踏んだらハンドルを取られ側壁にぶつかりそうになったことを思い出した。

 

 早朝テレビでオリンピックを観ていた。
 
 上村愛子さんが頑張って、最後の走者まで3位の位置にいて、念願のメダルか?と期待したが、抜かれてまた4位と残念な結果だった。
 絶対彼女の滑りが良かったと思ったが、上位ランク者へのひいき目で負けたと思った。