<女の魅力28>
昨日、いつもの通り、食事をしながら何となくテレビを眺めていた。
「女はバーゲン、バーゲン、何でもかんでもバーゲン、バーゲン・・・」
舞台の上で金髪のオバサンがピアノを弾きながら、がなるように歌っている。
バックで揃いのユニフォームを着た30人ほどのコーラス隊が呼応する。
よく見るといずれもオバサンたちだ。
観客席は超満員、しかもオバサンであふれている。
歌っている方も聞いている方もノリノリでからだを揺すっている。
たいへんな迫力だ。
「あなたがだいすき、だいすき、言えないけど・・・あなたがだいきらい、だいきらい、ちょっとだけうそだけど・・・」
そのうち千人近い観客が立ち上がってじゃんけんを始める。
勝ち残った人を相手にピアノのおばさんがインタビュー。
「ふん、ふん、家事、子育てたいへんだよね・・・だんなは文句言うわけじゃないけど、褒められたこともない・・・」
聞いた内容を即興で歌にしてサービスする。
「ここまで生きてきてよかった。あなたが居てくれてよかった。そりゃいろいろあったわよ。皺の数だけ・・・」
コンサートが終って、コーラスに参加したひとりがインタビューされている。
「主人にも聞いてもらいたかったので見てもらいました・・・」
歌で伝える妻の気持ちに、旦那も「よかったです・・・」と感動している。
そして夫婦で涙ぐんでいる。 ・・・いいね。
ピアノのオバサンは今年52才のピアニスト秦万里子。
ぼくは今までまったく知らなかった。
今日も<秦万里子のコンサート>で全国各地を歩く。
何がここまで世のオバサンたちを惹きつけるのか。
コンサートの地元のオバサンたち30人ほどでそのとき限りのコーラス隊を結成して、彼女らに思いの丈を吐き出させるのもユニークだ。
主婦の本音、涙ぐむほどのたくさんある愚痴を聞いてあげて、歌にして、「そうなのよね、そうなんだ・・・」とお互いに共鳴し合う。
「体験したことだからこそ、心の底から感銘できるのね・・・」
秦万里子は国立音楽大学でピアノを専攻、アメリカのバークリー音楽学院に留学、帰国後結婚、双子の女の子を出産、子どもを育てながら音楽活動していた。
その後、主婦の視点から作詞、作曲、弾き語りのスタイルでコンサート活動。
「今日は3時半に起きて、洗濯など主婦業をやってきたの・・・」
忙しい活動の中でもちゃんと主婦している。
主婦の半径5メートル以内の日常を取り上げ、これが主婦たちに受けて今年大ブレークした。
彼女には、従来のプロ歌手に期待する<歌声とか、姿・形に魅力を感じる>というより別な魅力を感じる。
つまり、<地に足のついたエネルギーいっぱいのパワー>と言ったらいいのか。
<女キミマロ>と言われているようだが・・・。
ただ、全国を一回りして中高年女性に一通りお目見えした後、今のままの<ありふれた日常の語り口>だけではどうかな?
今年も今日で終わりです。
ほぼ毎日このブログをアップできたことに感謝です。
来年もまた、よろしく。
昨日、いつもの通り、食事をしながら何となくテレビを眺めていた。
「女はバーゲン、バーゲン、何でもかんでもバーゲン、バーゲン・・・」
舞台の上で金髪のオバサンがピアノを弾きながら、がなるように歌っている。
バックで揃いのユニフォームを着た30人ほどのコーラス隊が呼応する。
よく見るといずれもオバサンたちだ。
観客席は超満員、しかもオバサンであふれている。
歌っている方も聞いている方もノリノリでからだを揺すっている。
たいへんな迫力だ。
「あなたがだいすき、だいすき、言えないけど・・・あなたがだいきらい、だいきらい、ちょっとだけうそだけど・・・」
そのうち千人近い観客が立ち上がってじゃんけんを始める。
勝ち残った人を相手にピアノのおばさんがインタビュー。
「ふん、ふん、家事、子育てたいへんだよね・・・だんなは文句言うわけじゃないけど、褒められたこともない・・・」
聞いた内容を即興で歌にしてサービスする。
「ここまで生きてきてよかった。あなたが居てくれてよかった。そりゃいろいろあったわよ。皺の数だけ・・・」
コンサートが終って、コーラスに参加したひとりがインタビューされている。
「主人にも聞いてもらいたかったので見てもらいました・・・」
歌で伝える妻の気持ちに、旦那も「よかったです・・・」と感動している。
そして夫婦で涙ぐんでいる。 ・・・いいね。
ピアノのオバサンは今年52才のピアニスト秦万里子。
ぼくは今までまったく知らなかった。
今日も<秦万里子のコンサート>で全国各地を歩く。
何がここまで世のオバサンたちを惹きつけるのか。
コンサートの地元のオバサンたち30人ほどでそのとき限りのコーラス隊を結成して、彼女らに思いの丈を吐き出させるのもユニークだ。
主婦の本音、涙ぐむほどのたくさんある愚痴を聞いてあげて、歌にして、「そうなのよね、そうなんだ・・・」とお互いに共鳴し合う。
「体験したことだからこそ、心の底から感銘できるのね・・・」
秦万里子は国立音楽大学でピアノを専攻、アメリカのバークリー音楽学院に留学、帰国後結婚、双子の女の子を出産、子どもを育てながら音楽活動していた。
その後、主婦の視点から作詞、作曲、弾き語りのスタイルでコンサート活動。
「今日は3時半に起きて、洗濯など主婦業をやってきたの・・・」
忙しい活動の中でもちゃんと主婦している。
主婦の半径5メートル以内の日常を取り上げ、これが主婦たちに受けて今年大ブレークした。
彼女には、従来のプロ歌手に期待する<歌声とか、姿・形に魅力を感じる>というより別な魅力を感じる。
つまり、<地に足のついたエネルギーいっぱいのパワー>と言ったらいいのか。
<女キミマロ>と言われているようだが・・・。
ただ、全国を一回りして中高年女性に一通りお目見えした後、今のままの<ありふれた日常の語り口>だけではどうかな?
今年も今日で終わりです。
ほぼ毎日このブログをアップできたことに感謝です。
来年もまた、よろしく。