昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

有名人(12)男と女の魅力(1)

2008-11-30 06:26:47 | 男と女の魅力
 <男と女の魅力1>

 ヒロミの語る妻。
 

 テレビで見て、メモしたんだけどメモがない。
 しかたがないので思い出すまま書く。

 ヒロミの妻、伊代ちゃんは片づけが不得意。
 飲みっぱなしの缶ジュースが置いてある。
 ヒロミが「片付けろよ!」と言うと、「今忙しいから」と伊代。
「たいした手間は取らないだろ」とヒロミが非難する。
「じゃあ、あんた片付けといて」と伊代。

 朝食は目玉焼きにしゃけ、味噌汁と決まっている。
「あんたの目玉焼きは上手だね」とヒロミが皮肉るが伊代には全然通じない。
 ヒロミは目玉焼きなんて誰が作っても同じじゃないかと、心の中では思っているのだが。

 「パパ、今日の弁当は焼きそばだったんだ。だけどいくら好きだって言ったって、焼きそばだけって普通ないよね」子どもが言った。
「・・・」
「あんた好きだって言ってたじゃんてママにいわれたけど、他にいろいろおかずがあって隅っこに焼きそばが少しってのが普通だよね」
「・・・」
「恥ずかしくって開けられなかったよ」

 「パパ、助けて!」
 時々伊代が子どもにいじめられて言ってくる。
「オレの女になんてことを言うんだ!」とヒロミが怒鳴りつけると。
「スイマセン、スイマセン」て子どもが謝る。

 天然の伊代は憎めなくて可愛いんだよね、とつっぱりのヒロミ。

 ぼくはいつもの癖で、メモを取ったんだけどない。
 ズボンのポケットに入れたまま洗濯かごに入れちゃったみたい。

 妻が何も言ってないところをみると、そのまま洗濯しちゃったんだ。
「洗濯する前にチェックしろよ」って言いたいけど、逆に「洗濯かごに入れる前にポケットはチェックしてよ!」って言われそうだな。
 ヤバイ。 

有名人(11)女の魅力(16)

2008-11-29 07:47:27 | 女の魅力
 <女の魅力16>

 昨日の<この人にトキメキっ!>はバレーの森下洋子。
 

 リスのようなつぶらな大きな目。秀でた額。知的に立った耳。大きな口で明るい顔。
 小柄だが、贅肉一つない筋肉質の細い肢体。
 背のわりには大きな手と足。
 指が長く表現力に富んでいる。
 トウで立っている。
 トウは人間離れさせてくれると言う。
 トウで立つと、瞬時に飛び立てる気になり、パドブルという動きで白鳥の悲しみも、妖精の軽やかさも得られる。
 勇気とロマンスも与えてくれる。
 トウシューズは一年に300足消費するそうだ。

 身体が弱かったので3歳からバレーを習う。
 不器用でステップも他人より習得が遅い。
 しかし、出来なくても自分はダメだと思わない。
 そのうちに出来るようになり、いつかは出来るようになるものだと確信する。

 小さい時は州和みち子に師事。
 それは厳しかったそうだ。
 細い竹の鞭で容赦なく幼い子の腿を思いっ切り打つ。
 しかし、大人が真剣に子どもに対峙する姿勢を感じ、耐える。
 親はみみず腫れを見ても、ただ黙々と薬を塗ってくれた。

 小学校6年生の時、バレーを一生の仕事にしたいと自覚し、単身上京する。
 両親も、バレーに捧げたわが子と、金を出しても一切口は出さなかったそうだ。
 東京へ出てからは橘秋子に師事。
 バレーだけでは人間として不完全と、料理や裁縫も仕込んでくれた。
 冬、滝つぼに入って、滝に打たれる修行もした。
 滝つぼに入るときの緊張は、舞台に上がる時に通じる。
 気が入っているから風邪を引くこともなかった。

 57年間バレーを続けられたのは、バレーこそ天職として続けたい自分の気持ちと、周りの沢山の人に支えられたからだと思う。
 走るのは遅く、自転車にも乗れない。スポーツは苦手。
 そんな自分も誠実に毎日バレーのお稽古に励む。
 心身は強くなり。息は切れず疲れを感じることはない。
 今、松山バレー団団長を務める。

 そのスタジオに永井アナがトレーニング体験を兼ねて訪問した。
 50人はいるだろうか、団員総出で出迎えて拍手で歓迎してくれる。
 永井アナ、大感激だ。
 階段部分からスタジオ全て四方が鏡で張り巡らされている。
 自分の姿から目を外せない緊張感を与える。
 全ての団員は毎日、基礎レッスン、バーレッスンから始める。
 夕方終ってから団員一同、狭い食堂に詰め込まれるようにして、食事する。
 半分以上は立って食べる。
 今日はカレーライスだ。
 それぞれ反省の言葉を述べながら楽しく食べる。 
 こうして大勢の気持ちがひとつになり、演技にも反映され、見る人に感激を与えられるのだ。

 バレーの相手役を務める夫の清水哲太郎は彼女を表して言う。
「森下は陽気、前向きに自分を鼓舞する天才。自分のダメさも自覚しつつ、誇りを持ち、気高さを保つ。天から差し向けられた天使に飾り物でない活躍の場を与えたい」
 
 森下洋子はテレビのスタジオで自作のバレーを披露する。

 先ず、アレーテから始める。
 稽古場のバーを使ったバ-レッスンのシーンだ。
 そしてロミオとジュリエットからジュリエットが初めて舞踏会で舞う可憐な舞い。
 続いて白鳥の湖から悲しい白鳥の舞い。眠りの森の美女の楽しい舞い。
 そして最後はやはりアレーテのレッスンの踊りで終る。

 森下洋子は言う。
「毎日が一年生です。今日が終ったら、また明日は、という日々です」

 女の魅力というより、森下洋子は人間の魅力でした。

 明日は、男と女がからむ魅力です。

有名人(10)女の魅力(14)(15)

2008-11-28 08:16:13 | 女の魅力
 <女の魅力14><女の魅力15>

 週刊文春の阿川佐和子と江波杏子の対談、面白かった。
 
 阿川佐和子。
 

 テレビタックルで見る、ざっくばらん、さっぱりとした、気取らない知性。
 女性にしてはめずらしく客観的で感情的にならない。
 しかも見た目、女っぽい柔らかさもある。

 キッザニアの社長と対談して、「銀座のバーの接客コーナーを作ってね」と言ったとか。
 ちなみにキッザニアとは、子どもが仕事体験できるという、体験型商業施設なんですぞ。
 そのしゃれっ気、なんとも面白いじゃないですか。

 江波杏子。
 

 昔、映画で壷振りの粋なお姐さんを演じてましたが、朝の連続ドラマ<ちりとてちん>では、めりはりの利いた粋なおばあさん役で評判でした。

 骨折して好きだった外科医の病院へ入って、その彼氏に病院できんぴらなんか作ってあげた。
 男の人と付き合って最初のうちは「ついていきます・・・」って感じで、途中から「付いておいで!」になっちゃう。

 ご両者とも、自由奔放、さっぱりした楽しいキャラだ。

 ちょっとした風景(54)有名人5で取り上げた梅沢由香里さんから、小林泉美さんとの対局で大笑いしたことの真相を下記のようにお知らせいただきました。
 ぼくが誤解していたようでスイマセンでした。

 10数年前の泉美ちゃんとの対局後の検討は、解説の方が画面に入らないところでお茶をこぼし、対処に困って空気が止まってしまいました・・・その様子がおかしくて、どれだけ笑いをこらえようとしてもこらえられなくて、本当に失礼なことをしてしまいました。申し訳ありませんでした。

 箸がころげても可笑しいお年頃だったんですね。


有名人(9)女の魅力(12)(13)

2008-11-27 06:45:13 | 女の魅力
 <女の魅力12>

 桃井かおりのマイペース。
 

 アメリカ映画<SAYURI>に置屋の女将役で出演した時のこと。
 ハリウッドの撮影現場。
 ガヤガヤと取留めのない状態からいきなり撮影開始となる。
 桃井は日本の現場のように、「シーッ! ヨーイ!」というかけ声から始めることを提案、採用させた。
 終ってからもモニターを見る習慣を付けさせたそうだ。

 最初、鼻も引っかけられなかったプロデューサー、監督から徐々に評価を得て、最後は彼らから絶賛されたという。
 
 彼女は俳優のみならず、歌うし、習字もなかなかのものだ。
 本も書く、今度自分の書いた随筆を基に演出もやるとか。
「70歳になった桃井は味のある老人になっていると思う」
「120歳まで生きる」と公言している。

 岸 惠子<女の魅力13>
 

 <この人にトキメッキ>に出演。
 いつまでも若さを保つ秘訣は?と問われた。

「苦労が絶えないからですかねえ、年をとるヒマがないんです」
 すでに80歳近いお年のはずだが、瑞々しさに輝く美貌を保っている。
 少女時代に横浜で空襲に遭い、防空壕に逃げず、木に登って九死に一生を得たという。

 その後、松竹の看板スターとなる。

 土砂降りの日、父のために運転手付きの車を駅まで手配したが、父はそれに乗らずびしょぬれで帰ってきた。
「車をありがとう、乗らずに返して悪かった。恵子には恵子の生活があり、ぼくにはぼくの行き方がある」
 彼女はエッセイに書いている。
 そんなお父さんに育てられた恵子は芯のある得がたい女優だ。

 フランス人監督イヴ・シャンピと結婚、フランスと日本えお往復しながら女優を続け、「空飛ぶマダム」と言われた。
 国連人口基金親善大使としても活躍された。

「後ろを振り返ってもしょうがない。前向きで進みます」
 そんな芯の強い性格に喝采! 


有名人(8)女の魅力(11)

2008-11-26 06:11:18 | 女の魅力
 <女の魅力11>

 ニッポン体感こだわり旅。
 林マヤと古賀アナの小豆島。
 

 背もダーリンと同じ、小柄な古賀アナは息もぴったり。
 恋人と言うより親分、子分の関係でした。

 ロープウエーでなく、歩きで行きましょうと言われたマヤ。
 すっかり都会っ子になっちゃったからと尻込み。

 しかし歩き出すと「遅れないで!」と古賀アナを叱咤。
「見事な<紅葉>に心も<高揚>」とはしゃぐ。
「また<こうよう>」と古賀が混ぜ返すと、「さぶっ!」。
 寒霞渓の屏風岩の絶景。
 ヒヨコ岩などいろいろな形の奇岩がある。
 名前をつけるようガイドから言われる。
 マヤは「富士山」と命名。
 古賀が「食パン」と命名すると、「センスない。行きましょ、行きましょ」と他人には厳しい。

 天井も床もすべて木造の学校が40年前のまま残されている。
 懐かしい足踏みの付いたオルガンをマヤが弾く。
「カーラース」と歌いだす。
 古賀にも歌うことを強要。
「声が小さいと大きくなれませんよ」とマヤ。
「関係あるんですか?」と古賀。
「真壁先生って、初恋の人だったんだ」とマヤがうっとり。
「あら、言ってしまった。先生見てるかしら」

 オリーブ公園。
 オリーブの大好きなマヤ。
 ドレッシングはもちろん、天ぷらにも使う。
 顔や頭、腹回りのマッサージにも、身体の中から外からオリーブずくしだという。
 ここでは、オリーブオイルのほか、オリーブそーめん。
 アイスクリームに塩、オリーブをかけて食べるというのもある。

 オリーブを摘みながら、古賀アナがサルサを踊ると、「地味っ!」と批判。
 自分は「派手だよ、ピーッ」とサンバを踊りながら摘む。

 海辺ではワタリガニ。
 「クリーミー!、空気が全部カニ!」とはしゃぐ。
 舌平目の飴煮もうまそう。

 スタジオで内多アナから、以前小豆島に取材に行った時に得た、幸せのハート型のオリーブの葉っぱをもらって、彼をハグハグ。
 なんとも陽気な林マヤでした。
 

有名人(7)女の魅力(10)

2008-11-25 08:03:42 | 女の魅力
 <女の魅力10>

 結構電話が多い。
 処理件数が沢山できて、イライラしているところへOさんから質問が飛んできた。
 つっけんどんに応対したら、ムッとしている。
 まずかった。

 そのうち、彼女がめずらしい髪飾りをしているのに気づいた。
 金と赤と青の縞模様で、何か鉛を芯にしているようだ。
 長い髪を束ねて捩じっている。
「おっ! かわってるね。横綱みたいだ」
「・・・」
「土佐の闘犬の首輪みたいじゃん。噛みつかれちゃいそう」
 ・・・また、まずいことを言っちゃったかな・・・
「そう、私もいいなと思ってたの」
 彼女の隣のUさんが笑って助け舟をくれた。
「なかなかいいよ」
 ぼくはだめ押しした。

 Oさんの機嫌がいつものように戻った。

 今日のスタジオパークは鈴木杏樹さん。
 

 あのお人形みたいな女優か、と見るともなく見る。

 ところが惹きつけられる。
 腸捻転で入院、手術を受けた外科医と半年の交際で結婚。
 
「こりゃたいへんだ!」
 苦しんでいる時お腹をさわって言ったお医者さんに、この人が私の苦しみを取り除いてくれるんだ、と感じたのがきっかけだそうだ。
 結婚して9年。
 夫婦げんかした記憶がないと言う。
 喧嘩のタネは前もって取り除いておく性格。
 旦那が白い絨毯に赤いワインをこぼしても、「あら、白い絨毯に赤いワイン」と笑って済ませ、怒ることはしない。
 いっしょに後始末をする。
 
 ・・・ウチとずいぶん違う。
「ほら、またこぼした。こぼさないで!」
 何をこぼそうと、どこだろうと、ひっきりなしに、ぼくは叱られる。・・・

 日常は6時起床、風呂を掃除し、お湯を入れ、朝食の用意。
 いくら自分が遅く帰っても、自分が旦那より早く出る用がないかぎり、ほぼ毎日続けているという。
 夕食は遅くても出来るだけ二人で食べるようにしている。
 買い物に行ったとき、生きのいい材料によって献立を考える。
「お得意のお料理は?」
 有働有美子アナが尋ねた。
「例えば、お好み焼き」
 しばらく考えていた杏樹が答える。
「エッ! お好み焼きって具を交ぜるだけじゃないですか?」 
 有働アナが目を剥く。
「ウチのは特別手をかけるんです。例えば入れるこんにゃくも予め炒めるとか、キャベツもつながらないように大きさを揃えるとか・・・」
 80%は家で食べるという。
 健康の秘訣は食材のバランスを考えることかなと言う。

 有働アナではないが、まさに満点奥様で突っ込みようがない。
 生きる姿勢が魅力的。
 目鼻立ちすっきり、美しいお人形に血が通って、凛とした目が輝いている。

  

 

有名人(6)女の魅力(9)

2008-11-24 05:49:53 | 女の魅力
 <女の魅力9>

 NHKスタジオパーク、佐藤江梨子。
 

 目立ちたがり屋。178センチ。

 上京のとき、「東京タワーのように赤い女になりたい」という詩を書く。
「子どもの頃から背が高くいじめに遭い、うつむいて歩いていたら地球が丸いことを実感した」と竹中直人さんに話したらスゴイと言われる。
 
「月や太陽を手でがっと掴むのが好き」と言ったらみんなシラーッとしたのに、夏木マリさんは「ハリウッドのスターはそういうことを言うんだね」と言ってくれて好
きになった。

 子どもの頃、いじめっ子にお父さんが正座してお願いしてくれた。
 父に愛されていることを痛感した。

 視聴者からストレートで素直なところが素敵と評価される。

 サインにひと言と言われ<大河出演予定>と書く。
 インドに行ったとき、邦人から私のこと知らないと言われショックだった。
 知っているのは仲間由紀恵など、大河ドラマに出演した俳優しかスタートして認知されてないことを知り、大河ドラマ出演の願望を込めて書いたという。

 がらっぱちで積極的な面白い子だ。
 市川海老蔵と交際してキスをしたところをフォーカスされたそうだが、彼女が要求してキスしてもらったのかな? 

有名人(5)女の魅力(8)

2008-11-23 07:00:26 | 女の魅力
 <女の魅力8>

 NHK囲碁解説アシストとして人気の梅沢由香里が、昨年最多勝、女流棋士最強と言われる小林泉美とお好み対局をやっている。
 
 
 ぼくは、大学の後輩ということもあって、囲碁新聞紙上で顔もしらない梅沢由香里のアマ時代から関心を持っていた。
 NHKの囲碁番組の顔として登場、その容姿と歯切れのいい解説に接するに及んでますます関心は深まった。

 今日は、胸に濃いピンクのビロードのリボンを巻いた、薄いピンク地の可愛いツーピースを着ている。
 きちんと正座して対局に臨んでいる。
 いつもの笑顔ではなく、眉間に皺を寄せている真剣な顔がまた魅力的だ。
 両者とも予想通り力碁で、生きるか死ぬかの戦いになる。
 佳境に入ると、ミニスカートから覗いていたきちんと揃えたひざ小僧が少し緩んで色っぽい。

 解説は山田巳規雄七段、アシスタントは穂坂繭、これがまた日本的な美人だ。
 穂坂繭は落ち着いた的確な描写で由香里の魅力を強調する。

 山田解説者が指摘していた大所に由香里の手が回って、中押し勝で梅沢由香里が、強敵の実力者小林泉美を破った。

「これ・・・じゃん?」
 いつもの丁寧な言い方ではないギャル言葉で梅沢は検討に入っていく。

 まだ、去年プロとして初段になったばかりの梅沢に、力でやられた小林はムカついたか声も出ない。

 山田と穂坂も加わって最初から並べ直す。
 ここが良かったのかな、と山田解説者に指摘されると、由香里はとたんに笑いが止まらなくなってしまった。
 みんな真剣な顔を寄せ合って検討しているのに、ひとり、こらえられなくて笑い転げている。
 山田解説者が、どうしたんですかと聞いた。
 穂坂が、誰かがお茶をこぼしたからと、巧にいい訳をする。

 いやそうじゃない。
 テレビで初めて自分より上位の実力派女流棋士と対局し勝ったことで、うれしさがこみ上げてきて堪えきれなくなったに違いないと、ぼくは思った。

 もう11年前の対局だ。
 人気先行した梅沢由香里だが、今年女流棋聖のタイトルを防衛し、実力的にもトップレベルに成長した。
 

有名人(4)女の魅力(6)(7)

2008-11-22 07:22:08 | 女の魅力
 <女の魅力6><女の魅力7>

 昨日の生活ほっとモーニング。
 黒崎アナと永井アナが滋賀県のお寺の前にいる。
 お寺の台所、椅子に座った小柄な目つきの鋭い僧が、料理の準備をする男女に厳しく指導している。
 そのうち、その指導していた僧が、自ら大きなすりこぎを左手に抱え込み、ゴマを擂り出した。
 青い作業服の肩のあたり、穴が開いている。
 
 なんと、この男と見えた僧は、今日の「この人にトキメッキ!」の主役、村瀬明道尼だった。
 

 月心寺の住職で、ゴマ豆腐で有名な精進料理の用意をしているシーンだ。
 作業着の肩に開いた穴はすりこぎ跡だ。
 ゴマすり作業だけは84歳になる今でもご自分でやり、一時間以上かける。

 美味しい料理は「君がため」という作り手の愛情が決め手です。
 39歳の時、寺の前で交通事故に遭い、右手右足が不自由になった。
「事故にあわれたとき、右半身が不自由になられてどう思われたでしょう。たいへんだったですね」という問いに、
「いや、いや、むしろ、命拾いして、何ヶ月も動かなかったからだが、右半身だけでも動くようになりました。うどんも寝たままで垂らして食べさせてもらっていたのが、指が動くようになり、自分でつまんで食べた時のおいしかったこと。そして起き上がって、箸も使えるようになり、一歩一歩前進していく自分がうれしくて、そんな左半身が動かないことを悲しむ暇もありませんでした」

 声もない黒崎めぐみアナを見て明道尼は付け加えた。
「みなさんはぜいたくですよ。ありがたいことを忘れている。人は大病して始めて自由になることの喜びを味わえるんです。うれしいことです」

 そしてさらに
「私も一度、年上の人に恋したことがあるんです。その時の私の顔は他人から照り輝いていると言われました。貴重な経験でした。9歳で頭を剃って、清く正しくても、そのまんま終ってしまったら残念でしたでしょうね。私も人間ですから、でも正直その時は自分が変わってしまったようで怖かった」
 そういう彼女の表情は女の魅力に満ちていた。

「もういい年です。結婚もしてない私はどう生きたらいいんでしょう」
 そう言って、頬を染める黒崎アナに明道尼は言った。
「最近、未婚の女性が多いんですよね。奪ってもという意気地のある男が無くなったのか、女が高望みするのか分かりませんが、大恋愛しなさい。素直に生きることです。明日は死んでもいいと、今日を充実させなさい。先を望むにしても今日というベースが重要だということです」
「・・・」
「男女平等なんて理屈っぽく言いますが、男はタネを蒔くだけ、女は耕すという、男女にはたいへんな差別があることを忘れてはなりません」

 ・・・テレビを見終わって勢いで書きました。マロ的な感想です。表現が足りなかったり、過剰だったりしている部分はご容赦下さい。・・・

 村瀬明道尼がタイトルを揮毫し、ゴマ豆腐づくりの指導したNHK連続ドラマ「ほんまもん」の主役池脇千鶴。
 

 もう7年前になりますが、ぼくは日記に彼女のことを書いている。

 きみのくちびるは悲しいとき、口惜しいとき、嬉しいとき、それぞれの感情を実に豊かに表現してくれる。
 見るものにストレートに伝わってくるよ。
 それにきみは健康的、体力もありそう。
 きみ自身<ほんまもん>と安心して見ていられる。

 麒麟「のどごし生」を試飲する池脇千鶴。
 小柄で華奢、きりっとキュートなちいちゃんが一杯やって、プハーッと発するはんにゃ口。
 大柄なぐっさんが、オイ、オイッ!とばかり目を剥く。
 いいね! このコンビ。
 

 
 

有名人(3)女の魅力(3)(4)(5)

2008-11-21 06:32:46 | 女の魅力
 連日の快晴、紺碧の空がくっきりとマンションに縁取られている。
 ゴミを出しに行く。
 先に出しに行った若い女性を扉を開けたまま待つ。
 ウチのマンションは外のゴミ捨て場に出ると、ドアが自動で閉まってしまうのでまた、カギを使って開けなければならない。
「おはようございます。ありがとうございます」
 彼女の明瞭で、爽やかな挨拶が気持ちいい。
 
 <女の魅力3>

 NHKテレビ、生活ほっとモーニング、早春の大宰府に純名りさが出ている。
 

 大きな目で、明るく爽やか。
 ポニーテールにこげ茶色のジャンパー。
 グレイがかったライトブルーのスカートに黒の柔らかいショートスカートが重ねられ、黒のタイツにつま先の尖った黒のハイヒール。
 今どきのギャルじゃん。
 スペイン旅行の元気三人娘を思い出した。(そのうち、書きます)

 今評判の<篤姫>のお母さん役で出演している樋口可南子。
 

 「女の道は一本道」とキリッとした武家の奥方を演じている。

 彼女がその昔、NHKのテレビドラマ「日本の面影」で耳なし芳一の妻役として出演した。
 ぼくはその時一目ぼれした。
 純で、素朴、しかしどこか懐かしい日本女性を演じたという想いが深く心に刻まれている。

 旦那は糸井重里だが、夫婦喧嘩などしたことがないそうだ。
 しかし、一度彼女は大泣きしたことがあると言う。
 糸井と釣りに行って、自分は釣れなくて落ち込んでいた。
「今日は楽しかったな」
 昼食の時、糸井はそう言いながら弁当についていたゆでだまごを彼女の頭に打ちつけた。
 その時思わず涙があふれてワーンと大泣きしたそうだ。

 生活ほっとモーニングに出演した小泉今日子。
 

 まだ、若い。
 40歳になった時、人生を折り返したわねと他人に言われた。
 今まで無我夢中で先もわからないと思っていたけれど、これからは今来た道を戻るんだ、じゃあ楽勝じゃんと思った。
 かって知った道だ、ゆっくり歩いて行こうと。

 自分はおおらか、言い換えれば大雑把だと言う。
「カメラの前で、彼女は無防備、何処からでもいらっしゃいという自然体が素晴らしい」
 付き合った監督が言っていた。