昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(297)夏のウグイス

2016-07-31 08:31:33 | エッセイ
「ホケキョ・・・。ケキョケキョ」ウグイス?
 ベランダの外で声がした。 完璧な発声ではないが、思いのほか力強い。    
 
 百日紅の森だ。これから徐々に色づきはじめ夏の終りには真っ赤に染まる。
 最近ゴミ処理が完璧になったので、カラスの姿はめっきり少なくなった。
 
 ただ時々ムクドリが群れを成してやってきて臭い糞を垂れるのには閉口だ。
 
 しかし、ウグイスは珍しい。
 
 なかなか姿は捉えられないけれど・・・。

 <好奇心コーナー>
 
 さがみ湖リゾートプレジャーフォレストに「極楽パイロット」なる絶叫マシーンが新設された。
 
 独自で操作でき、回転記録を競うこともできる。
 

エッセイ(296)脱力、そして、でれでれの一日

2016-07-30 08:41:14 | エッセイ
 昨日は久しぶりにブログをお休みにした。
 本年2作目の作品に集中していて・・・。
       
 暑い日差しの中、郵便局で投函して帰ってくるともう脱力して何をする気にもならない。
 
 おまけに風邪ひきが重なって一日中でれでれしていました。

 しかしこれで終わりというわけにはいかない。
 「レロレロ姫の警告」の続編に取りかからなくては・・・。
 
 でも、しばらくは立ち上がれそうもない。 歳か・・・。


 

エッセイ(295)うざいテレビコマーシャル

2016-07-28 04:28:04 | エッセイ
 テレビを楽しんでいると、ともかくCMがうざい!
 ドラマだろうと何であろうと、肝心なところで中断してCMが入る。
 番宣なんて、番組を宣伝するCMまである。
 
 しかも、わずらわしいほどひっきりなしだ。

 こうなったら、CMを楽しむしかない。
 そういう眼で見ると結構惹きつけられるCMもあるよ!
 
 
 <奈々緒の目>
 
 <すみれの美脚>
 
 <壇れいの明るさ>
 
 <竹内結子の爽やかさ>
 
 <宮崎あおいの知性>
 
 <蒼井優のやさしさ>
 
 <長澤まさみの若さ>
 
 <吉田洋の鋭さ>
 
 <綾瀬はるかの妖艶さ>

 うーん、みんな女じゃないか!

 おっ! 男性ばっかりだ。
 
 スエーデン王立男性合唱団だって。
 
 しかし、何と指揮するのは女性だ!
     



 

なるほど!と思う日々(418)中国の指導者と大衆

2016-07-27 03:23:52 | なるほどと思う日々
 昨日、中国に関する興味深い記事を朝日新聞に見た。
 ひとつはアセアン外相会議における中国の姿勢だ。
         
 会議では、庇護国を抱き込んで、例の南シナ海に対する国際司法裁判所の中国を非難する判決を無視する戦略に成功。
 
 法に従い平和裏に外交を行うべきだというという日本の姿勢を、王毅外相は非難した。
 
「覇権大国、中国に従えば良きに計らうが、逆らえばどうなるかを認識すべきだ」という、まさにアジアを仕切る大国意識まる出しだ。
 
 一方同じ朝日新聞文化面で「中国、等身大の日本に関心」という記事を見た。
 
 かつて反日デモに荒れた中国の大衆が、昨今の日本観光で現実の日本に触れた体験が、日本文化への関心にもつながっている。
 第19回上海国際映画祭で「団地」に主演した藤山直美が最優秀女優賞を受賞した。
 
 庶民が暮らす団地を舞台に大阪弁の軽妙なやりとりで話が展開するコメディタッチの作品に、公式上映で笑いが絶えなかった。
 また関連イベント「日本映画週間」で竹野内豊、江口洋介共演の「人生の約束」では、友人や家族、地域に関する日本人の思いが伝わった。
 
 昨年の「日本映画週間」で上映された「ビリギャル」は、女子高校生がどん底の成績から慶応大学に現役合格しようと努力する姿を描いたものだが、一般公開されると約6億円の興行収入を記録したという。
 
 中国映画は視覚的な驚きを求めるファンタジー大作ばかりだが、低予算の中で人間関係をしっかり描いた日本映画の本来の手堅い映画に、中国の大衆は共感を覚えるようだ。

 また書籍でも、佐野洋子の「100万回生きたねこ」という絵本は間もなく百万部に達するそうだ。
 
 





なるほど!と思う日々(417)使い捨ての時代

2016-07-26 03:25:27 | なるほどと思う日々
 長年使い続けたわがプリンターがついに使えなくなった。
 
 購入して5年と3か月になるキャノンPIXUSのインク吸収体なるものがついに満杯となり修理しなくてはならなくなった。
 
 相談センターに電話してみると、ヤマトのらくらく修理便で送ってもらえば1週間ほどで修理して返送するという。
 
 料金は送料とで、13,500円
「ただし、本製品の修理は今年9月で終了となりますので、新製品を買うという方法もあります」と来た。
 料金は送料込みで16,200円だと言う。
 ・・・えっ? 修理代とほとんど変わらないじゃないか・・・
「しかも、2年間修理代無償、今ご注文いただければ2~3日でお届けできます」と言う。
 急いでいる身としては当然新品を買うでしょう!
「ただし、従来お使いいただいているインクは使えません」と来た。
 
 新製品にはインクも含まれているというが、手持ちの古いインクは無駄になる。
 ・・・だいたい、メーカーは本体代を抑えて、インク代で儲けているのではと思うくらいインク代が高い。ボクは使う方だと思うが月5,000円近く使う。・・・

 まさに、<使い捨ての時代>だ。
 古いものを修理して大切にして使う時代は過ぎ去ってしまったようだ。
 
 あの世界の1200万人以上の女の子が持っているという「バービー人形」も、改良型が売り出されることになり、メーカーのマーテル社は、新しい人形を買ってくれるなら、古いものを下取りすると発表した。
 
 新しい「バービー人形」は以前の人形よりほっそりしていて、ほんもののまつ毛があり、からだが自由に動き以前にも増して人間らしくなっている。
 今どきの女の子たちは当然新しいものに買い替えるでしょう!

 つまり、新しい時代の<物と人間の関係>は永続性が失われ、一時的なものになっている。
 アルビン・トフラーによれば、「未来の衝撃」を示す一例であり、今やわれわれはますます加速化する生活のペースに翻弄される超産業化時代に突入しようとしているのだ。

 
 
 

エッセイ(294)勝負は収まるべきところに収まる

2016-07-25 05:15:20 | エッセイ
 大相撲名古屋場所は日馬富士が優勝した。
 
 日本人悲願の稀勢の里の優勝はならなかったが、勝つべき人が勝ったという気がした。

 私事で恐縮だが、長年務めた同窓会麻雀会の幹事長役を退任することが昨日決定した。
 
 
 
 すでに80歳を超え、ボケも出だしたので若手に引き継ぐことに決めたのだ。
 楽しそうにプレイするみんなの姿を見て改めて盛会になった会の経緯を思い出していた。
 

 <好奇心コーナー>
 
 大村智81歳は言っている。
   
 「何をやるか」より「何をやらないか」を選ぶプロセスが重要になる。
 学生たちには何事も<選択と集中>が必要だと指導しています。
 大切にしている言葉に「生ききる」という言葉があります。
「生きる」ではなくて「生ききる」
 何歳になっても社会の役に立つことをする。
 それが私にとって「生ききる」ということです。

 




なるほど!と思う日々(416)孫氏、IOT時代を先取り?

2016-07-24 04:49:17 | なるほどと思う日々
 ソフトバンクの孫正義氏がまたやりました!
 
 ARMって何じゃ?
 
 巨額な金を使って何故?
  
 孫氏の言葉を借りれば、
 
 
 
 識者曰く
 
 ところでIOTって?

 IOT(Innternet of things)
 あらゆる物がインターネットを通じることによって実現する新たなサービス、ビジネスモデルのことなんだ。

 これから我々の社会はますますインターネットでがんじがらめになるぞ!
 つまり便利にもなるが、いざという場合は混乱の極みとなる恐れもあるということだ!




なるほど!と思う日々(415)ポケモンGO日本に進出

2016-07-23 05:40:13 | なるほどと思う日々
「ポケモンGO」なんじゃこれ!
 
 スマホで遊ぶゲームなんだ。ボクは持ってないけど・・・。
 
 スマホを見ながら歩く。
 現実世界そのものを舞台にしてポケモンを掴まえたり交換したりバトルするといった体験の出来るゲームなんだって。

 誰が作ったんだ?
 米・グーグル発祥のベンチャー・ナイアンティックが開発配信しているゲーム。
 昨年9月に任天堂・ポケモンと提携。
 グーグル・任天堂・ポケモンの3社から36億円の出資を受け入れた結実だそうだ。
       
 ポケモンの石原氏、ナイアンティックのハング氏、任天堂の宮本氏
 この裏には任天堂前社長の熱い思いも込められている。
 
 世界中まさに爆発的な人気である。
 
 
 
 
 どこにでもポケモンは現れる。
 
 
 天気予報中のテレビ画面にも現れた。
 
 
 たいへんな事故まで引き起こしている。
 
 
 注意するよう警官もビラを配布。
 
 
 首相官邸までもが警告を発した。
 
「でも引きこもりを外に出す効果はあったんじゃない?」
 麻生副首相は言っている。
  



 

エッセイ(293)白鵬、あっけなく敗れる

2016-07-22 05:45:53 | エッセイ
 稀勢の里、日馬富士とともに名古屋場所の優勝を争っていた白鵬が照の富士の押しにあっけなく土俵を割った。      
 
 一瞬ボクは白鵬が空気を読んだのでは?と思った。
 つまり日本相撲協会や国民の久しく悲願としている日本人横綱稀勢の里実現のために後押ししたのではと!

 本来、大相撲は太古より五穀豊穣を祈り執り行われた神事を起源とし、我が国固有の国技である相撲道の伝統と秩序を維持し継承発展することを目指している。
 
 しかし、今や大相撲を仕切る3人の横綱はすべてモンゴル人である。
 彼らは異国の地へ来て、頼れるものは<力>のみと思っているだろう。

 その中でも大横綱となった白鵬は、ここへきて大相撲は<力>のみではない<祭事>であるという空気を読んだのではなかろうかと、ボクは一瞬思ったのだ。
 それほど彼の敗戦はあっけなかった。

 でも民進党の野田元首相がいみじくもブログの中で言った。
「立ち合いが汚い! 王道を外れた邪道、覇道、外道」だと彼の姿勢を批判している。
 確かに、「猫だまし」なんて横綱らしくない。
 
 強烈なエルボーはプロレス張りの邪道だ。
 
 やっぱり<力>が全てであり、日本本来の相撲道は現実の世界スポーツ界ではありえないのか?

 




三鷹通信(160)第19回読書ミーティング(4)山崎豊子・大地の子

2016-07-21 05:19:12 | 三鷹通信
 わたしのロングセラー、H氏の推薦本は、山崎豊子「大地の子」
        
 日本人残留孤児のたどる苦難の旅路を、文化革命から日中国交回復に至る時代を背景に描く。文化大革命の嵐の中で、関東軍に置き去りにされた満州開拓団の孤児たちの苦難の道を描いた長編。
 満州事変前、中国に入植した松本家の長男・勝男は、日本の敗戦後、ソ連軍の攻撃などにより祖父と母を失い、妹とも生き別れになってしまう。
 父親は徴兵されており、満州にはいなかった。人買いにつかまるも脱走し、苦学するも日本人であることで冤罪を着せられたりする人生。
 徴兵されていた父との再会が彼の運命を大きく変えることになるのだが・・・。
 ・・・社会派&エンターテイメントであった山崎さんの傑作・・・

 <取材終了直後の山崎さんのコメント>
 「中国大陸のそこここで、自分が日本人であることも分からず、小学校にも行かせてもらえず牛馬の如く酷使されているのが本当の戦争孤児です・・・、私はこれまで色々な取材をしましたが、泣きながら取材したのは初めてです。敗戦で置き去りにされた子どもたちが、その幼い背に大人たちの罪業を一身に背負わされて『小日本鬼子』、日本帝国主義の民といじめられ耐えてきた事実、日本の現在の繁栄は戦争孤児の上に成り立っているものである事を知ってほしい。大地の子だけは私は命を懸けて書いてまいりました」

 <山崎豊子>
 
 旧制女専を卒業後、毎日新聞社に入社。学芸部に勤務し、(上司は当時学芸副部長だった井上靖)勤務のかたわら小説を書き始め、<花のれん>で第39回直木賞受賞。
 
 1963年より連載を始めた『白い巨塔』は大学病院の現実を描いた鋭い社会性で話題を呼び、映画化、数回にわたりテレビドラマ化。
 その後、『不毛地帯』、『二つの祖国』、『大地の子』の戦争3部作の後、日本航空社内の腐敗や日本航空墜落事故を扱った『沈まぬ太陽』を発表した。
 

 ・・・元、山崎豊子担当の新潮社の方に、山崎豊子さんのことを聞いた。・・・
 *1作品段ボール20箱くらい本や資料を集める。インターネットは信じない。
 *綿密に人物取材をする人でしたが、必ず複数の人をモデルにし、何人かのモデルを通じて、自分の理想とする人物像、あるいは日本人像を作り上げた。「節を曲げない、矜持を持つ」という山崎作品の主人公に共通する特徴。
 *編集者に厳しかった。「意見なき者は去れ」という口癖でした。構想段階や取材の時でも、山崎先生は自分の考えを話すと同時に、「あなたはどう思うか」と聞いてくるのが常。そういう時にきちんと意見を言うと喜ばれる。しかし、単に褒めてもあまり喜ばず、「自分が聞きたいのは、どこかつまらないところはないのかだ」と言うんです。
 *冷たい印象だがいい人。
 *「私は頭がよくない」が口癖だが、そのことを逆手にとっている印象。
 *最初に構成を作って、とりあえず話を描き始めて、直しながら進める。


 なお、「大地の子」推薦者H氏からいただいたメモによれば、「中国のこと」「民という漢字の成り立ち」についても語り合われたのでは。
 
 中国の現実は三国志、水滸伝の世界か?
 
 <民>という漢字の意味するところは?
 
 ある意味厳しい現実を突いた言葉ですね。
 早退したことが悔やまれます