昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(420)金正恩・電撃訪中

2018-03-28 05:03:28 | エッセイ
 北朝鮮・金正恩委員長が電撃訪中、習近平主席と会談したようだ。
 
 
 予定されている米トランプ大統領との会談は、北朝鮮にとっては大変厳しい<核なし>の選択を迫られることになる。
 昨日のエッセイで、あくまでも<核保有国>の立場を堅持したい金正恩委員長は習近平に縋ったと書いた。
 
 しかし、習近平が北朝鮮の<核保有>を認めるはずがない。
 それでも大国の狭間で生き残るための戦略として、中国の庇護が必要だったのだ。

 いずれにせよ、<マイファースト> 力を誇示する米中露のリーダー争いはいかに収束するのか?
 
 救世主は現れるのか?
 日本の<無手勝流>に期待したいが・・・
 国会では、役人の文書改竄問題に終始している。
 
 




 

エッセイ(419)春が来た(2)

2018-03-27 03:41:32 | エッセイ
 昨日、ブログがメンテナンスのため12時までUPできないので、その間国際基督教大学の桜を観に行くことにした。
 
 入口、すでに桜が咲き誇っている。土日以外は観桜はダメとあるが、学食を目指して入る。
 
 スゴイ! 人通りはないが、例年の通り、レンギョウの黄色を従えて満開の桜並木!

 食堂に入る。まだ昼食には早い時間なので学生よりお年寄りが多い。
 
 チキンカレーをセレクト。
 
 300円なり。安くて美味しい!

 北朝鮮の金正恩が中国を訪問したというニュースが入ってきた。
 
 
 サイコパス・トランプ米大統領との会談が予定されているが、どうも彼の安全は保障されないと見たようだ。
 対中強硬姿勢を見せるトランプの向こうを張って、中国に頼ることにしたようだ。

 核保有共々、習近平の懐に入り込むのか? 核なしでトランプに縋る戦略に見切りをつけたようだ。
 さて、経済的にトランプから見放されて株価暴落の日本、安倍政権はどう動くか?
 米の対中強硬策により、対中貿易は増加するという観測もある。
 米中の狭間で日本の舵取りも分岐点に差し掛かったようだ。     
 




エッセイ(418)春が来た(1)

2018-03-26 13:01:48 | エッセイ
 ・・・春眠暁を覚えず・・・
 久しぶりに、超朝寝坊しました。
 おまけにブログをUPしようとしたらメンテナンスで休止中。
 今から書きます。

 今朝は寒がりの植物、パッションフルーツ、ベコニア、月下美人、シクラメンなどをベランダへ移動。
 
 暖かい陽光に気持ちよさそう。・・・ごちゃごちゃしてるけど・・・
        
 レッドロビンの生け垣も赤く芽吹きだした。
 
 バスから眺める街路の桜並木も既に満開だ。
 

 今日は三鷹三田会恒例の麻雀会。
 14組56名と最多数が集まった。
 ボクの三鷹市民大学・哲学コースの同級生Y氏が希望したので、東大出身で同窓生ではないが、ボクの紹介で入会することになった。
 さすがの実力で上位に入り、会費を十分カバーする成績を上げた。
 
 パーティでは、東京マラソンを完走したN氏や、息子さんがプロ囲碁棋士3段、耐震設計、施工の会社を経営するY氏と早速打ち解けていた。
 優勝は、長老のI氏が初優勝で、「メイドのみやげができた」と喜んでいた。
 ボクの成績?
 10回目の最多優勝を狙ったが、若干だがマイナスに沈んだ





エッセイ(417)トランプ対中貿易戦争を仕掛ける

2018-03-23 04:21:04 | エッセイ
 サイコパス・トランプ大統領が中国に対して知的財産権侵害・技術移転教養などに対抗して高関税を課す制裁措置を施すことを発表した。
 
 「中国は世界中の産業を乗っ取ろうとしている。怪しからん!」と言うわけである。

 16日にも中国が<核心的利益>と称している台湾に手を突っ込んで、閣僚による相互訪問を促進する<台湾旅行法>を成立させて、中国にゆさぶりをかけている。
 

 「大国アメリカ、マイファースト」を自国民にアピールする単なる選挙対策なのか、それとも本気で中国と対決するのか。 
 WTOの国際貿易ルールにも違反する恐れもあるわけで、はた迷惑な措置でもある。
 
 日本は大国米中の狭間に立って、確固たる対応姿勢を示せるか? 
 国内の森友忖度論争で混迷する安倍政権の足腰は大丈夫なのか?       







 

詩歌(21)3.11を忘れない~7年目の今日

2018-03-11 05:09:20 | 詩歌
 ー 3.11を忘れない! -

 おかあさん!
 どこに行ったのおかあさん!
 海に向かって叫ぶあなた
 玉となって頬を伝う涙
 

 それを見つめる私の目にも涙
 何の虚飾もない涙
 
 
 あの黒く荒れ狂った波は凪いで静まり返っている
 陽さえ燦々と注いでいる

 おかあさん!
 どこへ行ったのおかあさん!
 あなたの声が虚しく響く
 私の胸がドクドクと脈打つ

 ヒトの驕りを質す自然の怒り!
 事実は事実として 
 今はピュアな涙を流そう
 

       





三鷹通信(257)明日の哲学に向けて・まとめと展望

2018-03-10 06:58:56 | 三鷹通信
 この市民大学のまとめ<あゆみ>に、ボクは「初めて哲学を勉強する」と題して、次のように書いた。
 ・・・メインの合田正人先生の講義はまさに、「海図のない哲学の大洋を漂流してみよう」でした。人間が<哲学>に取り組むことになった歴史、<哲学>の何たるかは先生の該博な知識により分かった気もしましたが、一方では正直に言えば、あくまでも<学問>の独りよがりではないのかとも思いました。最終日に先生を囲んで<哲学カフェ>を企画したのでそこでの質疑応答に期待しています・・・と。
 
 そして最終講義「無の迷路」-田辺元と原子力・食人・ジェンダーで、遂に納得に至ったのです。

 合田先生は「田辺元とハイデガー ─ 封印された哲学」を2013年に出版された。
 
 田辺はその論点の先見性にもかかわらず、戦後しばらくは無視され続けた。
 <個>と<類>の間にあるものは<種>である。
 <種>=<民族>であり、<民族> → <国民> → <人類国家>へと高めていく。
 その辺の分析からか、田辺は戦争協力という色眼鏡で、戦後危険視・無視された。
  
 
 しかし、そこには第三の道<博愛>・<兄弟性>・<友愛の民主主義>へとつながるものがあった。
 そして戦後において隠然とした力を持つことになった。
 田辺は戦前とはくらべもようもないほど<愛>という語彙を多用し始める。
 その背景には、野上弥生子との10年にわたる師弟関係があるかもしれない。
 

 そして、1944年「懺悔道としての哲学」から新しい言葉が加わることになる。
   
 <原子爆弾><原子力時代><原爆水爆><放射能>である。     
 ・・・彼は寺田寅彦を意識していた科学哲学者だった。
 1950年に入ってから原水爆禁止運動が始まったことを思えば、田辺が45年から一つならざる個所でこれらに言及していることは特筆に値する。
 
 近世の特色たる「知は力なり」という原則に導かれ、<動力的機械統制>という自然力の貪欲な利用はハイデガーの<引き立て・挑発>と<立て組み>に似ている。しかし、時期的にハイデガーを参照したということはない。
 因みに田辺は1955年にハイデガーの技術論を読んで「感嘆を禁じ得ない」と称賛するとともに、そのいわば宗教性の欠如を難じている。
 ・・・野上弥生子から電気ストーヴの贈呈を申し入れられた田辺は、電力会社の独占横暴への抗議として、「できるだけ電力会社の世話になりたくない」とこの申し出を断っている・・・

 現代は「生きながらに死するばかりではある」が、「死につつ生きること」つまり<復活>へ転換しなければと田辺は考えた。
 「愛は我々が自己を無に帰し、自己のあらゆる所有を、否、自らの存在そのものをも、つまり一切の<有>を捧げ尽くすことで実現せられる」

 講演の後、我々は先生を囲みお弁当を食べ、コーヒーを飲みながら談笑した。
 ボクにとって、納得した、貴重な心温まるひと時だった。
 合田正人先生は、文学部長になっていろいろと雑用など多忙に悩まされているが、ここへ来るのが楽しみだったとおっしゃってくれた。

 NHKテレビ「葛飾北斎の娘 眩」を見た。
 
 
 
 何といっても、<宮崎あおい>の眼力に圧倒される。

 
 





エッセイ(416)春の気配?

2018-03-07 02:24:08 | エッセイ
 おっ? ガマガエルだ!
 
 春の気配を感じて冬眠から目覚めたのか?
 
 そう言えば昨日は暖かかった。
 
  
 
       
 
 一気に春が来たみたいだ。

 何? 米朝関係正常化?
 
 北朝鮮、金正恩委員長が韓国特使団と会って、4月末に板門店で南北朝鮮首脳会談を行うことにつき合意。
 米国と討議する用意があることを表明したそうだ。
 ・・・非核化して南北統一?・・・
 まさか? 4月末というのが気になるね。
 春が終っちゃうじゃん!
 





エッセイ(415)講演「文明のリーダーは男でいいのか?」(3)

2018-03-05 04:23:24 | エッセイ
 現実的に、男と女って違いますよね。
 
 「感性リサーチ」代表の黒川伊保子さんは<男脳>と<女脳>とあって、男と女の話は方向が真逆だとおっしゃっています。
  
 女性は<プロセス指向型> 事の発端からなぞるようにしゃべる。
 事の経緯をしゃべると、その裏で無意識にこの事の経緯に含まれている真実は何か、誰が悪くて何が起こったか、そして私はどうすればよかったのか、さらにこれからどうすればいいのかという演算が無意識のうちに走る。
 
 従って女性は気持ちよくしゃべらせておけば、しゃべり終えた途端に立ち上がれる。
 つまり女性の話は邪魔するなってことだ。
 <共感>して気持ちよく聞いてあげればいいのだ。

 それに対して男は<ゴール指向問題解決型> 問題が見つかった瞬間に問題を指摘して早くゴールに行きたがる。
 で、夫が「お前の口の聞き方が悪かったんじゃないのかい?」なんて言うから妻は一生反省しないことになる。
 女性にとって<共感>が死ぬほど大事なのだ。
 女性は<共感>してもらうと、脳の余剰なストレス信号が解消する。
 何故か?
 女性は怖いこととか体験したときの感情が男性の数十倍強く、そして数百倍残る。
 
 これは哺乳類のメスだから。
 自分を守り、小さな子どもを守らないと生殖ができないから。
 <共感>してもらうことが大事。
 夫婦の会話で大事な四文字ことばは「そうだな」
 
 カーリング女子の「そだねー」みたいなもんです。

 少し前のことだが・・・。
 北朝鮮がテポドンを含む7発のミサイルを発射した。
 
 早朝からテレビ局はこのニュースで持ちきりとなり、軍事評論家や国際政治評論家たちが引っ張りだこでこの事件を論評した。
 テレビ朝日でも小川和久、中谷巌、小池政行ら評論家たちが、日本に与える影響などについて解説、意見を述べた。
 
 同席していた作家、山崎洋子氏も発言を求められた。
「こんな時にふさわしくない言い方かもしれませんが、気になるのは、男の方々がこうした事件に異様に反応し、高揚されることです。そして、軍備拡張とかいう方向に議論が進んでいくのではないかと心配ですね」
 彼女は静かにこういった趣旨のことを言われた。
 この場の雰囲気からすると唐突ともいえる見解にボクはハッとした。

 NHKの歴史大河ドラマでは、主役である女優に「戦争のない平和な社会を」と必ずといってもいいほど言わせている。
 今までこの言葉を聞くたびに、ボクには何か型にはまった、見え透いた言葉だと感じていた。
 しかし、今山崎洋子氏の言葉と重ね合わせると、男性のカウンターパートとしての役割を担う女性を感じないわけにはいかない。

 ─続く─

 一昨年の三鷹三田会<年忘れの会>でNHK大河ドラマ「真田丸」のメーンテーマ曲などの名演奏をしていただいたヴァイオリニスト、植村理葉さんからブログを通じての交流のご縁で、リサイタルのご案内をいただいた。
 
 で、昨日行われた三鷹三田会幹事会で披露させていただいた。
 
 「植村理葉ヴァイオリンリサイタル」
  4月5日(木)19:00開演(開場18:30)
  東京文化会館小ホール(JR上野駅公園口正面)
  入場料金(全自由席)4500円・学生3000円
  ピアノ江尻南美

  
        





エッセイ(414)講演「文明のリーダーは男でいいのか?」(2)

2018-03-04 03:36:46 | エッセイ
 西洋文明の大元である「旧約聖書」では、「イブはアダムのあばら骨から生まれた」とある。
 
 つまり、女は男に付随する者という考え方だ。
 儒教でも男尊女卑の社会では、「女・子ども」と被保護者扱いです。

 しかし、と生物学者・福岡伸一博士は「できそこないの男たち」の中でおっしゃっている。
 
 
 生物学的視点から見れば、メスがオスの力を借りずにメスを生んでいた時代があった。
 つまり、生命の基本仕様はメスだと言うのだ。

 分子的な視点から眺めると、メスはXXという完全な染色体を持っているが、オスは片方の染色体が小さいXYという不均衡なペアになっている。
 
 オスは生物史の過程で、環境の変化に対応するために遺伝子をシャッフルして、メスが「遺伝子の使い走り」として創り出したものだ、と。
 オスの寿命が短いのも、ムリに作り変えられたことによる生物学的負荷のせいじゃないかと・・・。
 
 というわけで、メスはオスに対していろいろと命ずるようになった。
 「食べ物を採ってこい」から始まって「たまには花でも摘んできてよ」
 そのうち「家を建てろ」とか要求が過大になっていく。
 
 なぜ男は女に尽くすのか?
 <あの感覚>から逃れられないのだ。
 生殖行為が<あの感覚>と結びついている。
 人間には<五感>がある。
 視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚
 
 その他に福岡博士は<あの感覚>つまり<加速覚>があるとおっしゃる。
 <加速覚>とは、ちょうどジェットコースターで体感するあのゾクゾク感です。
 
 <BURMA>って言葉ご存知ですか?
 Be Undressed Ready My Angel 
 休暇で帰ろうとする兵士、あるいは釈放された囚人が恋人に当てた封筒の裏に、しばしば書かれる頭文字です。
 ・・・男ってそんなものです・・・
 
 そこで、男はモノを集め、貯め、余剰があれば隠すようになった。
 場合によっては男同士で貸し借りをするようになり、時には余剰が略奪され、蓄積をめぐって闘争が起きた。
 そして余剰を支配する者が世界を制する現状、<男の社会>が出来上がったのです。

  ─続く─

 バギーカーを押した美人のお母さんとかわいい娘さんに会いました。
 そこで川柳が生まれました。
 
 バギーカー
 母娘のふたり連れ
 かわいいね
 言おうとしたら睨まれた  
        






エッセイ(413)講演「文明のリーダーは男でいいのか?」(1)

2018-03-03 04:37:44 | エッセイ
 昨日、市民大学哲学コースで講演をさせていただいた。
 タイトルは「文明のリーダーは男でいいのか?」
 
 たしかに、産業革命以来人類の文明は飛躍的に発展した。
 生活は豊かになり、科学の発達で生活は健康的になり寿命も伸びた。
 しかし、その結果はどうだ?
 
 人類を滅ぼしかねない<核兵器>の開発
 <核抑止力>で世界の平和が保たれているというが、北朝鮮問題、中東問題で世界は揺さぶられている。
 
 <キューバ危機>を思い出してみるがいい。
 
 アメリカはケネディ大統領、ソ連はフルシチョフが統治する冷戦時代。
 アメリカのお膝下キューバでミサイル発射場が建設され、まさに核がソ連により投入されようとしていた。
 ミサイル基地爆破も計画されたが、ケネディはより穏便な海上封鎖の手段で応じた。
 
 核を搭載したソ連の潜水艦は雨霰と降って来る爆弾の脅威にさらされていた。
「ソ連本部との連絡も途絶えた。このままでは我々は海の藻屑となるしかない。核魚雷をぶっ放すしかないだろう」艦長は決断した。
 ところが副艦長がそれを押しとどめた、というエピソードがある。

 結果的にはケネディとフルシチョフの決断により、キューバのミサイル基地は、東欧でソ連を狙っていたミサイル基地との交換条件で撤去された。
 キューバのカストロは怒りまくっていたというが・・・・。 
 後に、アメリカのマクマナラ国防長官は述懐している。
 「人類滅亡の危機は、運で免れたようなものだ」と。

 現状はどうだ!
 北朝鮮のような小国や、中東ではイスラエルのみならずイランにも<核兵器>は拡散しようとしている。
 まかり間違って、テロ集団の手に渡ったら、まさしく収拾がつかなくなる恐れがある。
 世界は性懲りもない<力>を信奉する男どもに仕切られているのだ!
 「アメリカファースト!」「中華思想で世界制覇を!」「核兵器使用もやぶさかではない」
 
 今や、イケイケどんどんの男の社会が生み出した人類の文明は崩壊の岐路に差し掛かっている。
 男がダメなら女がリードする文明はあり得るのか?
 検討する価値はあるようだ。

 ─続く─

 ホームセンター「コーナン」がオープンしました。
 
 空いていそうな午後3時ごろ行ったのですが、レジに並ぶ行列が長くて、買うのをあきらめました。