昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

有名人(16)女の魅力(18)

2008-12-29 04:03:01 | 女の魅力
 <女の魅力18>

 飯島愛さんが亡くなったことがクリスマスイブの日に報じられた。
 

死後1週間経過しているという。

 正直このニュースを耳にした時、ぼくはちょっとした衝撃を感じた。
 なんとなく今まで彼女にはシンパシーを感じていた。
 
 芸能界を引退したときも意外な感じを受けショックだった。
 これだけ売れているタレントがなぜ?という思いだった。
 特に芸があるわけでもないのだが、その姿かたちだけで、というより雰囲気だけで見る価値があった。

 中山秀征とコンビで彼女がインタビュー役をしているだけで、その番組を見た。
 何が彼女の魅力だったのだろう。
 そのひとつは目だ。
 知的な眼差し、射すくめるような視線、しかしその底には憂いが漂っている。
 
 その死に関して最初、自殺ではないかという報道がなされたが、死因はまだ特定されていない。
 いずれにしても彼女にはナゾに包まれた不可解なイメージがつきまとう。
 その意味でも彼女は他のタレントにない神秘性を感じさせられる。

 台湾でも彼女の死が大きな話題になっているという。
 「プラトニック・セックス」がベストセラーになり、<飯島愛現象>と呼ばれるほどの影響を若者に与えた。
「飯島愛はすべての台湾人男性の恋人だった」と著名な作家が鎮魂の詩を地元紙に寄稿したそうだ。

 中国でも彼女の死がネットランキングのトップだと報じられている。
 訃報が報じられた24日以降の検索数が30万件を突破するほど注目を集めていると中国新聞社が報じている。
 ジョナサン・リーらが歌った「最近比較煩」の歌詞には<夢のなかで飯島愛と一緒にディナーを食べた>という一節があるほどだ。

 ぼくだけでなく、日本はおろか台湾や中国の人たちにも彼女にこんなに関心を寄せる人がいたんだ。
 深く哀悼の意を表したい。
 

ペット(7)雀のチュン太5

2008-12-24 04:53:42 | ペット
 妻の掃除機を繰る音が聞こえる。
 チュン太が「ジャー、ジャー」と威嚇している。
 そろそろ寒くなってきた。
 チュン太の巣を新しいものに交換してやらなければならない。
 ぼろぼろだ。
 夏のうちチュン太が間引いてしまったのだ。
 スカスカで後ろから覗けるほどだ。
 
 最近落ちた藁を一生懸命巣に運んでいる。
 巣作りをしているつもりなのだ。
 見ていると、入れたり出したりしているだけだ。
 
 今までより大き目の新しい巣を買ってきた。
 ところが頑として新しい巣に入ろうとしない。
 今まで、ぼくが部屋に入って行くと、照れたように慌てて隠れるように巣に入ったのに入らない。
 手で脅しても入らない。
 二、三日頑固に入らなかった。

 止まり木に乗ることも少なくなった。
 元気のない這いずり鳥になってしまった。
 拗ねているのかもしれない。

 それがいつの間にか入るようになった。
 何がきっかけになったのかは分からない。

 チュン太の様子がおかしい。
 口を半開きにして、バタバタとイラついている。
「おとうさん! 何か変なもの食べさせたんじゃないの!」
 妻が抱いたり、水を含ませたりするが、一向に口の半開きが直らない。
 そのうち口を開いたまま、目を瞑っておとなしくしている。

 「このまま死んだらおとうさんの所為だからね!」
 もう歳だし、だいたい雀が十年も生きているのはおかしい。
 これがきっかけで死んでしまうことを半ば覚悟した。

 「チュン太、治ったよ」
 書斎に引っ込んでしばらくしたら妻が言いに来た。
 何か吐き出したと言うのだが、ひょっとしてうどんに餅がくっついていたのかもと思い浮かぶ。
「これで、死んでもぼくのせいじゃないな」
「何言ってんの。変なもの食べさせないでよね。おとうさんがわるいんだからね。私が治したんだからね、チュン太!」
 ともかくほっとした。
 
 <我と来て遊べや親のない雀>

 2000年に噴火した三宅島では、人びとが島から避難すると雀も消えたそうだ。
 天敵から身を守りやすく、餌も豊かだから人の近くに住む。
 人と寄り添い生きる雀も最近減っているそうです。
 雀にとっても受難の時代となっている。 

ペット(6)雀のチュン太4

2008-12-23 05:22:16 | ペット
 何日か経過して、驚いたことに、チュン太が息子の裸の肩に乗っかっている。
 あの乱暴に扱う息子の肩に!
 乱暴に扱われても、毎日のように自分の住処を綺麗にしてくれる愛情に、チュン太もようやく応える気になったようだ。

 息子が独立して、たまに家に現れるとチュン太は羽ばたき、かごに足で取り付き、腹を見せ、狂気の様で歓迎する。
 息子はチュン太をかごから出してわしづかみにすると、ブファーと生暖かい息を吹きかける。
「やめなさい、死んじゃうじゃないの」
 妻が悲鳴を上げるぐらいだ。
 チュン太はマゾか。

 チュン太はちゃんと人を識別する能力がある。
 他人にははしゃいだそぶりはしない。
 たまに来る孫などは予測不可能な行動をするから怖がって巣から出てこない。
 

 最近、食事の時、ご飯を与えるのはぼくの役目になっている。
 ご飯や野菜、うどん、たまご、場合によっては魚など動物性のものも与える。

 その所為か、ぼくが部屋から出ようとすると、必ず呼び止める。
「チュン、チュン」と。
 階段を降り出すと、「ジャージャー」と威嚇し、そのうち「ピイ、ピイ」とおべんちゃら声を出し、いよいよ戻ってこないとなると、また「ジャージャー」と不満の声を上げる。
 不思議なことに妻や息子にはこんな反応はしない。

 泣き声はこれだけではない。
「ピヨ、ピヨ」と甘え声を出すかと思えば「ピロロ、ピロロ」と満足の囀り声を上げる。
 雀は「チュンチュン」だけではない。

 「ピーッ」チュン太が悲鳴を上げている。
 妻がテーブルクロスを緑色のものから葡萄色のものに代えたからだ。
 赤いバッグなどを近づけると、「ピーッ、ピーッ」と悲鳴をあげて逃げ惑う。
「変な鳥!」と妻はバカにするが、チュン太は狭い世界で暮らしているのでちょっとした周囲の色などの変化にとても弱いのだ。

 -続くー

  

ペット(5)雀のチュン太3

2008-12-22 05:18:37 | ペット
 きれいになった巣に戻すと、チュン太は必ず新しい水を一口、二口、時には五口も六口もおいしそうに飲む。
 自分の糞や藁くずの入った汚い水は嫌なのだ。
 そして糞の落ちていない新しい新聞紙の上で羽を広げ腹を擦って新聞浴びをする。

 たまに水浴びもする。
 狭い水入れの中に少しずつ、恐る恐る、何度も入ったり出たりしながら徐々に身体を浸し、全身を水浴びする。
 水から出ると、濡れ鼠のようになって寒そうに震えている。
 そして妻の掌を要求する。
 
 温かい妻の掌の中で落ち着いて毛づくろいする彼にとって至福のひと時だ。

 ぼくの掌には載らない。
 巣をきれいにしたり、食べ物をやったりぼくも結構世話をしてやっているのだが。

 チュン太は不思議なくらい人を差別する。
 妻が掌を上に、指先を動かして「チュン、チュン」と挑発すると、身を剣のように細くし、羽をジェット機のように尖らし、首を伸ばして上下左右に振りながら、盛ったように挑んでくる。

「そんな尖ったスタイル嫌い! ふっくらしたほうがいいのに」
 妻が言い寄られた女の子のように言う。
 そして「おとうさんもやってごらん」とぼくに振る。
 
 ぼくが同じ仕草をすると、お前は嫌だとばかり巣の中へ逃げ込む。
 男だから、女だからというわけでもなさそうだ。

 息子の俊には妻と同じ反応をする。
 妻も息子もぼくに何度もやらせて笑いものにする。
「おとうさんは召使だと思ってるんだよ」

 -続くー 
 

ペット(4)雀のチュン太2

2008-12-21 05:40:25 | ペット
 「ほら、お父さん、見てごらん」
 なんと、チュン太が妻の肩にとまっているではないか。
 しかも妻の吹くハーモニカの音に合わせて囀っている。
「すごい!」
 ついに妻の努力が実って野生がペットになった。

 しかし、一日でも間をあけると、そんな習慣は忘れて部屋の中を逃げ回り、カーテンレールに止まったり、果ては我々の手の届かないクーラーの上に安住の場所を得て、ジュルジュ、ジュルジュと勝ち誇った満足の声を上げる。

 手を上げて箸を振りかざして脅すが、尻尾を立てて羽を広げてチチ、チチと応戦してくる。
 なんとも小憎らしい。
 最後の手段と、ハンガーに赤い手袋をつけて威嚇する。
 驚いて鴨居に飛び移ったところを頭から押さえ込んで捕まえる。
 敵は最後の抵抗とばかり思い切り噛みついて来る。

 十姉妹の<チュイぼん天>がおとなしい隠居じいさんなら、<チュン太>は我が家の腕白坊主である。

 半年ほどすると、もう色気づいてきたのか、妻が巣箱の外からお出でお出でをすると、尻尾を立てて首を伸ばし、ミュウ、ミュウと猫のような甘えた声を出して迫ってくる。
「可哀相に、ウチはチュイぼん天もオスだし、俊もまだ独身だし、おとうさんだって同じようなもんだし、独身一家だね」と妻は言う。

 妻は巣箱の清掃役を俊に命じた。
 俊はチュン太を乱暴に扱い、ぎゅっと握って、チュン太を蛍光灯から下がっているヒモに近づけて嫌がらせをする。
 チュン太はヒモのような長いものは嫌いなのだ。
 嫌がらせをするから俊が嫌いだ。
 俊が巣箱に近づくだけでバタバタと逃げ回る。

 俊が不在なので、久しぶりにぼくが巣箱を清掃するために二階の部屋に入る。
 ぼくの顔を見、声を聞くとさっと巣の中へ隠れてしまう。
 巣箱の前で新聞紙を用意しだすと、巣から出てきてチュンチュンと嬉しそうに鳴く。
 巣をキレイにしてくれるのが嬉しいよ!と言うように。

 久しぶりで水を替える際に巣箱の外へ飛ばした。
 所定のカーテンレールに止まった。
 そのままにして水を取りに階下に降りて、戻ってくるとピヨピヨと鳴いている。
 放っておかれて寂しいよと言っているのだ。
 ドアを開けた瞬間、ぼくの顔をめがけてすごい勢いで飛びかかって来た。
 ・・・なんで放って行ってしまうんだよ!・・・
 そう文句を言っているようにこつく。
 イタイ、イタイ!

 ー続くー

  

ペット(3)雀のチュン太1

2008-12-20 06:57:40 | ペット
 ウチのペットは会社の倉庫に飛び込んできた十姉妹だったり、娘婿に押し付けられたハムスターだったり特別の経歴の持ち主だった。
 その昔、家の庭に銀色のミンクがやってきたことがあった。
 これはすばしこくて、さすが捕まえてペットにするわけにはいかなかった。

 しかし今一緒に住んでいる雀も家の庭に紛れ込んできたものだ。
 まだ充分飛べない幼鳥のくせに捉えられまいと、庭の隅をバタバタと這いずり回っていたのを妻が捕まえた。

 「このままでは生きていけない」と既に死んでしまって空いていたハムスターの籠に収納して育てることになった。
 最初はものを食べさせるのが一苦労だった。
 すでに6年余り先住している十姉妹<チュイぼん天>の食べている剥き餌などを、むりやり口をこじ開けて食べさせようとするが、人間のくれるものなど食えるかとばかり、野生は強情に口をつむぐ。
 
 食べなければ死んでしまうので妻は必死だった。
 スポイトを買って来て牛乳と混ぜて流動食にしてようやく飲み込ませることに成功した。
 そうこうしているうちにご飯粒なども食べるようになり、彼が我が家で生きていく目途は立った。
 <チュン太>という名も付いた。

 しかし、手乗りにしたりして飼い慣らすのは、十姉妹のようにはいかなかった。
 チュイぼん天は手を差し入れると、チュチュクチュ、チュチュクチュとひと囀りして、頭から掌に飛び込んでくる。
 掌にぽっこりと座り込んで、頬や首や胸を書いてもらうのが大好きだ。
 完全に身を任せて、極楽でお釈迦様の掌に憩う風情だ。

 ところがチュン太はそうはいかない。
 手を突っ込むと絶対に捕まらないぞと、ギャーギャー鳴きわめいてバタバタと逃げ回る。
 捕まりそうになると、その硬いくちばしでがぶりと噛みついてくる。
 これがかなり痛い。
 だから娘などは怖がって絶対触らない。

  たかが雀である。
 その辺にいっぱい飛んでいる雀にすぎない。
 家に来るお客にも人気がない。
「雀ねえ」と蔑んだ目で見られる。
「長生きなのね」ぐらいしか評価されない。
 誰も可愛いとは言わない。
 文鳥のように可愛くないし、カナリアのように可憐な姿と声があるわけでもない。
 インコのようにしゃべる芸があるわけでもない。

 それからかれこれ十年経つ。
 その間に<チュン太>は我が家の家族の一員として不動の地位を占めることになる。
 たかが雀も、愛すべき我が家のペットとして成長する。
 酉年には我が家の<とり>として年賀状にものせた。

 -続くー 

 

  

有名人()男の魅力(3)

2008-12-06 06:14:27 | 男の魅力
 <男の魅力3>

 NHKほっとモーニングで津川雅彦が出演。
 

 マキノ雅彦として初監督した話題が取り上げられていた。
 
 彼のおじいさん、マキノ省三が日本で初めて映画を撮影してから百年目を記念して、三代目マキノ雅彦として「寝ずの番」をクランクアップした。

 主役は中井貴一、木村佳乃ら。
 軽味と、粋、つまり下品だけど芸品を目指したと言う。

 臨終の関西落語界の大御所が見たいと言うので、中井の許婚の佳乃を説き伏せる。
 臨終の大御所を跨いでスカートの中を見させるという必殺のシーン。
「バカヤロウ!<お外>が見たいと言っただけだ!」
 見た後、臨終のご本人から言われて、中井は佳乃からスリッパでぶん殴られる。

 二代目、おやじのマキノ雅広がキネマ旬報から受賞した時、「そんな客受けしないような、ひとりよがりな作品を作っていい気になるな」と省三から叱られ、以降いかなる賞も受けなかったそうだ。

 ともかく売れる、ヒットする、観客に受ける作品を作らなければというのがマキノ式だ。
 顔で演技をするな、森繁久弥や渥美清などのように、軽く演じ、熱演、力演は必要ない。
 重心の移動で表現せよ!という理論を説いた。
「恋人と会うときは前のめりに、借金取りには引いて」

 雅彦も客に媚びる作品を作りたいと言う。

 津川雅彦が自分の周りに集まってくる人は、いい人ばかりなんですよと交遊録を語っていた。
 奥田瑛二、西田敏行、周防監督など、みんなが酒を飲んでしゃべっているのを聞いているのが楽しいんです。
 人生むずかしく考えず、軽薄短小、粋に過ごし、「冗談、冗談」と言いながら死にたい。
 

有名人()男の魅力(2)

2008-12-05 10:47:09 | 男の魅力
 <男の魅力2>

 今日の<この人にトキメッき>から作曲家の船村徹。
 

 村田英雄の<王将>、北島三郎の<風雪ながれ旅>、美空ひばりの<みだれ髪>など、数々のヒット曲を含む5000曲も作曲している。

 美空ひばりの新しいレパートリーとして裏声を生かした<哀愁波止場>を作曲した時は、ひばりのお母さんから「そんな風邪っぴき見たいな歌」流行るわけないでしょうといわれた。
 ところがこれが大ヒット。
 祝賀パーティーの時、お母さんに勝ったという気持ちで「おめでとう」と言ったら「ふん!」と横を向かれたそうだ。

 酒場で酔っぱらっていたとき頼み込んできた鳥羽一郎へうかつに返事したことで、彼は船村の内弟子となる。
 電車に乗ったこともない田舎もので、しゃべる言葉も何いってるんだか分からない。
 歌はデタラメ。柿の木坂の歌がりんご坂になっている。
 たまたま弟子がいなかったので、鳥羽を連れてゴルフのキャディをさせたのがきっかけだが、売り込みのため持ってきたカセットの内容はお粗末。
「うまい、とか日本一とか掛け声の入ったヤラセの歌で、オレの歌なんて別の歌に聞こえた」と船村の評価は散々。
 それでも岡晴夫じゃないけど、どこか面白い個性があると弟子にした。

 「先生に付いてよく旅しました。東京駅のコインロッカーに楽器とかいろいろ入れて、となりにカギしてしまった。開けたら空。びっくりしましたが、開いたまま入っていたものは幸いになくなってませんでした」と鳥羽は内弟子時代のエピソードを語る。
「弟子と一緒に生活するのは楽しいんだよね」と船村は今でも内弟子を持っている。

 船村の作曲の原点(1)
 <栃木弁で作曲しろ>
 作詞家の高野公男から自分は茨城弁で作詞するからお前は栃木弁でと言われた。
 西条八十先生などの大物に対抗するには違ったものでないとと。
 船村は考えた。
 作詞ならともかく、作曲はどうしたらよかんべなと。
 イントネーションだと気づく。

 原点(2)
 <演歌巡礼>
 46歳からギター片手に全国各地を巡る。
 土地、土地の文化を肌で感じたい。
 津軽海峡の風は津軽弁で鳴るんです。
 
 歌作りの原点、日本人の心を求めて歩く。

 原点(3)
 <浮気は罰金10万円>
「今までいくらぐらい払ってますか」黒崎アナの問いに
「さあ、何十年も前のことですし、天引きで取られてましたから」
「今は毎日のように叱られています」と奥さま元歌手の佳子さんと仲睦まじい。

 これからは派手派手しいカラーの歌ではなく、高齢者のためのモノクロの歌を作って行きたい。 
 

有名人()男の魅力(1)

2008-12-04 06:53:57 | 男の魅力
 <男の魅力1>

 朝ドラ<風のハルカ>で風来坊、猿丸啓太郎を演じている松岡充がスタジオパークに出演していた。
 

 伊藤まいこに似た優しい目、口はかわいく、歯が白い。
 ちょっと見には女形のようだ。
 しかし、遠くを見つめる眼差し、しゃべる内容はしっかりしていて魅力的な男だ。

 「ぼくが好きだったんじゃない」
 まだ、海のものとも山のものともわからない彼に、上京の時付いてきた仲間のことを聞くと彼は言った。
 なかなかの自信家だ。

 知的なものを求めるという意味のSOPHIAのボーカルで、作詞、作曲はほとんど彼のものだと言う。
 
 かっこいい男は?という問いに、
「頑張っていても、表面的にはそうは見せず、楽ちんに見せ、かっこ悪いところが格好よく見える、猿丸啓太郎のような男だね」

 信条は「本気の心しか人を動かすことはできない」

有名人(12)女の魅力(17)

2008-12-03 08:14:49 | 女の魅力
 <女の魅力17>

 昨日のスタジオパークは高嶋ちさ子。
 

 クラシックのプロなのにポピュラーにも手を出し、ちょっと面白いバイオリニストだなと思っていた。
 しかし、これほどの茶目っ気いっぱい、自分丸出しのタレントとは思わなかった。

 子どもの頃はお母さんに<悪魔の申し子>と呼ばれたくらいの問題児だったそうだ。
「例えば?」武内陶子アナに聞かれた。
「兄がめかしこんでデートに出かけるとき、二階の窓から水風船を落として、水浸しにしてやった」

 桐朋学園時代のあだ名は<悪魔>、イエール大学留学の時も<デビル>と言われたのには本人もびっくり。 

 「さっさと切ってくれ!」
 お産の時苦しむのは嫌だから、お医者さんに言ったのに、「そう簡単に切るものではありません」と拒否される。
 ところが長びいて結局切る破目に。
「だから最初から切れと言っただろ」と毒づいたと言う。

 麻酔が効かなくて、ヘドを吐くほど苦しい。
 モモンガなどの珍獣が好きな旦那が見かねて「麻酔銃でもぶちこんで下さい」と言ったとか。
 痛みが引いた瞬間があったのでおにぎりを食べようとしたら旦那が食べちゃっていた。

 お医者さんは「高嶋さんに復讐されるんじゃないか」と怖がっていたそうだ。

 術後、赤ちゃんのことより、自分の手術痕が気になっていたとか、産院日記には自分の体重のことが気になるとか、自分のことの記載が多い。
 へその緒を、尾と書いてお母さんからこんな子どもに育てたかと嘆かれたそうだ。

 子どもの長い、しっかりした指を見て、<この子はチェリスト>にすると直ちに決めたそうだ。
 千住真理子が2歳3ヶ月から始めたと聞いているので、息子には2歳2ヶ月からトレーニングを開始して、天才千住に負けない記録を作りたい。
 そして、いずれは日本のヨーヨー・マ。
 あるいは、空手もハーバード大学へもという五嶋龍を目標に育てる!。
 最初は自分の前座で舞台に立たせ、いずれは自分は左ウチワで。

 子連れで演奏。
 授乳は合間に、自分のペースで、時間なんか関係ない。
 演奏前に授乳、胸が張ってるとドレスが入らないんだもん。
 夜疲れて寝てると、旦那が私の胸をぺろっと剥いで、子どもに授乳させる。
 
 抱っこで腕が腱鞘炎になったので、ベビーシッターを雇う。
 ベテランなので親子で指導されている。

 子どもができて性格が鷹揚になった。
 演奏中「うるさい子どもはつまみ出せ!」だったが、今では「いいから、いいから」に変わった。

 現在、12人のヴァイオリニストの親分としてグループを率いて演奏活動。
 ヴァイオリンのキミマロを目指している。
 メンバーには泣いたらくび!と厳しい。

 前向き高嶋ちさ子に喝采!