昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(441)テカムセの呪い

2016-09-30 06:08:32 | なるほどと思う日々
 いよいよ次期アメリカの大統領を決める戦いも終盤にさしかかった。 
 いずれの候補が大統領になるか、我が国にとっても興味深いところであるが、アメリカの大統領といえば思い出すのが<テカムセ>の呪いだ。
 テカムセとは、部族の領土を白人に奪われ1811年にティピカヌーの戦いで殺されたインディアンの酋長だ。
 その呪いとは「1840年から以降20で割り切れる年に選出された大統領は皆、在職中に死去する」というものだ。
 1840年 ウイリアム・H・ハリソン・・・1841年4月4日に肺炎で死去。
 1860年 エイブラハム。リンカーン1865年4月14日に暗殺された。
 1880年 ジェームス・ガーフィールド1881年7月2日に暗殺された。
 1900年 ウイリアム・マッキンリー1901年9月14日に暗殺された。
 1920年 ウオレン・G・ハーディング・・・1923年8月2日に心臓発作で死去。
 1940年 フランクリン・ルーズベルト 1945年4月12日脳溢血で死去。
 1960年 ジョン・F・ケネディ 1963年11月22日に暗殺された。

 確かに呪いは実現している。
 ただし、1980年のロナルド・レーガン、2000年のジョージ・ブッシュはいずれも暗殺事件はあったが、かろうじて免れ生きのびた。
 キリスト教団体「アメリカの仲裁者」は1980年の<戦争祈願>で呪いを破ったと言っている。


 特にリンカーンとケネディのケースでは、他にも奇妙な一致が見られる。
 
 副大統領でも
 暗殺犯についても
 暗殺場所についても
  世の中には人智では計り知れないことが生じる。
  そこに<宗教>が介在することになる。



三鷹通信(162)三鷹国際交流フェスティバル

2016-09-26 04:25:54 | 三鷹通信
 昨日は朝から晩まで忙しい1日でした。
 朝10時、井の頭公園西園へ。
 
 ・・・やってる。やってる、開会早々たいへんな人だかり。
 なんかくじ引きをやってる。
 そして各国の売店。
 
 
 
 
 
 イタリアの紹介だろうか?
 おっ! 我々の仲間「ミニミニ雑談会」の連中がいた!
 いい場所を朝早くから今月担当のSさんが確保してくれたんだ。・・・ご馳走がいっぱい・・・
 会話も弾んでる。
 そばのステージでは各国の人たちが催し物を。
 
 残念ながら途中で対座。三鷹駅へ向かう。
 ボクと入れ違いに参加されたTさんの素晴らしい写真を拝借。
 第224回三鷹三田会麻雀分科会、今回は来年からの新幹事が運営する第1回目だ。
 3人の新幹事が頑張っている!
 ボクの幹事長役も今年で無事退役できそうだ。
 
 



 

三鷹通信(161)第20回読書ミーティング

2016-09-18 02:53:21 | 三鷹通信
 現役編集者の主宰する「第20回読書ミーティング」
 講師推薦のベストセラー2点。
 ①小説 君の名は。
 
 (ボクなどはこの名前から思い出すのは、かつて女風呂から客が消えたというほど人気だった菊田一夫作、NHKラジオドラマ『君の名は』だ。・・・ちなみにパクリでない証拠に(。)を付しているとか)
 作者は新海誠
 
 映画は8月26日公開で現在興行収入65億円、481万人はおそらく今年の興行1位。
 小説の方もすでに15刷り8万部。
 
 夢で入れ替わる都会に住む瀧と田舎に住む三葉。
 しかし、現実に会うことはない。
 1200年周期で地球に近づく彗星が介在するファンタジーアニメであり、君の名を忘れてしまったけれど、時代を超え、場所を越え、たとえそれが死後の世界であっても、あなたのことがわかる
、というせつない恋愛ドラマ。

 なんかよく分からないが、それでも観てみたい、読んでみたい気がするアニメ界気鋭の監督、作家作品だ。

 ②コンビニ人間
 
 作者は村田沙耶香、2009年に野間文芸新人賞、2013年に三島由紀夫賞、そして今年の芥川賞受賞。
 現在35万部。
 
 「普通」とは何か? コンビニを通して現代の実存を鮮やかに問う衝撃作。
 ぼくはこの作品が芥川賞を受賞したとき、ベストセラーになることを確信した。
 小説 キミの名は。と同様、タイトルのネーミングがいい!

 参加者推薦作。
 ①小池真理子「恋」
 
  ボクが推薦。
 「香り立つ官能、美しき異端、乾いた虚無感、比類なき美と官能に彩られた小池文学の最高峰」
 1995年、直木賞受賞策ということで興味本位に読んでみたが、当時ビジネスマンであったボクにはまさに衝撃的な作品であった。
 かの浅間山荘事件の時代背景のもと、軽井沢で繰り広げられるありえない「禁断の恋」物語。
 作者は頭がよくて、ちょっと知的な悪女、小池真理子
 

 ②参加者Aさんの推薦
 「非常識な建築業界『どや建築』という病」

 「格好がいいだろ、新しいだろ、アーティスティックだろう」と過剰に自己主張する「どや顔」した建築。そしてそれを設計する「どや顔」建築家。
 作者は「豊洲問題」でテレビに出まくりの森山高至。
 
 「どや顔」の典型はザハ氏の新国立競技場。
 
 わざとバランスを崩す。異様に巨大。材質がキテレツ。人が使うとは思えない形。
 もはや重力の法則を無視した建築不可能な設計物。
 (ザハ氏はその後3月31日アメリカで心臓発作で死去。 この作品がボツになってショックを受けたのか?)
 他にもあります。

 「TOYAMAキラリ」
 
 富山市の複合施設。図書館、ガラス美術館、富山第一銀行などが入っている。
 設計は隈研吾。立山の氷の岩脈と、富山名産ガラス、アルミ、石をモチーフに、富山をキラキラさせるイメージ。
 
 まさに「ドヤ!」って感じ。

 ③参加者Hさんの推薦二点。
 
 米国の軍事戦略を歴史的に検証。
 
 中国の「世界制覇」100年戦略。

 これからの世界政治を見通す上での必読書ではなかろうか。
 
 

 
 

        



なるほど!と思う日々(440)全国で増えるデッドモール

2016-09-14 04:06:41 | なるほどと思う日々

 大型ショッピングモールがデッド化している?
 岐阜県LCワールド本巣のケース
 
 1992年に開店した立派な施設は今やガラガラ。
 
 ただ1軒残ったお店が無人でタマネギを打っているだけ。
 

 小池都知事が待機児童対策として都内に沢山ある空き家を利用することを提案しているが、こんな立派な空き家を何かに活用できないものか?

 <好奇心コーナー>
 
 アメリカで二人の子どもがでかいクマのぬいぐるみを、50ドル(5000円)で売りに出したがなかなか売れない。
 
 ところがなんと! 著名な女優が通りかかって買ってくれた。
 ひとり50ドルづつ、合計100ドルで。
 
 よかったね。彼女の車に乗せるのに苦労したけど・・・。

 





なるほど!と思う日々(439)飽くなき商魂、「フチ子」を改名!

2016-09-13 06:07:24 | なるほどと思う日々
 シリーズ累計1000万個を超える大ヒット商品「フチ子」が{OL人形」に改名するという。
 
 なぜそんな平凡な商品名に?
  
 実は、NHKテレビ「お試しジャパン」で取り上げられたのだが・・・
 
 
 NHKでは商品名を出せないので「OL人形」として紹介された。
 そこで、作者の奇譚クラブ、タナカカツキさんは考えた。
 一時的にでも改名しようと!
 そして再放送の際に、商品名「OL人形」が連呼されることを期待して・・・。
 でも、再放送してくれないかも・・・。
 それでもこうして一時的に「フチ子」が話題になればいいってことか。
 売るためには何でもありなんだ。



 

小説「カナダ旅行」(3)成田国際空港(3)

2016-09-12 05:40:52 | 小説「カナダ旅行」
 もう既にみんな集まっている。
「私たちが最後みたい・・・」額の汗をぬぐいながら妻がつぶやいた。
 
「いいえ、まだ見えていない方がいるんですよ。ビリではありません!」
 案内を始めようとしていたツアーガイドさんが声をかけてくれた。
 ・・・電話の声で想像していた通り、期待にたがわない美人だ・・・
 スラーとした体形。丸顔で大きな目。白いカッターシャツが初々しい。
 かわいい口を目いっぱい開いて白い歯でにっこり笑いかける。
「あっ、最後の方がお見えになりました」
「スイマセン・・・。交通渋滞に巻き込まれちゃって・・・」
 若い女性の二人連れが、頭を揃えて下げた。
「みなさんがお揃いになりました。わたくし、今回みなさまのお供を致しますツアーコンダクターの鈴木幸子と申します。よろしくお願い致します」
 周りにいろいろなツアー団体がいるのでスピーカーを使って語りかける。
「似たようなカナダ行のツアーが同じ飛行機に乗りますので、いくら美人だからといって浮気しないように。いいですね。ハイ」
 ・・・君より美人の添乗員なんていないと思うよ・・・
「カナダでの出入国カードは機内でお配りいたしますが、英語とフランス語で書くようになっています。お得意な方で書いてください。ハイ。フランス語は私に聞かれても分からないので、念のため。ハイ」
 ・・・ハイというのが口癖みたいだ・・・

 予定通り、21時ジャストJL016はスタートした。
  
 ところがいつまでたっても、這いずり回っているだけでなかなか飛び立たない。
 機体がミシミシ音を立てている。
 ・・・中古機かな。大丈夫かい?・・・
 20分経ってようやく飛び上がった。
 すぐ食事が配られたが、チャーシューメンのせいか食欲がわかない。
 ビールを要求する。
 席が狭くて足の置き場がない。靴を脱ぎ靴下も取った。
 オウムが主役のポーリーとかいう映画を見る。
 
 あまり面白くないがなんとか見終えると寝てしまった。
 到着2時間前に目が覚めて、ひとより早くゆっくりと鬚をそり、洗顔してさっぱりする。
 13時15分予定より15分早くバンクーバー国際空港へ到着。
 ・・・さあ、いよいよカナダだ!・・・

 ─続く─ 
 
 <好奇心コーナー>
 
 今日の朝、ウチのリビングにクモがいた。
 
 エアコンの上にも2匹
 
「潰しちゃえ!」とボク。
「かわいそう」と妻。
「外へ追い出せ!」とボク。
「ダメ! クモは家の守り神なんだから」「そうなんだ」

       

なるほど!と思う日々(438)ミレニアル世代が社会を揺るがす

2016-09-11 06:48:06 | なるほどと思う日々
 世界は、ミレニアル世代の「自己顕示欲」が社会を揺るがす時代に突入している。 
 アメリカでは1980年~2000年に生まれた世代だ。
 彼らの行動パターンは
 ①シェアリングエコノミー 所有するより利用したい時だけ利用する。
 ②出世よりライフバランス
 出世してもそれほど収入増えそうにないし、責任の範囲が広がるのは嫌。
 ③つながりたいけど、重い人間関係はほしくない。
 これからの接点となるのはモバイルとソーシャルメディア。
 LINE,Facebook、Twitterなど。
 自由な思想をもっていて、異性間にとどまらない愛のかたちを求め、特定の宗教や政治的な組織とのつながりは望まない。
 世界のミレニアル世代
 日本でもデジタルを第一言語とした世代には似たような性質(自己顕示欲)があり、彼らが根本的な社会の秩序を揺るがす可能性を秘めている。
 
 
         




エッセイ(324)最高齢で津軽海峡を泳ぎ切る

2016-09-10 03:58:50 | エッセイ
 「73歳、最高齢で津軽海峡を完泳!」
 昨日我らが麻雀仲間だった富永さんがテレビに出ていた。
 
 5年前、彼は東京から広島へ移住した。
 
 記録によれば三鷹三田会麻雀会に所属したのは4年余りで参加は17回。
 麻雀の成績としては目だった存在ではなかった。
 しかし、3年前70歳にしてドーバー海峡に挑戦して世の脚光を浴びた。
 この時は残りわずか数キロで達成できなかったが、今回9月7日、泳いで渡るのが難しいと言われる世界の七海峡のひとつ津軽海峡を最高齢で完泳したという。
 
 
 
 彼は大学時代水球の選手だった。退職してから麻雀を楽しみながらも遠泳に勤しんでいたのだ。その長年の努力が今回の成功に結びついた。
 さらにドーバー海峡に再挑戦するとも言っている。
 そのあくなきチャレンジ精神に乾杯!
 
 富永俊夫さん、おめでとう! 
 


なるほど!と思う日々(437)日本の技術、捨てたものじゃない!

2016-09-09 04:31:34 | なるほどと思う日々
 アップル社から新型アイフォン7が発売されて評判となっている。
      
 
 この背景にはアップルの追いつめられた事情があった。
 
 
 日本ではどうか?
 
 日本メーカーの弱体化、往年の勢いはない。
 
 日本の今後はIoTに賭けるしかない。
 
 ポスト・スマフォ?日本メーカーが指輪型端末を開発!

 また、棚から異なった形状の物体を自在に取り出すロボットの大会で日本が最高点を獲得した。
 
 
 ロボットメーカー、ファナックと提携したベンチャー、ペジーコンピュ―ティングの人工知能の技術が評価されたのだ。 
 そして、IoT(ネット接続型家電)の開発により、日本のベンチャーが2015CES(世界最大の国際家電ショー)で「Top of CES」を受賞。
 さらにポスト「京」を狙うベンチャーの登場。
 有力銀行の目も向き出した。
 大学ではベンチャー育成の講座も開かれるようになった。
 
 
  今や日本でも、産学ともにベンチャーに着目する時代になった!

 

小説「カナダ旅行」(2)成田国際空港(2)

2016-09-08 04:05:32 | 小説「カナダ旅行」
「司さま、お得意さま、こちらへどうぞ!」
 ・・・なんで名前まで分かるんだ?・・・
 車から降りると、小太りのおやじが手を取らんばかりにすり寄ってきた。
 ・・・そうか、車のナンバーでチェックしたんだ、何しろ今年、2月のハワイ、3月のイタリアそして今回と3回目の利用だもんな。お得意さまのはすだ。・・・
 小太りの男は間違いなく経営者だ。対応がスゴイ。
 
 ・・・施設の貧弱さとは対照的に客が多いはずだ。次回もここを利用しよう・・・
 受付を済ますと成田空港までの送迎バスに乗り込んだ。
 
 すでにひと家族、乗っている。
「はるみ、おじいちゃんがサーフィンを教えてやるからな」
 カワイイ女の子に話しかけている。
「ねえ、おかあさん! おじいちゃんてサーフィンできるの?」
「そんなの出来るわけないでしょ。言ってるだけよ」
 優しそうなお父さんが三世代の会話にニコニコ笑顔で混じっている。
 
 サイパンにでも行くのだろうか。
 
「まだ、時間があるわね。お腹が空いちゃった。何か食べましょう」
 空港の出発ターミナルに入ると妻が言った。
 ・・・ラ・フェスタ、ここがよさそうだ・・・
 
「チャーシューがおいしそう!」
 ボクもそれを注文した。
 
「うまい!」思わず声に出して言った。
 空港内の食堂なんか、と期待していなかったので予想外だった。
 チャーシューもうまいけど、ネギがしゃきしゃきしていい香りだ。
 のんびりかまえて時間を潰しているつもりだったが、外貨両替所が長蛇の列で思わぬ時間をとってしまった。
 目標のHカウンターに着いたのが集合時間の19時ジャスト。
 しかも並んだ近ツリの列は違う団体だ。
「違うわよ、向こうよ!」
 集合時間になんと10分も遅れてしまった。

 ─続く─