昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(354)

2019-08-26 05:05:37 | 三鷹通信
 第259回三鷹三田会麻雀分科会の月例に参加。
 ・・・52名が集まった。
 *小松郁彦さんに抜かれた優勝10回を目指して意気込むも50位に没落。
 ・・・しかし、50位賞をゲット。

 *そして、250回参加記念賞を頂く。
 ・・・村松健臣さんに続く快挙だ。
 ・・・259回中250回参加。11年に亘っての記録だ。

 *仲間、横塚克明さんのご子息は、プロ棋士3段だったが、この度、本因坊リーグ入りを果たし、7段に昇段したという。 
 ・・・克明さんにとっては、ご本人の麻雀の成績より、息子さんのことが誇らしげだった。

 仲間との集いは楽しい        




三鷹通信(353)風の散歩道を歩く②

2019-08-15 05:11:23 | 三鷹通信
 風の散歩道の起点、三鷹橋を覗き込むと、玉川上水が三鷹駅のホーム下を流れているのが見える。
 ・・・何処から流れてきているんだろう?・・・
 *玉川上水の水源を探りたくなった。
  多摩川の中流の羽村らしい。
 *江戸幕府が庄右衛門、清右衛門、二人の兄弟に命じ、1653年に工事を開始。一年余りの短期で新宿虎の門外に至る全長51kmを完成させた。
 *彼らの功績を賞して兄弟に玉川という名字を与え、玉川上水役として、二百石の扶持を与えたと言う。
 *その銅像は羽村市の水源に設置されている。
 

 *それにしても、井の頭公園を水源とする<神田川>もそうだが、徳川幕府の<治水事業>には敬服せざるを得ない。
          




三鷹通信(352)風の散歩道を歩く①

2019-08-14 06:27:37 | 三鷹通信
 「山本有三記念館」を見に行ったということは、当然ながら「風の散歩道」を歩いた。
 三鷹駅南口から南東へ向けて真っすぐな散歩道。
 ぼくのフェースブックのカバー写真のように、タンクトップにレギンス、ポニーテールをなびかせてさっそうと歩く女性を見かける<玉川上水>沿いの散歩道だ。
 
 *この玉川上水には太宰治が愛人と入水自殺をしたという悲しい物語が秘められている。
 ・・・しかし今は鬱蒼とした緑に覆われた水の流れには、そんな面影は窺われない。
 *その入水箇所を示す、<玉鹿石>の碑があるはずだが、気がつかなかった。

 *<むらさき橋>
 *<万助橋>  
  ・・・この先は井の頭自然文化園だ。

 *途中、ジブリ美術館まで900mの案内板があった。
 ・・・<山本有三記念館>では「外人さんはほとんど訪れません」と言っていたが、<ジブリ美術館>は宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」や「となりのトトロ」「もののけ姫」などの作品が世界に広まり、今や外人観光のメッカだ。

 *犬猫の専門ショップもある。

  <風の散歩道>は見所満載だ。

 ─続く─

 



三鷹通信(351)山本有三記念館を初めて訪れる。

2019-08-13 04:58:34 | 三鷹通信
 昨日、思い立って、初めて「山本有三記念館」を訪れた。
 山本有三は、昭和11年4月から21年11月までの十一年間、家族とともに過ごした。
 敗戦の結果、彼はこの家を接収され三鷹から離れたが、「ミタカは私にとって忘れがたい土地である」と書いている。
 入口に置いてある路傍の石
 ・・・なんかデカすぎる・・・
 洋間
 暖炉
 執筆した和室
 使用していた小物

  三鷹に長年住んでいるのに、恥ずかしながら今回初めて訪問した
 

三鷹通信(350)カントの「永遠平和のために」を読み解く①

2019-08-11 06:28:59 | 三鷹通信
 三鷹市の市民大学<哲学コース>で運営委員をして知り合ったY氏から誘われて、平原卓氏の特別講義に参加した。
 
 平原卓氏は複雑な哲学概念を平易な言葉で表現するアウトプット能力に定評がある、期待の若手哲学者である。
 「読まずには死ねない哲学名著50冊」というベストセラーを世に出している。

 *酷暑の中、哲学好きのジジイどもが8人、孫のような講師を囲んで始まった。
 *テーマは、カントの「永遠平和のために」だ。
 *日本は戦後70年以上もの長きにわたり平和を享受しています。
 *しかし、世界は依然として民族間の対立や宗教の違いによる紛争があちこちで頻発している。

 18世紀の哲学者イマヌエル・カントの「永遠平和のために」を読み解きながら、我々は何をすべきか? 考えようというわけです。

 *カントは「人間の理性の可能性」を考え続けた哲学者ですが、
 ・・・「人間の本質とは何か」「国家社会とは何か」という視点にまで踏み込んで、<永遠平和>を<理性>をもって実現する方法を考察しています。

 *我々は、次回8月31日を含め、2回にわたって平原卓先生とともに読み解いていきたいと思っています。

 *「彼の提唱に基づいて設立された国際連盟は機能しなかったじゃないか」
 *「国際連合だって勝者の理論に基づく、片務的な組織じゃないか」
 *「北朝鮮の核兵器とか、中東のテロとか、米中のやりとりとか、現状は問題山積」

  依然として人間社会は、永遠平和からほど遠い現状です。
     




三鷹通信(349)地元、野崎八幡神社の盆踊り大会は楽しい!

2019-08-05 03:19:37 | 三鷹通信
 近くの三鷹市野崎八幡神社の盆踊り大会を見てきました。
 ・・・老若男女すごい人の数!
 *夜店がいいね!
  
  子どもに人気の水風船。
  
  焼きそば屋
  
  たこ焼き屋。 
 
 *そして、老いも若きも盆踊り。

 *プロモーターの旦那衆も満足そう!
       
  地元のお祭りって最高だね!      

 *新たなスター誕生!



三鷹通信(348)大久保東女名誉教授の「日本の文化」を学ぶ会<新体詩>

2019-07-27 06:54:52 | 三鷹通信
 暑い日でした。大久保講師、ボク等アロハシャツの方が4人もいらっしゃいました。
 今日のテーマは<新体詩>です。
 三人の東大の思想家が新しい<近代詩>について、編纂したものです。
 *西洋の近代的スタイルの文化を取り入れている。
 *人間の感情と思想。
 *五七調漢文体で表現
 「社会学の原理に題す」「抜刀隊」「勧学の歌」「尚今居士」
 *なんといっても、与謝野晶子の「みだれ髪」
   
  ・・・定型を崩し、社会のモラルを破る、世紀末的ロマン派。<禁忌><恋愛><夜>を表現。
 *与謝野晶子には、国家の論理に個人の論理をぶつけた<女性解放>の先駆けともいえる詩がある。
  
 明治38年になると批評家、上田敏の「海潮音」が出版される。
 *カール・ブッセの「山のあなた」
 *ボードレールの「薄暮の曲」
 *マラルメの「嗟嘆(といき)」
 *ヴェルレーヌの「落葉」
 ・・・仏革命以前の型にはまった宮廷文化からボードレールの「悪の華」に代表される、世紀末デカダンスへと移行する。

 *日本でも、明治42年、反道徳、腐敗、倒錯を表現した、北原白秋の「邪宗門」が発表される。
 ・・・邪宗門扉銘
 「ここ過ぎて曲節の悩みのむれに、ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、ここ過ぎて神経のにがき魔睡に、」

 ・・・膨大な例示にアホなボクにはまとめきれない・・・

 この後、中国料理「ドラゴン」に席を移して、先生と雑談を楽しむ。
 ・・・フランスに三年間留学されたとき、フランス人から「ドイツ人か?」と聞かれたそうです。ふつう、「中国人か?」ときかれそうなものですが、先生はなかなか格好いい男なのです。
 ・・・この後アメリカのアナハイム(大谷翔平で有名な)に渡られ、サマータイムを楽しまれるそうです。
 ・・・お元気で行ってらっしゃい。 秋にはお土産話を期待しています。


      




三鷹通信(352)第30回読書ミーティング⑤

2019-07-25 05:00:31 | 三鷹通信
 ボクの推薦本は、山本周五郎「樅ノ木は残った」です。
 *江戸時代前期に仙台藩伊達家で起こったお家騒動を題材にしている。
 *過酷な幕府の大藩取り潰し策と、藩家の内外に渦巻く我欲、反目、誹謗の中に最後まで非道の逆臣を装い、権勢に抗すべく奔走する家老、原田甲斐の忍耐と辛苦に満ちた悲劇の生涯。

 *しかし、ボクが着目したのは、主人公が両親を暗殺された悲運の女の子、宇乃に注ぐ目線だった。
 *保護した宇乃を前にして甲斐は語った。「私はこの木が好きだ。この木は何も語らない。だから私はこの木が好きだ」
 *宇乃は甲斐が、樅ノ木に己の生き様を重ね合わせているように思えた。
 *タイトル「樅ノ木は残った」は、まさに主人公の思いを一言で表したものだったのだ。

 *太宰治とともに、三鷹市を代表する小説家、山本周五郎の愛情深い心根を知った思いです。

 1歳8か月のお子さんを連れて参加されたKさんの推薦本は、「月刊Moe」です。
 *絵本のある暮らしを提案している月刊誌。
 *実際に、会議室の中を自由奔放に振る舞うお子さんに向けるお母さんの視線が魅力的で素敵でした。

 ・・・母性の男性に与える魅力・・・
 
 これを痛感した今回の読書ミーティングでした。





三鷹通信(351)第30回読書ミーティング④

2019-07-24 05:53:00 | 三鷹通信
 今回は参加者の推薦本を紹介いたします。

 *仮想通貨を勉強中のSさんの推薦本は、浜矩子「通貨の正体」
  ・・・通貨は人が交換価値を有する交換手段として認知するから「通貨」となる。
  ・・・1971年に米が金本位制を停止、変動相場制に移行。ドルはすべての通貨に影響を与える通貨に。
  ・・・しかし、今やユーロや日本の為替介入の影響を受け、米国が国内の財政政策を打てば金利が上がりドル高を招く嘆きの通貨となった。
  
  ・・・「仮想通貨」ビットコインはマネーのマネをする仮想(コスプレ)通貨である。
  ・・・通貨は人がそれと認知することで通貨になる。
  ・・・未来のどの通貨がデジタルゴールドと言われる仮想通貨になるのだろうか。

 *読んだ後で物の見方が変わったとおっしゃるAさんの推薦本は、稲盛和夫「生き方」
  ・・・よい心。とくに「世のため人のため」という思いは、宇宙の本来持っている「意志」である。
  ・・・日々労働によって心は磨かれていく。
  ・・・ウソをついてはいけない。人に迷惑をかけてはいけない。正直であれ。
  ・・・日本人固有の「利他精神」を説いている。

 *塩野七生さんの事実に即しているが、論理的な説得力のある描き方に惹かれるというHさんの推薦本は、塩野七生「十字軍物語」
  ・・・200年におよぶキリスト教徒とイスラム教徒の血みどろの戦争史。
  ・・・史実に忠実な記録というだけでなく、著者の意図も組み込まれた歴史小説である。       




三鷹通信(350)第30回読書ミーティング③

2019-07-23 03:44:42 | 三鷹通信
 「令和の新潮流」
 
  *「万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」角川書店編 角川ソフィア文庫
  ・・・新元号「令和」にちなんで、万葉集を読むと癒される?
  数ある万葉集再読本の中で、各社編集者たちのおススメの本。            
  「初春の令月にして、気淑風和ぐ」
  新元号の出展「梅花の宴」序文を収録。
  ふりがな付きですらすら読める。
  さまざまな階層の人々が自らの心を歌ったわが国最古の歌集。
  「万葉集」から名歌約140首選び丁寧に解説。
  参考歌を含めて200首を収録。
  参考情報を付しながら、歌に託した万葉人の様々な思いがよくわかるように構成。
  原文も総ルビ付きで、朗読にも最適。
  ・・・1200年目のベストセラーに。

  *「世界一美味しい手抜きごはん 最速やる気のいらない100レシピ」
  はらペコグリズリー著 KADOKAWA 2019年3月刊
  発行部数12万部。
  大人気ブログ、はらぺこグリズリーの書籍化第2弾。
  とにかくおうちでごはん、という人が急増中。
  料理本新ジャンル。
  現在レシピはネットでゲットが普通。
  材料は少なく、手順も少なく、の傾向。

  *「世界一美味しい煮卵の作り方」
  はらぺこグリズリーさんの待望の第2作目。
  めんどうなことはしたくない。
  でも美味しいものが食べたい。この願望を叶えます。

  *「俺、つしま」
  おぷうのきょうだい著 小学館2018年4月刊。
  発行部数15万部。令和猫本の一番のヒット。
  大人気猫のブログからの書籍化。
  リアルな猫描写を見て、なぜか泣く人が急増中。
  
  ・・・何気ない猫のしぐさや細かな毛色の表現が抜群の画力で描かれる猫漫画のこんていにあるのは、溢れんばかりの猫愛。
  読み進めていくうちに猫への愛情がふくらんでいきます。
  ・・・主人公は、外でゴミを漁っていたところをおじいちゃん(実は女性)に保護されたキジトラの「つしま(つーさん)」
  すでにおじいちゃんの家で暮らしていた先住猫の「ずん姐さん」やあとからやってきた「ちゃ―」おさむ」などとの暮らしぶりに猫あるあるが満載でニヤリとさせられます。

  通常のありきたりの生活の中に魅力が満載