車谷長吉<赤目四十八瀧心中未遂>について、田辺聖子氏がまさに的確な評をしているので紹介する。
この世のどん底で生きている人間とサシで向き合ったとき、インテリの体裁は失われ、裸の自分をさらす、しかない。人々の膏血の沁みた切実なコトバに対し、インテリの飾りコトバはこてんぱんにやられる。
文弱の徒である主人公の青年のたたずまいがユーモラスである。
その間もおどろおどろしい緊張感が低音部にひびいており、物語は一挙に終局に向かう。小説を読む楽しさを満喫させてくれる佳作である。
暗いようでいて、仄明るく、読後、さわやかな余韻を与えられ、生への活力を感じ取れる。 文章に気骨と品位があった。どうしようもない生まれのよさ、といいたくなるような文章の品だった。
このところ高視聴率を誇っていた朝ドラ<マッサン>が低迷しているらしい。
なるほど!と思う日々(314)でボクも述べているが、煮え切らないマッサンに視聴者がイライラしているのだ。
作家で五感生活研究所代表の山下氏が分析している。
ウヰスキーづくりを目指しているはずのマッサンがろくに働かない。
昼まで家でぐだぐだ。
家賃は払わず滞納、ご都合主義で突然、小説家になるとか、パン屋になるとか言い出す。煮え切らない主人公に幻滅。
ストーリーの展開の遅さにもイライラする。
う~ん。まるっきしボクじゃないか。
この世のどん底で生きている人間とサシで向き合ったとき、インテリの体裁は失われ、裸の自分をさらす、しかない。人々の膏血の沁みた切実なコトバに対し、インテリの飾りコトバはこてんぱんにやられる。
文弱の徒である主人公の青年のたたずまいがユーモラスである。
その間もおどろおどろしい緊張感が低音部にひびいており、物語は一挙に終局に向かう。小説を読む楽しさを満喫させてくれる佳作である。
暗いようでいて、仄明るく、読後、さわやかな余韻を与えられ、生への活力を感じ取れる。 文章に気骨と品位があった。どうしようもない生まれのよさ、といいたくなるような文章の品だった。
このところ高視聴率を誇っていた朝ドラ<マッサン>が低迷しているらしい。
なるほど!と思う日々(314)でボクも述べているが、煮え切らないマッサンに視聴者がイライラしているのだ。
作家で五感生活研究所代表の山下氏が分析している。
ウヰスキーづくりを目指しているはずのマッサンがろくに働かない。
昼まで家でぐだぐだ。
家賃は払わず滞納、ご都合主義で突然、小説家になるとか、パン屋になるとか言い出す。煮え切らない主人公に幻滅。
ストーリーの展開の遅さにもイライラする。
う~ん。まるっきしボクじゃないか。