昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(137)文明の進化路線に逆らえるか(39)落語談義(3)日本の進むべき道

2012-09-27 05:13:38 | エッセイ
<日本の進むべき道>

 熊さん: 自民党の総裁が安倍さんに決まりましたね。
 ご隠居: ま、大方の予想通りに落ち着いたな。
 熊さん: しかし、次期総理になる可能性があるわけで、韓国や中国で
     は極右の人物だって警戒しているみたいですな。
 ご隠居: 尖閣問題で日本は右傾化しているという見方はアメリカのワシントンポストやイギリスのエコノミストなどでも懸念しているんだ。アメリカも潜在能力を秘めた日本が軍事力を持つことを警戒しているんだ。だから安保で日本を懐の中に入れているんだが、ここへきて自前で自国を守るなんて言い出したからね。
 
 熊さん: 極右とか、右傾化ってのは具体的にどういうことなんですか?
 ご隠居: 要するに<力>を信奉することだ。
 熊さん: ていうと、最近の中国なんか極右ってことになりますな。相手を<力>で脅しにかかってますから・・・。
 ご隠居: たしかに・・・。共産党は極左って言われてるけど、最近の中国の行動は<力>を信奉しているって言わざるを得ないな。南シナ海などへの覇権的な行動は、まさに遅れてきた帝国主義国家そのものだな。
 熊さん; デモのプラカードなんかには帝国主義、小日本を殺し尽くせ!なんて書いてあるけど、てめえらのほうがよっぽど帝国主義的だ、と。歴史に学べ! なんて中国も韓国も言ってるけど、お前らの方が昔の日本を真似てるじゃないか!と。
 
 ご隠居: おまえもなかなかいいこと言うね。まさに図星だな。
 熊さん: えへへ、おほめにあずかりまして・・・。
 ご隠居: たしかに<力>の張りっこは世界の平和によくないことは歴史が証明している。しかし、悲しいかな、それが人間の宿命なのか? <力>を持って主張しないと通じないんだよな。
 熊さん: 日本もやっぱり核でも持って、<力>を誇示する必要があるってことですかい?
 
 ご隠居: いや、日本はそこまでやっちゃ平和を愛する日本らしくなくなる。ここは「中国みたいに、軍事力を拡大し、核を持ってもいいんですかい? 嫌だったら大国はみんな戦争の歴史に反省して、軍事力を縮小し、核廃絶の道に進みましょう!」って脅しをかける戦略がいいかも・・・。
 熊さん: ご隠居もなかなかいいこと言うじゃん!

三鷹通信(61)暦とお盆

2012-09-21 11:30:35 | 三鷹通信
 恒例のFサロン。
 F先生のお話は、いつもそうだが、場合によってはテーマの枠を越えて、あっちこっちに飛ぶのが魅力的だ。
 今日のテーマは<暦とお盆>

 歴史的に偉大な権力者は、人と土地を支配するだけでなく<時>をも支配した。
 現行の<暦>の元であるユリウス暦は、ローマ皇帝ユリウス・カエサルが制度化したもので。地球が太陽の周りを回る周期をもととして作られた太陽暦だ。
 それは1000年以上採用されていたが、1582年ローマ法王グレゴリウス13世がうるう年を挿入することで時のずれを修正したグレゴリウス暦が現行の暦となっている。

 中国では皇帝が代われば年号も代わる。歴代王朝は周辺諸国の王に対しても従属を強要する手段として<暦>を授けるということが行われていた。
 日本の場合も、聖徳太子の頃はそういう立場で<暦>を中国から受けていた。
 日本国内では朝廷が<暦>を発行する権限を持っていた。
 朝廷の<陰陽寮>の陰陽師が家業として世襲し<暦>を独占的に制作していた。

 これらは<太陰暦>であって、月の満ち欠けを基準にして作られていたが、完璧なものではなく、天体観測の技術や数学の発達とともにより正確なものになっていく。
 しかし、日本の場合、旧態然としたままでずれが目立つようになり、織田信長が進出してきたとき、彼は地方暦を重視する姿勢を示し朝廷の役人に対抗するようになった。
 結局織田信長は本能寺の変で死んでしまったので、朝廷の<宣明暦>はその後も使い続けられ江戸時代まで800年続いた。
 そのため、本能寺の変は明智光秀と組んだ朝廷サイドの黒幕説もある。

 関ヶ原の戦いで天下を統一した徳川政権も、<暦>という時を支配するにはそれから84年の時が必要だった。
 幕府の天文方、渋川春海が、実測を土台にして新暦を発行、朝廷の<宣明暦>のずれを指摘して、日蝕、月蝕の日をぴたりと当てて、朝廷サイドに優れることを証明した。

 ここで先生お得意の<囲碁>のお話が挿入された。
 渋川春海、別名、安井算哲は碁の名手でもあった。
 安井家は、本因坊家、井上家、林家と並ぶ囲碁の家元四家の一つである。
 幕府から扶持を与えられ、四家で囲碁の技量を競い、徳川将軍の御前で名人位を争う<御城碁>というのがあった。

戦いの後吐血する者もいたという壮絶なものだった。
 算哲はその優秀な人材の一人でもあった。
 碁打ちの家に生まれた彼が、数々の挫折を繰り返しながらも改暦の大事業に挑む姿を描いた<天地明察>は、映画化され今上映されている。

 明治5年、参議大隈重信は突如として改暦、27日間切り捨てて太陰暦12月3日を、太陽暦の明治6年1月1日とした。
 その経緯は福澤諭吉の<改暦弁>に述べられている。
 この小冊子は太陰暦に対して太陽暦の優位性を科学的に述べたもので、10万部も売り上げた大ベストセラーだった。
 しかし、後に大隈が述べたところによると、この改暦は政治的な意味合いが込められていたのだそうだ。つまり、明治5年はうるう年に当たり、このままでは13か月分月給を払わなければならない。とても財政不如意の新政府には耐えられない。
 欧米並みの<太陽暦>とすることで一か月の給与を踏み倒す必要があった。

 暦の改変によって、お盆をいつ行うべきか、年中行事についはいつ行うべきかという問題も生じた。
 お盆といえば7月15日が仏教の盂蘭盆会で七世の父母の成仏を願ってお斎のごちそうを食べる日である。そしてなによりもまして家族が集まって墓詣の日でもある。
 
 日本書紀以来つまり日本建国以来の伝統行事だ。

 これをそっくり一か月繰り下げて8月15日をお盆とした。
 お盆は旧暦のままだが、形としては新暦を受け入れ8月15日という折衷案に落ち着いた。
 旧暦の精神が宿る新暦8月15日というわけだ。
 先生は、例外的にうまく新暦に適合したお中日のお盆の良き風習が、このまま受け継げられていくことを祈ると結ばれた。
 
 
 

エッセイ(136)文明の進化路線に逆らえるか(38)茶番劇

2012-09-20 06:08:21 | エッセイ
 中国の次期最高指導者に内定している習近平副主席は、昨日、日本政府による尖閣諸島の国有化について<茶番劇>だと強く批判した。
 
 先日の駐日中国大使の発言と重ね合わせてみると、胡錦濤体制を引き継ぐ中国の一貫した対日姿勢が明らかになった。
 つまり、本件に関しては<棚上げにする>という両国間の合意に立ち返らなければならないという主張だ。

 習近平次期中国最高指導者は、今まで両国間で均衡を保ってきた<茶番劇>に日本政府が<国有化>という名をつけて演じだしたと言っているのだ。
 日本サイドのマスコミに登場するコメンテーターたちの論調をみると、「国有化は当然だが時期がまずかった」というのが多い。
 しかし、翻ってみれば、自国領土なのに棚上げするなどというあいまいな合意をしたことに問題があったのだ。
 これこそ<茶番劇>だったのだ。
 (茶番劇というと、中国の民主活動家、劉暁波氏に対するノーベル賞に対抗して設立された<茶番劇>孔子賞に失笑という記事を思い出す・・・)

 あいまいな状況をいつまでも放っておくわけにはいかないという石原都知事の動きに触発されて野田政府も重い腰を上げざるをえなかった。
 <茶番劇>に幕を下ろす時が来たのだ。
 だから国有化がいつになろうと、中国が今回と同様な反応をしてくるのは覚悟の上だったろう。
 
 いずれはまともな国として通らなければならない処置だった。
 また、この決定の引き金となったのは<竹島問題>だとも言える。
 
 あいまいに対応してきた結果が自国領土の不法占拠だ。
 
 平和ボケしていた日本は、韓国やロシアなど周辺国の現実の姿勢にショックを受け目覚めたと見るべきだろう。
 エネルギー資源のない日本は、原発でも手を縛られ、今後生きる道は海洋資源に頼らざるを得ない。安全な漁業を行うにも、海洋資源の開発のためにも、いずれは島に施設を建設しなければならない。
 中国政権が交代時期にあり、南沙諸島問題で国際的な批判を受けている今こそタイミングだったと見ることもできる。
 自国のものであることをいずれははっきりさせなければならないのだから。

 これまでは経済的に優位な立場で、余裕のあった日本も、そうはのんきにしていられない状況になってきたのだ。
 資源開発のためにも積極的な外交政策をとらざるを得ない所に差しかかっているのだ。
 少なくとも<事なかれ主義>ではいかなくなってきた。
 腹をくくって対応しなければならない。

 ・・・昨日のエッセイと違うじゃん! と言われるかもしれない。
 昨日の思いは<理想>の旗なのだ。
 <理想>を掲げて現実的に生きなければならない。・・・


 
 
 

エッセイ(135)文明の進化路線に逆らえるのか(37)光る森

2012-09-19 04:17:10 | エッセイ
 四国山脈の一角に不思議な<光る森>がある。
 
 調べてみると、光る正体はシイやカシなどの巨木に寄生するある種のキノコの胞子だった。 
 キノコは巨木に菌糸の根を張り栄養を得て成長する。
 つまり森の光は壮大な自然の営みの象徴なのだ。
 しかし、今やこの高知県の横倉山の他には、八丈島など、人里離れた山奥にしか見られない。 敢えて山奥に踏み込んでいかなければ、なかなかお目にかかれない貴重な光だ。
 昔話に<かぐや姫>の物語があるが、月の世界から降りてきた<光る姫>に託した我が祖先の思いは、自然の壮大な営みに対する畏敬の念であったのだろう。

 今、東京スカイツリーから臨む我々の住む街は、あたかも文明の進歩を誇るかのように人工的な光に充ちている。
 
 しかし、ここへ来て、とつぜん想定外の大震災という自然の猛威に我々は翻弄された。
 おまけに人類が叡知を傾けて生み出したはずの<核エネルギー>という文明の申し子が暴発するという事件を引き起した。
 そしてこの鬼っ子はたして産み落とすべきであったかどうかが問われている。

 自然をもコントロールできるという人類の傲慢さに、自然界から鉄槌が下されたとも言える。
 今こそ人類は自然に対する畏敬の念を抱く謙虚さを取り戻さなければならない。
 

エッセイ(134)文明の進化路線に逆らえるのか(36)落語談義(3)尖閣問題

2012-09-15 04:04:08 | エッセイ
 
 熊さん:中国の軍艦が尖閣諸島の領海に6隻も侵入したらしいですぜ。
     
 
 ご隠居:軍艦とは穏やかじゃないね。ま、似たようなものか・・・。
 熊さん:日本の巡視船が警告を発したら、「古来から中国の領土だ。
     お前の方こそ出て行け!」って返してきたらしいぜ。
     いよいよおっぱじめようってんじゃねえの?
 ご隠居:まさかそこまでは考えていないだろうが、対応次第ではそうなり
     かねない挑発的な行為だね。
 熊さん:次は護衛艦を従えて大量の漁船を寄こすって脅しをかけてきて
     いるぜ。島に上陸ってことにでもなったらどうするんだい。
 ご隠居:事を穏便にという政府の立場としては、日本が実力行使をする
     となると軍事衝突になりかねないから、それは避けたいだろう
     しな・・・。今回は敵も上陸までは考えていないだろう。
 熊さん:そんなのんきなことを言っていていいんですかい? 結局はフィ
     リピンの南沙諸島みたいに獲られちゃうんじゃないの? だいた
     い今まで民間に任せていたのに、今回なぜ中国政府自体が乗り
     出してきたんだね?
 ご隠居:尖閣の所有権が民間から国に移ったからだろう。
 熊さん:そんなことこっちの勝手だろうが。いずれそうしなきゃ漁民の安
     全を保つための設備も作れないだろうし、尖閣周辺の海洋開発だ
     って手をつけられないだろうし・・・。
 ご隠居:たしかにそうなんだが、中国サイドからすると、尖閣の帰属につ
     いては当分棚上げにするという両国間の密約に反したって言うん
     だろうな。
 熊さん:だいたいそんな中途半端な事なかれ主義の解決法でお茶を濁し
     てきた日本の姿勢が、現実的にあり得ないんじゃないの?
     自国のものだと主張するなら、韓国の竹島にたいする対応みた
     いに断固とした実効支配するってのが、国際間での現実じゃな
     いの?
 ご隠居;そうなんだよな。韓国ばかりじゃなく、ロシアだっていったん
     獲ったものは返さないって言ってるし・・・。
 熊さん:一時問題化した日本の領海から石油を吸い取っているという
     <東シナ海ガス田問題>はどうなっちゃったんだい? 
     泣き寝入りかい?今度の尖閣に日本政府はどう対応するんだね?
     
 ご隠居:ここは日本の正念場だな。今までのようにことなかれ主義では
     すまないよって、相手から突きつけてきたんだもんな。
 熊さん:じゃあ、どうするんだい?
 ご隠居:ここは、日本も<力の論理>に従って、命がけで<力>でもっ
     て対応せざるを得ないだろうな。いずれは<調和の世界平和>
     を目指すとしても・・・。

 熊さん:<調和の世界平和>? そんなもの期待できるんですかい?
 ご隠居:近代世界史の流れは<西洋文明>の考え方に支配されているんだ。
 熊さん:<西洋文明>?
 ご隠居:つまり人類が他の動物と違うところは<夢>を持つことが出来る
     ということなんだ。
     その<夢>の実現のために人間は叡知を極めて努力する。
     いうなれば、<叡知万能主義>、いいかえれば
     <文明の進化路線>なんだよ。
 熊さん:<文明の進化路線>?
 ご隠居:限りなく文明の進歩、つまり快適な生活環境を求め続けるという
     姿勢なんだ。
     その優秀な人類の叡知は自然をも支配できるという考え方に結び
     ついた。核エネルギーの開発なんてのはその最たるものだ。
 熊さん:しかし、その核エネルギーを利用した核爆弾や原発が問題になっ
     ている?
 ご隠居:そこなんだよ。人間は叡知を切磋琢磨して、というと聞こえがい
     いが、それがどういう方向に向いているかが今、問われているん
     だ。
 
     領土問題とか、宗教問題とか、<力>が人類間の争いに向いてい
     るのが問題なんだ。
     <我欲>という人類の悪癖に引きずられて人類の滅亡に至らねば
     と願うのみだよ。
 熊さん:ずいぶん大きな問題になっちゃったね。   

     


エッセイ(133)死にかけた日

2012-09-09 05:29:30 | エッセイ
ひどい日だった。死ぬかと思った。
 いつもなら4時に起きるのに昨日は2時に目が覚めてしまった。
 仕方がないので図書館から借りてきた本を読む。これがなかなかのものでつい夢中になって、気に入った文言をわが<言葉5>のリストに加える作業をしていたら4時になったので、いつものことだが、ブログを書き出す。

 無事書き終えて6時ぐらい。新聞を取ってきて読み、さて今日は銀座の麻雀大会に出かける日なので少し寝ておかねばと思ったがなかなか寝付かれない。そのうち朝ごはんになり、その後で少し、などと思っていたのだが、結局テレビを見ているうちに出かける時間になってしまった。有楽町に気の利いたスイーツ屋があると聞いたので、銀座の雀荘に出かける前に下調べしようと早めに家を出た。

 ところがなかなか見つからない。そのうち時間が迫ってきたので雀荘に向かった。まだ残暑が厳しくて暑さがだんだん身に応えてくる。昼食を食べる時間もなくなった。
 お小遣いの足しになっていた麻雀が先月から下り坂で、一昨日久しぶりでやったがまた負けたので今日は取り返すぞと意気込んでいた所為か気持ちは高揚していて早起きしたわりに眠くない。

 ところがゲームは少しづつ歯車が狂いだしていく。
 親で聴牌してリーチをかけたが、待ち方を間違えたことが頭に渦巻いていて、積もってきた牌を思わず捨ててしまった。気づいたときにはシモチャに喰われていた。
 そのうち別の当たり牌を積もったが、ルールで選択上りが禁止されているので上がれない。
 そして、シモチャに振り込んでしまった。というわけで、その後悔の気持ちが吹っ切れないまま三回連続マイナスとなる。
 最後にトップになったが、マイナスの負けは取り返せず、とび賞などの恩恵にも与れなかった。

 パーティーではどういうわけか負けの込んだ連中といっしょになり、ビールなどで憂さを晴らしていたら、準優勝を得たI君がぼくが好きだと言っていた赤ワインを差し入れてくれた。これをもともと酒の弱いぼくが急ピッチで飲んだことが、後々たいへんなことを引き起す。
 もっともワインの所為ばかりでなく、早朝に起きて寝不足で、昼飯も食わず、ゲームにも負けて、歳のせいもあるが、肉体的にも精神的にも参っていたのだろう。
 M君と新橋駅から東京駅で乗り換えた中央線の中で事は生じた。
 

 四谷を過ぎるあたりから気分が悪くなり、新宿ではふらふらして、周囲は霞んできてM君への話しの対応もいい加減になりだした。
 目も霞んできて、早く三鷹に着いてくれ!という思いだけになっていった。
 ただMくんに気づかれないように必死に耐えた。
 彼の顔も含めて周囲のすべてがもうろうとしてきて、このままぶっ倒れてわが人生はこのまま終わるのかと思った。

 最近、中学の同窓会から最後のゴルフ会をやるからと誘いがあった。
 今月末のぼくが幹事長をしている大学の同窓会の麻雀会も、そして人生最後に課せられたわが作品の刊行も実現できないまま死んでしまうのか。・・・
 
 特快がやっと三鷹駅に着いて、Mくんと別れたぼくは手すりに縋って必死に階段を上った。
 幸いバスが早めにやってきて座ることもできた。
 やっとの思いで家にたどり着き、家内に状態を気づかれないよう、シャワーを浴び、書斎のベッドへ倒れこんだ。

「ずいぶん早くから寝たのね・・・」という家内の声で目を覚ますと11時半だった。8時ごろから3時間半ほど爆睡したようだ。
 ・・・生き返った・・・体調はすっかり回復していた。
 気になっていたヤングなでしこをインターネットで検索すると銅メタルを確保していた。
 
 テレビで試合の模様を確認しようとチャンネルを回すがどこもやっていない。

 しかし、興味ある番組がいろいろあった。

 タンザニアで活躍するジャパンブランドの蚊帳。
 
 マラリア対策で珍重がられ、年間2000万張も日本の技術で現地生産されている。
 素材のプラスチックに殺虫剤が練りこまれているという優れものだ。

 NHKの東京カワイイTVでは、釣りガールのネイルアイテムでデコったちゃらい釣り竿が紹介されていた。

 TBSテレビでは、シンガポールのチャイ・イーウエイ監督のホラー映画に出演して頑張っている石橋杏奈という女優がなかなかシャープで魅力的だ。
 


 う~ん、この時間帯のテレビもなかなか面白い。
 というわけで、今翌日の午前1時45分。
 どうやら生き延びてはいるが、時間的にでたらめな不規則生活で命を縮めそうだ。