昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

ベトナム便り(4)ベトナム8ヶ月目(3)

2009-08-25 05:30:08 | ベトナム便り
 ・・・<食事>、<女性>に関し追加報告がありました。・・・
 
 2.食事
 今までのわずかな経験の中ですが、<取り箸>はありませんでした。
 それどころか、自分が使用中の箸で平気でものを取ってくれます。
 日本では厳禁の、二人の箸でいっしょに掴んで分け合うことも気にしません。
 <取り皿>は自分のご飯茶わんがすべてで平たい皿はまったく使いません。
 この中にご飯もおかずもスープも何でも取って食べます。

 ベトナムに来て体調がいいと言いましたが、一度短期帰国の際、かかりつけの歯科医でチェックを受けたところ、「たいへん!奥歯が虫歯だ}と言われました。
 先生曰く「ベトナムの風土があなたの健康を損なっています。こんなに虫歯進行が早まったのだから・・・」
 実態は感覚とは別で身体は蝕まれているのかもしれません。

 3.女性

 

 ベトナム美人の写真を追加します。

 

 8月15,16日、ベトナム中部の日本ゆかりの街<ホイアン>で開催された<日本祭り>で<アオザイ・きもの対決ファッション>がありました。
 全員、モデルはベトナム人です。
 真ん中は坂場ベトナム大使ですが。
 ・・・アオザイってずいぶんいろいろあって、カラフルなのにはビックリです・・・

 4.音楽
 クラシック音楽は、ハノイに<ベトナム・シンフォニー>という日本人の<本名さん>が常任指揮する交響楽団があります。
 パリ・オペラ座を模した劇場で毎月コンサートが開かれますが、残念ながら音色などまだ一流とは言えません。がんばれVSO!

 旧市街にはジャズの生演奏を聞かせてくれる<ジャズ・カフェ>があります。
 
 ベトナム演歌とも言うべき歌謡曲が人気です。
 根っこが日本演歌で、ベトナムらしいメロディーやリズムに<変曲?>され、けっこう耳に心地よい。
 美しい声の男女が歌っていて日本に輸出しても<エキゾチック演歌>として人気がでるかも。

 カラオケ店がそこら中にあってにぎわっています。
 カラオケルーム内の音量はジェット機内並み。
 会話不能、歌声も割れて聴けたものではない。
 ベトナム人は大音量にびくともしない人種なのでしょうか。
 ・・・大音声で歌い、しゃべるご本人が言うんだからよっぽどでしょう・・・
 
 公共バスでも運転手の裁量でどんな音楽でも流せるらしく、満員バスで大音量の曲が流れていたりして驚きます。

 

 ベトナムの伝統楽器で民族音楽を奏でていました。

 

 訪問したお寺の住職は書道の達人でした。

 ・・・得がたいベトナムの生活体験談をありがとう。新生、発展途上国ベトナムの日本とは異なる社会制度や経済の実態など、いろいろな分野の報告をお待ちします・・・

ベトナム便り(3)ベトナム8ヶ月目(2)

2009-08-24 05:00:59 | ベトナム便り
 3.女性
 ベトナムはキン族(ベト族)が90%を占めますが、少数民族が53もある他民族国家です。
 そして、民族間の接点になった地域に美人が多い。
 最近イギリスのシンクタンクが発表した<地球幸福度指数>で、ベトナムはアジアトップの第5位です。ちなみに日本は95位。
 ・・・地球上で最も幸せな国を選ぶというより、生態環境がいいかどうかを表す指数のようです。少なくともベトナムは地域に根づいた環境の下、心身ともにリラックスしている状況がうかがえます。最近日本では失われつつある環境です・・・

 幸せと思っている国民が多いことは事実で、幸せな国には美人が多い。
 首都ハノイでもはつらつとした若い女性が目立ちます。
 身長は低く、150センチ台で小柄ですが、大半は見事なプロポーションで男心をくすぐります。
 ベトナムの伝統衣装は<アオザイ(長い服という意味)>ですが、女性のシルエットを演出するすてきなデザインです。

 

 偶然街中で出合った花束を持った女性です。

 

 公園などでよく見かける新婚カップルです。

 庶民はスッピンがほとんどですが、最近薄化粧した女性も見かけるようになりました。

 

 研修で訪れた中学校の英語のできる生徒です。

 

 写真は在日ベトナム大使館に勤務する女性です。
 お世話になりました。

 髪は長くストレートヘアが美しいとされ、ストレートパーマは女学生もかけるそうです。
 日本人同様黒髪人種ですが、最近栗色に染める女性も増えています。
 ネックレスやリストバンドをしている女性も多いし、ピアスの学生も散見されます。
 ・・・中国や韓国のように、日本のギャルファッションがベトナムを席捲する時が来るかも・・・

 まちがいなく美人の多い国ですから、近い将来国際的ミスコンテストのチャンピオンが誕生するでしょう。

 <音楽>は明日に掲載します。

ベトナム便り(2)ベトナム8ヶ月目(1)

2009-08-23 05:32:10 | ベトナム便り
 ・・・なるほど!と思う日々(66)で掲載したベトナム便りの続編が届いた。
 彼は70歳でジャイカに選抜され、企業設立支援のためにベトナムに派遣され既に7ヶ月が経過した。
 今では<バクサム>と呼ばれ、すっかりベトナムの生活にも溶け込んだようだ。
 今日と明日、2回に分けて掲載します。・・・

 

 写真は行動拠点とするベトナム首都のハノイです。
 毎日バイクであふれています。

 

 こんな可愛い子どもたちがベトナムの将来を背負うのです。

 1.言葉
 特に二人称の言い方が多くて複雑です。
 相手が年上か下か、家族や親戚関係にあるか、男か女かなどで呼び名を使い分けることが絶対に必要です。
 <バク(Bac)>は年上男性に対するおじさん的意味あいで一人称にも二人称にも使え、ミスターの代わりにも使える便利な表現方法です。
 ほんとうは<すすむ>ですが、アメリカで使っていた<サム>を使うことにして<バクサム>というわけです。

 2.食事
 基本的に日本と似ています。
 お米が主食で、ベトナムを代表する<フォー>や<ブン>と呼ばれる麺も米が原料です。
 もち米も<味つけおこわ>としてよく食べます。
 おかずは野菜、肉、魚をバランスよくそろえ、薄味なので好みに応じて、魚醤ベースのたれやライムを垂らしたり、胡椒入り塩をつけて食べます。

 

 写真はランチの一例ですが、栄養バランスがよく、これで¥120です。
 庶民の食事は日本の家庭料理と実によく似ています。

 <ネコ飯>とか<イヌ飯>とか言われて日本では軽蔑される<汁かけ飯>はこちらでは正式な食事法になっています。
 ビールに氷をぶちこんで飲んでいますが、こちらでは冷蔵庫が普及していないので、ぬるいビールには氷を入れて飲みます。

 小さなお茶わんを使うことや木製の箸を使う点、中国や韓国よりも日本的です。
 この国では割り箸は存在せず、塗り箸もほとんどありません。
 木肌のままの箸を何度も洗って使いますが、ひどく汚れて見えます。

 だれも紙ナプキンで拭いてから使います。
 お茶わんも同じように食べる前に内側をよく拭きます。
 出す側を冒涜しているみたいでちょっと気分が悪いですね。
 汁物はスプーン(蓮華)を使ってむしろ上品ですが、たまには椀に口をつけて豪快に飲みたい!

 土間にテーブルを置いた一部の大衆食堂ではエビやカニの殻、鶏肉や魚の骨、貝殻、食べ残し、紙ナプキンなど、何でも足元に捨てて足の踏み場がなくなるほどです。

 こう言うと衛生面が心配ですが、腹具合は日本にいるときより良いみたいです。
 ・・・むしろ日本のほうが衛生面に神経質で、菌に対する抵抗力が弱くなっているのが心配だ・・・

 飲食にはすべてミネラル水(家庭では20リットルの大きなボトル入り)を使う。
 歯磨き程度なら水道水で大丈夫。
 地元の人たちは沸騰させた水道水(田舎では井戸水や雨水)を飲食に使っているようです。

 ─続く─ 
 ・・・明日は<女性>と<音楽>についてです・・・
 

ベトナム便り(1)ベトナムに赴任して

2009-05-14 05:20:49 | ベトナム便り
 年齢制限ギリギリでジャイカに選抜され、ベトナムに企業の技術支援のため派遣された70歳の友人から<ベトナム便り>5便が届いた。
 我が国と対比して興味深い点を下記にまとめてみました。

 (1)なんたって驚いたのが携帯電話の普及。インフラや生活実感で日本より40年遅れているこの国でほとんど全国民が持っているのではと思われるほど。
 天秤棒を担いで農産物を運ぶオバサンも携帯はしっかり持っている。
 日本のケイタイと異なり、基本的な通話機能しかない「箱」だ。
 銘柄はNOKIA。
 どんな田舎に行ってもNOKIAの看板をかかげた代理店がある。

 必要最小限に機能をしぼり、安さを重点のNOKIAの販売戦略の勝利だ。

 (2)インフラ遅れの代表が交通手段。
 人口600万首都の公共交通はバスだけ。
 朝夕は道路全面バイクで埋め尽くされる。
 道路はそこそこ広いが信号は少なく、運転マナーはお粗末で歩道走行や逆走は当たり前。
 道路横断は決死の思いでバイクや車の間をすり抜ける。
 バスやタクシーに乗るとベトナム人の運転は実に上手い。
 接触を避けてすり抜ける神業は、将来ラリーやレースの世界的ドライバーがベトナムから生まれるのではと思うほど。

 (3)公務員の給料が低いのが気になる。月1万円そこそこでブルーワーカーとあまり違わない。
 袖の下や内職が当たり前で、これでは優秀な人材が集まらないのでは。

 (4)バスに乗ると、即座に100%若い人が席を譲ってくれる。
 ベトナムは仏教国であり、儒教精神が社会の基盤になっているので、敬老精神にあふれ礼儀正しい。
 祝日には玄関前に国旗を掲げている家庭が多く、同胞意識がつよく治安も良好。
 お付き合いが親密で、日本でうるさい<個人情報保護>の発想がない。
 家庭のこと自分のこと何でも話し合い友好を深める。
 若い女性の年齢についても聞かないほうが親しみがないと思われてしまう。
 大家族で住むのは当然で、嫁が子どもを親に預けて働き、親は老後子どもの世話になるケースが多く、老人ホームなどまだないそうだ。

 生活基本物資は安い。
 バスは20円均一。30km離れた空港までも30円。
 大衆レストランなら200円で食べられる。
 周辺東南アジア国よりはるかに日本人の口に合う。
 女性はほとんどがスッピンだが肌がキレイで服装も質素ながらセンスがよく、スマートで感じがいい。

 日本の昔を思い出す部分が多く、国民の資質も日本人に似ていて興味深い国だ。