昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

有名人(32)男と女の魅力(4)

2010-01-30 06:38:10 | 男と女の魅力
 テレビを4チャンにしたら、今田耕司の番組で、今風のギャルがゲストとして出演してインタビューされていた。
 東原亜希というが、ぼくは知らない。
 

「子育てはたいへんって言われるんですけど、ぜんぜんたいへんじゃないです」
 今田に問われて彼女はこう答えた。
「もう、かわいくて・・・ゲロを吐いてもかわいい」
 ぼくはこんな彼女にひっかかった。
 
「娘さんですよね、どちら似なんですか?」 
 今田が聞いた。
「パパ似なんです・・・」
 彼女は笑顔を伏せた。
「テディベア似なんですね?かわいいじゃないですか」
「100キロ超になんかなっちゃったりして・・・」

 なんと彼女の旦那は井上康生なんだ。
 

「主人はとても優しいんです。娘にメロメロで、キャッキャとじゃれあっているんです。そんな声を聞きながらキッチンでお料理をしていると幸せだなあって思います」
 スコットランド、エジンバラで3人で暮らしている風景が描かれる。

 スーパーで彼女に買い物に付き合う康生。
「今日のお料理はチキンにパスタとサラダでいい?」
「うん・・・」
 康生は寡黙だ。
「マイクを付けるとき、ぼくはしゃべらいからって言ったんですけど、ほんとに黙っている。いつもはもっと主導権を持ってしゃべるんですけど・・・」
 
 愛娘を夫に任せて、買ってきた材料を手際よく調理する亜季さん。
「これで二人分ですか?いつもこんなに多いんですか?」
 スタッフが聞くほどたくさん料理がテーブルに並ぶ。
「こんなもんかな・・・」
「飲み物の入ったコップがひとつしかないんですけど?」
 またスタッフから疑問が投げかけられる。
 大きなグラスが一つ、ふたりの間に置いてある。

「照れるじゃないか・・・」
 あわてて康生がコップを引き寄せる。
 いつもは二人で一つのコップで飲みあっているのだろうか。
 そのうち、愛娘が自分のコップをポイした。
「ヨシッ!彼女は放り投げ方を研究しているんだ・・・」
 康生は彼女を柔道家にしようとしている?。

「いろいろな国へいってらっしゃるでしょうけど、どこがよかったですか?」
 スタッフからまた質問。
「ロシアには美人が多かったって言ってたわよね?」
 亜希さんが康生の顔を覗き込む。
「変なこと言わないでよ。テレビは怖いんだから」
 と康生。

「日本に戻ったらこんなに静かな生活はできないでしょうね。この子が大きくなったらまたここに戻ってきたわね?」
「ほんとうだね」
「子どもは何人でも欲しいわ、5人でも・・・」

「あてられっぱなしじゃないですか」
 スタジオでビデオを見ていた今田耕司は言った。

 いつまでもお幸せに。 
 すばらしいご夫婦でした。
 

三鷹通信(21)ブタがいた教室

2010-01-19 05:58:59 | 三鷹通信
「これじゃあ観客は呼べないんじゃない?」
 三鷹で毎年、社会福祉協議会とボランティア連絡協議会の共催で福祉映画会が開かれる。
 14回目を迎える今年の映画会で<ブタのいた教室>が取り上げられたと聞いてぼくはそう思った。
 

 子どもたちでブタを飼って、結局食べるという映画だろう。
 動物愛護の精神からもとても正視に堪えないのではと思った。
 ウチで雀を飼っているが、こんな小さな動物でも情が移って、いずれは死ぬだろうが、そのときは涙するかもしれない。
 こんな映画はまったく観る気がしなかった。

「切符が余っているの」とボランティア連絡協議会に関わっている人から言われた時、・・・まてよ、おそらくこの映画は<いのち>とか<教育>という重いテーマを取り上げているのだろう。どのように描いているのだろうか・・・
 そう思ったので気持ちを翻して観ることにした。

 妻夫木聡演じる小学校6年生の新任教師が<ブタを飼って育てた後、自分たちで食べよう>
 という途方もない計画を持ち込む。
 教師も教師なら校長も校長だ。
 

 原田実枝子演ずる校長は新任教師の熱意に動かされてこの重いテーマの実践を許可する。

 最初小さかった子ブタはかわいい。
 生徒たちはペットを飼うように、自主的に、積極的に、ブタ小屋を作ったり、残飯を手配したり、分担を決めて臭い糞尿の世話もする。

 しかし、大杉漣教頭が懸念したようにPちゃんなどと名前を付けて愛情を注ぐあまり、いずれは殺されるPちゃんを案じて連れ出してしまう子どもも現れる。
「話題がブタのことばかりで、勉強が疎かになる」
「ブタと遊んで怪我をした」
「ブタに残飯をやるために自分の分を回している」
 親たちからも苦情が持ち込まれる。
 そうした悲喜こもごもの日常がテンポよく描かれる。

そしてついに卒業を間近にしてPちゃんを食べるべきかどうか深刻な問題が子どもたちに突きつけられる。
「他のブタは食べられてもPちゃんは食べられない」
「約束だから食べてあげることがPちゃんのためだ」
「Pちゃんを殺すなんてとても考えられない」
「殺すことと食べることとは違う」
「いずれは死ぬんだ。食べられることで<いのち>は引き継がれる」
「<いのち>の長さは誰が決めるの?」

 子どもらしい、堂々巡りの討論が続くが、妻夫木教師はあくまで子どもたち自身で考え、結論を出すようにと見守る。

 そして最後の現実、感動のシーンがもたらされる。
 思わずぼくも涙してしまった。
 
 1年間、真剣に<いのち>と向き合って子どもたちが学んだものは。
 <教育>のありかたについて考えさせられる映画だった。

 ちなみにこの映画は第21回東京国際映画祭で、観客賞、審査員賞のダブル受賞している。
 

三鷹通信(20)地域からの元気発信

2010-01-08 05:26:19 | 三鷹通信
 このところ<金沢便り>でもお知らせしたように、日本海側の大雪が伝えられていますが、こちらはお天気続きです。
 三鷹からも富士山の勇姿が眺められます。
 

 <すこや>さんのブログから転載させていただいた三鷹電車区からの写真です。

 <すこや>さんは、1999年退職された後、「お年寄りを大切に」などという言葉に依存しているわけにはいかない、シニアも現役としての意識を持ち、自立しなければと、仲間を誘って通産省「シニアベンチャー支援事業任意団体」として「シニアSOHO普及サロン・三鷹>を立ち上げました。

 これは全国でも先駆け的な存在として、ITを活用、地域産業の活性化に寄与したとして、日本経済新聞から大賞を授与、彼自身も全国有数の「地域産業おこしに燃える人」として国から選ばれました。
 
 ぼくも当時、この会にお世話になりましたが、<ネット囲碁を活用したシニアパソコン教室>のようなエンターテインメント専門の活動でした。

 彼はこの団体の代表理事として10年余り活躍された後、さらに現在も、地元三鷹を中心に「シニアの地域参加」「コミュニティビジネスの普及」「竹とんぼ教室普及」など、シニア仲間や女性、NPO,商店街、農家、企業、行政と関わる幅広い活動をされています。
 詳しくはブログ<すこや> blog.livedoor.jp/sukoya2008 をご覧下さい。

 久しぶりで、彼のブログに接し、こういう地道な活動がこれからの日本を元気にしていくのだと感動したのでここにお伝えします。

金沢便り(20)大雪

2010-01-06 05:40:55 | 金沢便り
 昨日、裏日本全域は大荒れの天気となり、非常に強い風とともに寒波が再来、また大雪になったようだ。
 今日も続くという。

 金沢の山ちゃんから金澤城の冬景色が届いた。

 
 金澤城、菱櫓、海鼠塀。

 
 菱櫓、新丸広場

 
 続櫓、河北門から

 
 続櫓 丸窓から

 山ちゃん曰く。
 昭和38年<38豪雪>と呼ばれる大雪が降った。
 昭和56年にも大雪が記録されたが、その後は地球温暖化の影響かあまり雪を見ない。
 兼六園の<雪吊り>も手持ち無沙汰。
 山手のゴルフ場でも<初夢杯>が開催される。
 観光客が靴に滑らないように荒縄を巻きつけて恐る恐るあるいていた光景が懐かしいと。

 しかし、今年は久しぶりで金沢にも豪雪が見舞った。
 ぼくが金沢に居たのは38年以前だが、すごい大雪を経験している。
 狭い商店街は屋根から下ろす雪で埋まり、二階から出入りし、通行人は馬の背のような雪道を恐る恐る歩いた。
 <キンカンナマナマ>になった雪の処理が一苦労。
 四角に切り取ってみかん箱に入れて橇で川に捨てに行った。
 ウチは古屋だったので、大屋根の雪下ろしがたいへん。
 おふくろなど、絶対金沢には住みたくないと言って東京に移ってきた。

 それでも雪は子どもたちにとって最高の遊び場だった。
 
 
 竹スキーを作って<キンカンナマナマ>の坂を滑った。
 
 また<竹げた>でスケートを楽しんだりもした。