昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

有名人(19)女の魅力(19)

2009-02-26 06:20:11 | 女の魅力
 <女の魅力19>

 昨日のNHKスタジオパークからこんにちはから押切もえ。
 彼女には単に<スタイルがいい>、<かわいい>だけでない<真面目で、しっかりした>裏打ちを感じる。

 表面からは窺い知れない、多感な少女時代の苦労の積み重ねがあるようだ。
 
 「あなたが転んでしまったことには関心がない。そこからどう立ち上がるかに関心がある。
 彼女が頚椎骨折という大事故を経験し、落ち込んでいた時に読んだリンカーンの言葉だ。

 以降それは<座右の銘>となり彼女を支えている。

 <寝起き>三つの押切マジック。

 (1)窓開けストレッチ。
    朝起きたら、どんなに早くても窓を開けながらストレッチし、新しい空気を取り込み、心身ともにリフレッシュする。
 (2)一杯の水。
    毎朝飲む水は体内に溜まった老廃物を流してくれ、細胞も入れ替わる気がする。
 (3)洗顔。
    毎朝丁寧に時間をかける。水洗いで肌を引き締め、化粧水で潤いを与える。今29歳だが、より肌がきれいになったと褒められる。

 食事は割りと軽く、和食でおかずを多く。
 食卓には花を飾って心を豊かに。
 服の力を信じる。
 普段着ない色にトライ。タイトなスタイルで気を引き締め、いざという時にはプラス4センチのハイヒールがお奨め。

 気晴らしには、ダンスをしたり、マッサージに行ったり、プールで歩いたり、ゴルフの練習。
 書いたりすることも好き。

 NHKの<英語でしゃべらナイト>では度胸でチャレンジ。
 普通会えない方ともお話できる幸せを感じていると言う。

 人気に浮かれることなく、日常の生活において自分に課題を与え、前向きにこなしていく真面目な姿勢に乾杯!

有名人()男の魅力(5)

2009-02-17 07:13:09 | 男の魅力
 <男の魅力5>

 NHKスタジオパークからこんにちは、村松崇継。
 全く知らない人だ。
 
 「若くて、イケメン、天才作曲家です!」と武内陶子アナが絶叫しているので、切ろうと思っていたが見る気になる。

 傍らのピアノで武内アナを即興で表現、ハイテンションで明るく、軽やかだ。
 ついでに相方の稲塚アナ、重厚でゆったりと、ゾウさんのイメージだ。
 なるほど! 天才かもしれない。

 民謡の父親、歌謡曲大好きの母親というクラシックに全く関係ない環境で彼はピアノを勉強することになる。
 やるとなると、母親のスパルタ教育炸裂。
 一日3時間の練習はこれだけでも小学低学年の彼にはたいへんな苦行だ。
 おまけに成果を問われる。
 帰宅途中の車の中で、反省させられ、できが悪い日は、神社の所で車から放り出され、放置されたという。

 中学受験の時、受験勉強にも懸命だった母親は、彼が志望の学校に落ちると、参考書類を庭に放り投げたという過激さだった。
 そんなわけで中学1,2年の頃は勉強にも身が入らず、友だちもなく、無口になり、いじめられっ子だった。
 学校から少しでも早く帰り、ピアノと遊ぶのが彼の唯一の楽しみだった。

 ピアノの発表会では、周囲への反発心から課題曲を弾いていても途中から自分で勝手に編曲して弾いたりした。
 もちろん叱られもしたが、中には「あの子、ちょっと面白いんじゃない」と理解する先生も現れた。

 16歳の時、たまたま母親の勧めで浜松のミュージックコンテストに参加、浜松市民賞を受賞する。
 一躍彼はマスコミに天才少年作曲家と囃され、学校前にはファンの女子学生が集まるほどになった。
 この時から彼は自分に自信が持てるようになり、明るくなる。

 彼は作曲に関心を持つようになり、国立音大作曲科を優秀な成績で卒業、作曲家への道を歩み始める。
 連ドラ<だんだん>のテーマ曲<いのちの歌>は、めぐみの育ての親、嘉子さんの心中を思いやって、励まし救ってあげたいという気持ちで作ったという。
 ここまでに彼が育ったのは、ひとえに母親のおかげだという彼自身の想いも込められている切々とした気持ちが伝わってくる曲だ。

 ここまで歩んできた彼の道は、かならずしも平坦でなかっただけに、かえっていろいろな人に訴える曲が書けるのだと思う。
 NHK連続テレビ小説「天花」や「氷壁」など、テレビドラマの音楽、「クライマーズ・ハイ」などの映画音楽、そしてユニバーサルジャパン・ミュージカルファンタスティックワールド音楽担当など多方面で活躍している。

 最後に自分自身を表現するために作ったという<デパーチャー>を演奏。
 トンネルに入ってしまった人たちの、暗闇の先にほのぼのとした明るさが見えてくる曲だ。
 彼のこれからに期待が広がる。

有名人()男の魅力(4)

2009-02-14 06:04:35 | 男の魅力
 <男の魅力4>

 NHKこの人にときめっき!は坂本龍一。
 

 ぼくは思わず引きつけられた。
 
 インタビューアーの黒崎めぐみアナと永井伸一アナが上気して、彼の輝かしい履歴に賞賛を浴びせている。
「いや、いや、もうアラカン(アラウンド還暦)ですから・・・」
 彼は温和な顔で、照れたように手を振る。
 へえっ!もうそんなお歳か。まだまだ若く見える。

 思い起こすと、彼がロンドンのテムズ河畔でYMOの頃だろうか、キーボードを演奏していた。
 何故か現代的な曲なのに平安時代の雅な琴のような、眇々とした音色としてぼくの頭にこびりついている。

 そして、アカデミー作曲賞受賞者としての輝かしい活躍、最近の環境・平和問題への言及、そんな印象しかぼくの記憶にはなかった。

 ところが今の彼からは想像もつかない過激な若い時代があったのだ。
 新宿高校時代には学生運動にかかわり、「授業なんか無くせ!」と演説していたそうだ。
 東京藝術大学時代には、当時音楽会の象徴的存在だった武満徹を中傷するビラを撒いたりした。

 加藤登紀子が彼のピアノの演奏技術に感嘆したところ、彼は「18歳の頃の僕はもっとすごかった」とか、自分はドビッシーの生まれ変わりだとか豪語する自信家だった。
 西洋音楽は終ったと、もっと心の声を聞けとか言っていたそうだ。

 YMOでの活動は国内外のオーバーグラウンド・ニューウエーヴに革新を起した。
 そして大島渚監督の<戦場のメリークリスマス>の音楽を担当し、<ラストエンペラー>でアカデミー作曲賞を得ることに繋がる。
 それぞれの映画では俳優としても出演している。

 <アラカン>を迎えた今も、物事を追及する眼光は衰えない。
 <細胞まで調べて全体像に迫る>という作曲は、作って終わりではなく、<人に聞いてもらって初めて完成する>という姿勢は真摯である。

 今も録音機を持参し、街の中の些細な音を拾って歩く。
 パトカーのピーポーピーポーという音も国によって個性があり面白いと言う。
 北極では氷の割れる音など、自然の音にも関心を示す。

 今は、自然を守り、樹を植える運動や、子どもを見守る平和運動にも携わる。
 激しくエネルギーを爆発させた若い頃から、繊細な事象にまで気を配る姿勢が積み重なって、今や、いい歳を重ねた男の健康的な優しさを醸し出している。

 「戦場のメリークリスマス」をピアノで生演奏した。
 澄んだ、清らかな、こころ和む音色だった。


金沢便り(2)東山茶屋街の芸者衆

2009-02-06 14:15:34 | 金沢便り
 金沢・東山茶屋街の艶やかな芸者衆を紹介しましょう。

 訂正。前回、兼六園のことをうかつにも兼六公園と書いてしまいました。これは明治時代の呼称だそうです。
 謹んで訂正、おわび申し上げます。「昭和のマロ」

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金沢便り(1)色街にある神社の豆まき

2009-02-06 05:59:54 | 金沢便り
 ぼくの故郷金沢の友だちから写真が届いた。
 毎年、全国的なニュースで取り上げられる有名な兼六公園の雪つり風景や、年頭の消防出初式<加賀鳶>などを、得意のカメラで切り取って送ってくれる。

 今回は<東山茶屋街>の近くにある宇多須神社の芸妓による豆まき風景だ。
 東山の芸妓といえば、昔、当地有数の企業からのご招待で楽しんだ片山津温泉の舞台を思い出す。

 舞台には東山茶屋街から呼ばれた芸妓が10人近くもずらりと並び、小太鼓、鼓も加えた三味線の大演奏で見るものを圧倒した。
 初めて体験するぼくは、単なるお座敷芸に留まらない三味線の連弾の迫力に、打ちのめされ、興奮した。

 友だちの写真は単なる静止画としての風景ではなく、いつも人間の息遣いが伝わって来る魅力がある。

 兼六公園や加賀鳶が、百万石金沢の表の顔だとすれば、今回の写真は裏側の庶民の生活を彩る<ちょっとした風景>である。