昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(171)第8回親と子の初心者囲碁教室

2016-11-27 03:32:00 | 三鷹通信
 昨日は三鷹市立第1小学校で「親と子の初心者囲碁教室」が開かれた。
 
 校長先生のご挨拶によれば今回が8回目、8年間も続いているんですね。
 今回の親子参加者は22名。近隣の高山小学校の別な催し物と重なったのでいつもより少なめでした。
 今回の講師は、日本棋院所属の桂篤五段。
 
 日本棋院のジュニア囲碁スクールの講師をされているだけあって、初心者に分かりやすい。
 
 囲碁は陣地を争うバトルです。
 しかし、始めるときは「よろしくお願いします」というご挨拶から始めましょう。
 そして始まったら、石をガチャガチャいわせたり、お喋りしたりしない。
 マナーを大切に。
 そして出来れば格好良く。
 
 桂棋士は、NHK大河ドラマ{真田丸}の囲碁場面の監修もされたそうです。
 出演者はみなさん、囲碁にはまるきし素人です。
 盤面の石の配置に苦労されたそうです。観ている側には玄人も多いですから文句を言われないように・・・。
 一通り囲碁の基礎知識を教えてもらったところで、「これで初心者も対局できます」と七路盤を使ってみなさんに対局してもらいました。
  
 
 講師は我々サポーターとともに「その調子・・・」とか「ここはこうした方がいいかな?」と直接指導します。
 お父さんと、お母さんとのあるいはお友達との対局に子どもたちの目はだんだん真剣に輝いてきます。
 そして、講師はもういちど黒板上の説明で、より詳しいテクニックなども披露します。
 *打って返し
 *シチョウ
 *ゲタ
 なども教えて頂きました。
 そして、参加者にはお土産が渡されました。梅沢(吉原)由香里さんの囲碁入門の本と、ボール盤の碁盤です。
 

 教室の後は、講師を囲んでスマイルクラブのお母さん、そして我々サポーターとで懇談。
 AI囲碁の登場、他のゲームの氾濫など、囲碁界も課題が多いようです。
 桂五段はジュニアスクールの講師の他、一橋大学の囲碁講師などもされていますが、一般のプロ棋士にはなかなか厳しい業界のようです。でもこのような地道な地域活動が重要なんです、と言っていただきました。
 


三鷹通信(170)運と不運の分かれ目

2016-11-25 03:54:42 | 三鷹通信
 昨日は11月としては東京では54年ぶりの雪だった。
 今日はプライベート麻雀の日だ。世田谷から電車を乗り継いでくるFくんのことが心配だったが、雪の中を出かけていくと、既に3人そろっていた。
 麻雀には流れがある。最初なんとかビリを免れたが、2回目挽回を期してリーチをかけて一発で上がった。「どうやって上がるの?」みんなからクレームがついた。
 なんと、間2万で上がったつもりが、1万が2個、3万を捨てている。
 チョンボだ! オレとしたことが!
 ここから一気に流れが転落の一途となった。
 ひとり負けになりそう!
 トイレに行ってわが顔を眺め、・・・落ち込むな!・・・と気合を入れる。
 流れが戻ってきた。七対子をテンパった。おた風の西で待つ。
 Fくんから一発で出た。
「ウソ! 対子で持ってたんだぜ・・・」
 悪い流れは一気にFくんに移った。
 ボクは今までの負けを全て取り戻した。
 ・・・麻雀は<よい流れ>をいかに感じるかだ・・

 <好奇心コーナー>
 
 稀勢の里が横綱を3連破!
 
 豪栄道の綱とりで忘れ去られていた稀勢の里に<流れ>が戻った。
「初場所は、稀勢の里の綱とりになる!」と理事長。
          




三鷹通信(169)第21回読書ミーティング(4)

2016-11-23 03:24:11 | 三鷹通信
 参加者Aさんの推薦図書はスタジオワーク「建築デザインの解剖図鑑」
 建築をデザインという観点で、その形を読み解くというユニークで、町歩きが楽しくなる本。何気なく見ている建物、橋、道、看板などの歴史的、建築的、民俗学的な読み解きを教えてくれる。
 建築からはじまり、洞窟、坂道、水路、屋台、看板、鉄道、窪地、雁木、富士塚、湧水、橋など幅広く解説している。
 日本の伝統的なデザイン・意匠はおびただしい意味や伝統の宝庫。
 江戸時代、明治、大正、昭和とよくもまあ、日本人はこれほどの意味や嗜好をふまえて、町を作ってきたのか?
 日本人が物作りを考えるときのベーシック図鑑といってもいい本。
 建築専門書を手がける「エクスナレッジ」の素人向けの本。

 *広く、浅く・・・ない、的確にまとめられた「町歩きマニュアル」
 *大変多くの資料を当たり、足で取材していると思われる。それをほんの短い説明と注釈の少ないイラストにまとめる潔さがよい。
 *一般の人が楽しむ本だが、建築のプロが読んでも、関連した異分野のさわりが分かって役立つ。もしかして、建築とはその建物だけではなく、地域や周辺との繋がりも考えなさいよ、という啓示か。
 橋詰広場で推理するまちの歴史。
 <隅田川に架かる永代橋を巡る物語>
 橋のたもとに火除地が転じた「小公園」のほか「交番」「公衆便所」を発見。「お稲荷さん」を探してみるが、橋のたもとには見当たらない。エリアを広げてみると、北方に高尾稲荷神社を発見。「もしや橋は以前、北方にあったのではないか?」という疑問がわく。なぜなら、稲荷は土地につくもので、その場を動かせないからだ。
 そこで「江戸切絵図」で確認。江戸時代、橋がほっぽうにあったことが分かった。
 「江戸切絵図」を見ると、高尾稲荷神社は橋詰にあった。都市計画で移動したのであろう。      
 <にぎわいをつくる縁日の屋台の配置>
 縁日とは、神仏と縁がある特別な日。社寺では祭礼や法要が営まれ、多くの参拝者が訪れる。それを目当てに屋台や露店が立ち、境内は大にぎわいだ。
 一見、何の法則性もなく立ち並ぶ屋台だが、実は巧妙に配置されている。これは、露天商の「親方」の采配により決まる。これによってにぎわいの演出も屋台の売り上げも大きく変わるのだ。

 これは、看板業のプロでもあるAさんの視点による写真。
 もうひとつ、伝統的な建築物には屋根と庇による特色的な顔(ファサード)がある。ところが昭和初期、関東大震災後に生まれた看板建築といわれる店舗兼住宅には庇がなく、前面が板状。
 さらに、こんなものも。職人が正確なこてさばきで描く絵を見つけた。
 千住大橋・橋戸稲荷神社壁より。
 町歩きで日本のことがもっと分かる。幸せになる。
 
 

三鷹通信(168)第21回読書ミーティング(3)

2016-11-22 03:44:23 | 三鷹通信
 ボクの推薦本、小林秀雄「モオツアルト・無常という事」
 
 批評という形式の可能性を提示したと言われる「モオツアルト」、自らの宿命のかなしい主調音を奏でて、近代日本の散文中最高の達成をなした戦時中の連作「無常という事」など6編、狂気と平常心の入り混じった世界の機微にふれた「真贋」など8編を収録。

 *講師によれば、1960年代以前に生まれた文学好きにとって、太宰治病、三島由紀夫病、W村上病とともに、流行病のようにかかる小林秀雄病というものがあったというが、ボクもそれにかかって読んだのかもしれない。

 小林秀雄近代日本の文芸評論の確立者であり、晩年は保守文化人の代表者であった。アルチュール・ランボーなどのフランス象徴派の詩人、ドストエフスキー、幸田露伴、泉鏡花、志賀直哉などの作品、ベルグソンやアランの哲学思想にも大きな影響を受けている。本居宣長の著作など近代以前の日本文学にも深い造形と鑑識眼を持っていた。

 <近代評論とは>
 従来の批評は、”印象批評”であって、作品の添え物に過ぎなかったが、批評家が「批評とは何か?」とか、「批評主体とは何か?」とかを疑問視、問題視することで、”批評自体が独立した作品”になっているということでしょうか。
 <小林秀雄作品の特色>
 文章が巧みでレトリックが繊細で、博識豊富でイメージがかき立てられる工夫が施されているが、すーっと読み取るのはかなり難しい。
 キーワードは<孤独><かなし><無常><あわれ>であろうか。

 <モオツアルト> ト短調シンフォニー、何という沢山な悩みが、何という単純極まる形式を発見しているか。・・・全く異なる二つの精神状態の殆ど奇跡のような合一が行われている様に見える。名づけ難い災厄や不幸や苦痛の動きが、そのまま同時に、どうしてこんな正確な単純な美しさを現す事が出来るのだろうか。それが即ちモオツアルトという天才が追い求めた対象の深さとか純粋さとかいうものだろうか。ほんとうに悲しい音楽とは、こういうものであろうと僕は思った。その悲しさは、透明な冷たい水のように、僕の乾いた喉をうるおし、僕を鼓舞する、そんなことを思った。
 ・・・天才とは努力する才だ・・・ゲエテ 
 ・・・天才はむしろ努力を発明する・・・制約も障碍もない処で、精神はどうしてその力を試す機会を掴むか。・・・抵抗物のないところに創造という行為はない。

 <当麻>
 世阿弥・・・美しい「花」がある。「花」の美しさというようなものはない。彼の「花」の概念の曖昧さについて頭を悩ます現代の美学者の方が、化かされているに過ぎない。肉体の動きに則って概念の動きを修正するがいい、前者の動きは後者のそれより遥かに微妙で深淵だから、彼はそう言っているのだ。不安定な観念の動きをすぐ模倣する顔の表情のようなやくざなものはお面で隠してしまうがよい。

 <徒然草>
 兼好は、徒然なるままに、徒然草を書いたのであって、徒然わぶるままに書いたのではないのだから、書いたところで彼の心が紛れたわけではない。紛れるどころか、眼が冴えかえって、いよいよ物が見え過ぎ、モノが分かり過ぎる辛さを、「怪しうこそ物狂ほしけれ」と言ったのである。・・・彼は批評家であって、詩人ではない。徒然草が書かれたという事は、新しい随筆文学が書かれたという様なことではない。純粋で鋭敏な点で、空前の批評家の魂が出現した文学史上の大きな事件なのである。僕は絶後とさえ言いたい。・・・この物狂おしい批評精神の毒を含んだ文学者は一人もいなかったと思う。・・・彼はモンテニュがやった事を、200年も前にやったのである。

 <無常という事>
 この世は”無常”とは決して仏説というようなものではあるまい。それは如何なる時代でも、人間の置かれる一種の動物的状態である。現代人には、鎌倉時代の何処かのなま女房ほどにも、”無常”という事がわかっていない。常なるものを見失ったからである。

 <西行>
 心なき身にも”あはれ”は知られけり 鴫立つ沢の秋の夕ぐれ
 この有名な西行の歌は、当時から評判だったらしく、藤原俊成は」「鴫立つ沢のといへる心、幽玄にすがた及びがたく」という判詞を遺している。歌のすがたというものに就いて思案を重ねた俊成の眼には、下二句の姿が鮮やかに映ったのは当然であろうが、どういう人間のどいう発想からこういう歌が生まれたかに注意すれば、この自ら鼓動している様な心臓の在りかは、上三句にあるのが感じられるのであり、其処に作者の心の疼きが隠れている、というふうに見えてくるだろう。

 生きることの本質。それを批評対象、批評者としての自分、そして批評とは何か?ということを通して探求していた。 

 ─続く─

三鷹通信(167)第21回読書ミーティング(2)

2016-11-21 04:28:36 | 三鷹通信
 H氏推薦の本「仮面の日米同盟」の中身はミーティングの中では披露されなかったので、お借りして読んでみた。
 戦後日本を支えてきた日米同盟の内実を突いている。
 
 沖縄の日本返還が解決されて、日米関係は大きく改善したと思われたが、直後関係の実体が赤裸々にされる。      
 佐藤栄作首相の「トラストミー」と言っていた繊維紛争問題が、ニクソン大統領を失望させる事態になり、4か月後には<ニクソンショック>を迎えることになった。
 ニクソンはキッシンジャーに対し、ベトナム戦争膠着が続いた場合の恐怖、ソ連の恐怖と並んで、日本軍国主義の再興への恐怖を基本に協議を進めるよう指示した。
 つまり、日米安保条約は、瓶の中に閉じ込められた”日本軍国主義”が外に吹き出すのを押さえる役割をしているという<瓶のふた論>である。その意味で中国も「日米安保条約」を評価している。
 *トランプ次期大統領は、選挙戦のなかで「日本を守る必要はない。米国がその費用を負担するいわれはない」と言ったが、そう簡単にはいかない現実があるということだ。
 2006年10月18日、当時のライス国務長官が北朝鮮が最初の核実験後に訪日して「米国は日本に対する抑止と安全保障のコミットメントをあらゆる形(full range)で履行する意思と能力を有している」と述べた。
 これは米国が<核の傘>の提供を保障する時の決まり文句である。
 
 (full rangeを、尖閣諸島有事の場合にも対応すると解することができるのか? 中国の領海侵犯行為を見ていると、中国はそう解してはいないようだ)
 *トランプは、「日本も核を持てば」と言ったが、その言葉通りに運ぶことはあり得ない現実がある。
 ・・・「仮面の日米同盟」は、トランプ大統領出現でどう変わるのだろうか?
 日本にとって悩ましいところである。・・・


 ─続く─

 



三鷹通信(166)第21回読書ミーティング(1)

2016-11-20 05:36:56 | 三鷹通信
 <現役編集者が主宰する読書ミーティング>
 主宰者の推薦するベストセラーは江崎道朗「マスコミが報じないトランプ台頭の秘密」
 
 トランプ勝利前に刊行、トランプ勝利の直後、Amazon「日本の政治」ジャンルで一気に1位になったベストセラー。
 ドナルド・トランプは生粋のニューヨーカー。父のフレッドもニューヨーク市の不動産開発業者。トランプはペンシルバニア大学ウォートン・スクール在学中から父の経営する不動産会社「エリザベス・トランプ・アンド・サン」を手伝い、1968年に正式に社員になった。
 1971年には父から同社の経営権を与えられ、社名を現行の「トランプ・オーガナイゼーション」に改めた。
 以来トランプは、ホテル・カジノ・ゴルフコースその他の不動産を建設し、その多くに自らの名前を冠している。
 NBCのリアリティ番組「アプレンティス」への出演はトランプの知名度を高め、3回の結婚歴はタブロイド紙で広く報じられた。

 2015年6月16日、2016年アメリカ合衆国大統領選へ共和党から出馬することを発表。初期キャンペーンは大々的にメディアの注目を浴び、広く一般の支持を集めた。
 以来、共和党の世論調査では継続してトップの支持率を保った。
 メキシコ系の不法移民に関する発言は、外国人嫌悪と取られることから共和党主流派の方針と決定的に相反する指摘も受けており、ワシントン・ポスト、エコノミスト、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ハフィントン・ポストなどのメディアからは大きな批判を浴びた。(ウィキペディアより抜粋)

 *成り上がり億万長者、ならず者のイメージ
 *女性蔑視
 *米国第一主義、TPP離脱して保護貿易
  (日本へは安保見直し・安全保障費用負担・経済政策の保護主義への変更・核兵器ススメ)
 *移民強制送還、イスラムの排除
  ・・・こういう人がアメリカの大統領になった・・・
 トランプの正しいイメージが、リベラルマスコミ(USAToday、CNN,朝日新聞、毎日新聞、東京新聞)とヒラリー陣営のイメージ操作によって、かなり隠されていた。

 <アメリカの現状>
 *アメリカの白人男性の逆差別の反動
  黒人奴隷の犠牲の上に今の繁栄がある。
  白人主義が差別的な社会を生んだ。→オバマを支持しないのは黒人差別主義者だ!
  男性中心主義が女性を今でも抑圧し続ける。→ヒラリーを支持しないのは女性差別主義だ!
 *中間層の没落
  オバマケアに代表される貧困層のケアは、結局、中間層の増税や負担になった。
  大多数の中小企業の経営者にとって、オバマケアの名のもとに従業員の保険を払うことが大きな負担。
 *自由の名のもとに特定の宗教を重視するのはタブー「クリスマスおめでとう」は学校で言えない。
 *エスタブリッシュメントへの不満
  エスタブリッシュメントはメディアを味方につけたいので移民を受け入れる。  
  (多様性の重視)
  ヒスパニックや他の民族を積極的に受け入れるサンクチュアリシティ。
  (オバマ政権の有力者民主党のシューマー上院議員とルビオ共和党上院議員など)
 *戦争体験、ルーズベルト史観からの脱却論争。(民主党、共和党入り交ざって)
  (ルーズベルト史観とは、日本やドイツの頭を押さえ続けるために、東京裁判、ニュールンベルク裁判をベースとする戦後レジーム維持。例えば、南京虐殺、従軍慰安婦問題などを引きづり続ける)
 
  <トランプ候補の主張>
 *アメリカを偉大な国へ。伝統的価値観。豊かな中間層が幸せな家庭を築きアメリカンドリームを実現する。
 *アメリカファースト主義への回帰。どこにも与せず、アメリカの繁栄の下世界に自由と繁栄の秩序を主導する。
 *犯罪者不法移民の強制送還。手続きを行う合法移民は保護。
  不法移民の安い賃金に共和党の支持基盤、酪農、農園は依存している。
      
  <選挙は、結果的にトランプの勝利>
 *メディアの受けのすごいオバマ・ヒラリー人気を、庶民の本音が上回った。
 *下品と率直は紙一重。メディアは連日ヒラリーの優勢を報じたが、実際にはトランプ支持を表明しないまま、票を投じた人が多かった。

  <世の中が知らなかったトランプのこと、アメリカのこと>
  主宰者もう一冊の推薦本は「トランプ自伝」
  
 大統領以前の、不動産王として名を馳せたアメリカ立志伝中の人物として、インタビューをもとにした語り下ろし自伝。初の著書でありながら、全米ミリオンセラーになった。
 <健全なアメリカ人>
 移民のルーツ(祖父、スエーデンから移民してレストラン経営)を持ち、父親が頑張って財を成す。(安くて済みやすい家をニューヨーク郊外に建て、中堅不動産としてまずまずの成功)自分は父の事業を拡大し、マンハッタンに全米を代表するようなビルを建て立志伝中の人物になる。

 *公私ともに、人間関係、愛と友情を重視する非常に努力する勤勉家。
 *メディア出演経験豊富でマスコミをよく知る。
 <トランプの手品>(ビジネスの信条)
 *大きく考える。(控えめではなく)
 *最悪を予想し、最高を手に入れる。(慎重極まりない)
 *選択の余地を多くする。(問題解決の手は多いほどリスクを少なくできる)
 *市場を知る。(コンサルティングやマーケットを信じないで、カンを働かせる)
 *レバレッジ(てこ)の原理。(この取引は得になると相手に思わせる。エビでタイを釣る)
 *リッチの価値を高める。(低い不動産を買って、高く売る。そのためには立地が全て)
 *自分を宣伝する。(マスコミに正直に話す。自己弁護はしない。事実誇張は必要)
 *断固戦う。(状況が不利でもとkとん闘う)
 *言葉だけでなく実行する。(信用を得るための一番大切な秘訣)
 *コストを抑える。(必要なら惜しげなく金を使うが、不必要と判断したら1セントも出さ  ない)
 *楽しむ。(金や名誉は持っている。闘いそのものを楽しむ。

  ・・・スゴイ大統領になるかもしれない・・・

 一方、ボクの懸念。ある意味オバマと対極にある人物だ。家族、国民のために価値ある人物であることは間違いないが、人類にとって価値ある人物足り得るか。
 彼の本質は<適者生存>の考え方である。
 中国の習近平やプーチンと同じく<力>こそすべてと考えるタイプだ。
 競い合うだけでは行きつくところに早く到達するだけだ。
 つまり人類の滅亡を早めるだけだと思うが・・・。

 
 さて、理想論はともかく、トランプ大統領になって日本の対応すべき道はどうだろう。
 安倍首相が他の国の首脳に先駆けて、トランプとの会談を行い、彼の変化を期待する向きもあるようだが、現実は三大強国に挟まれて日本の選択すべき道は悩ましい・・・。
 参加者のH氏から参考にと、春名幹男「仮面の日米同盟」が推薦された。
 
 少なくとも、トランプになってアメリカの対日政策は従来と変わる可能性がある。
 日本は如何なる道を模索すべきか?

 ─続く─
 



エッセイ(333)真央ちゃんの涙、そしてわが老パソコン

2016-11-14 05:15:39 | エッセイ
 自己最低9位、真央ちゃんの目から涙があふれ出した。
 「悔しさだったり、がっかりだったり、ふがいなさだったり、いろんなことが・・・」
 世界選手権切符をかけた全日本選手権に向けて「自分が望んで選手生活に戻ってきた。もう一度その気持ちを奮い立たせてやりたい」と健気にも言葉を振り絞った。

 わが老パソコンがついにメール受信不能に陥った。
 プロバイダーに電話してチェックしてもらう事2時間。
 どうやらウイルス対策ソフトが関係しているみたい。ということでメールは無事受信できるようになった。
 ところが、ウイルス対策ソフトが機能していない。
 電話してみると、ウインドウズ7から10に無償グレードアップするときの処置がまずかったらしい。
 さらに2時間かけて無事再設定。合計4時間、
 わが老パソコンにへばりついていました。



エッセイ(332)トランプ大統領誕生で世界はどこへ向かうのか?

2016-11-13 07:13:09 | エッセイ
 昨日、読書ミーティングのわが推薦本に関し、主宰者のS氏からインタビューを受けた。芸文センター地下のカムラッドに早めに到着したボクは推薦本小林秀雄の「モオツアルト・無常という事」を読み返していた。
「今、外人とトランプのことを話していましてね・・・」いきなり、推薦本でなく時の話題について彼はしゃべりだした。
「実はこの一週間アメリカに行ってたんですよ」ということで、「無常という事」はそっちのけにして、時の人、暴言王トランプ次期アメリカ大統領に関する話で盛り上がった。
 
 トランプ誕生に至った時代背景を整理してみると、市場のグローバル化によってアメリカ帝国は打ち負かされ、金融面、政治面で疲弊し、世界統治は諦めざるを得ない状況にあった。
 つまり、国境をもたない市場は、民主主義に打ち勝ち、国家は弱体化している。
 ジャック・アタリ的言い方をすれば、今やノマドとして資産を保有するもの、金融業や企業の戦略家、保険会社や娯楽産業の経営者、発明家などが<超ノマド>として世界を支配している。
 富とメディアの支配者である彼らは、自分自身に対してしか忠実でない。
 こういう現状に不満、閉塞感を抱く名もない人たちにより、トランプという異端児が大統領に祭り上げられた。
 彼は基本的には<適者生存>という我欲に基く世界観をもち、オバマ大統領のような格調高い理念なんぞは掲げない。
 中国の習近平や、ロシアのプーチンと同様、<力>を信奉する政治を行う。
 恐らく、我欲を競い合って、従来通り政治はまた混迷に陥るであろう。
 問題は、その後にジャック・アタリが期待するようなリーダーが出現するかである。
  つまり、地球規模の問題に対し鋭い意識を持ち、自らの財産を人道的活動に投じる<利他主義>的地球規模の民主主義者が現れるかである。



三鷹通信(165)親と子の初心者囲碁教室

2016-11-12 04:23:55 | 三鷹通信
 三鷹市立第一小学校で、プロ棋士をお招きして「親と子の初心者囲碁教室」を開催します。
 
 今年の講師は桂 篤五段です。
 日本棋院ジュニア囲碁スクール講師です。
 慶應義塾大学環境情報学部出身です。
 
 NHK大河ドラマ「真田丸」で囲碁場面の監修もされました。
 
 
 囲碁教室は新川の三鷹市立第一小学校で行われます。
 午前10時開催です。(受け付けは9時45分から)
 
 一昨年の親子大会       
 お近くの方、ぜひ覗いてみて下さい。

エッセイ(331)トランプの勝因そして目指すもの!

2016-11-10 03:30:36 | エッセイ
 ドナルド・トランプがアメリカ大統領になった!
 まさにボクにとっては予想だにしない衝撃だった!
 
 ヒラリー・クリントンが大統領になって、まさに「女性の仕切る人類社会到来!」をぶち上げるはずだった。
 国民投票は予測しがたい結果をもたらす。EU離脱を決定したイギリスと同じだ。
 トランプは「共和党をぶっ壊す!」という小泉純一郎の劇場型選挙戦を展開して、若者の閉塞感に訴え、勝利を掴んだ。
 ①政治に関心のなかった人をキャッチアップ。
 ②「違法移民を送り返す」「イスラムの入国を拒否する」などのタブーに切り込む。 
 ③「他国から巻き上げられることを許さない!」刺激的発言を連発。
 
 彼の政治手法は?
 ①取引で相手をこてんぱんにやっつけ勝つこと! 適者生存という世界観。
 ②オバマのような格調高い一貫した理念なんかない。
 
 
 自己陶酔的な動機と勝利のみを目指すファシズム的国家運営を目指す。
 その意味では中国・習近平、ロシア・プーチンと似た者同士だ。
 
 アメリカの庇護から放たれた日本は、強国の狭間で難しいかじ取りを迫られることになる。