昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(222)メルビッシュ湖上音楽祭ガラコンサート

2014-09-30 06:38:59 | エッセイ
「メルビッシュのガラコンサートが当たったの!」
 
 久々の家内の嬉しそうな声。
「メルビッシュ?」
「絶対行きましょう!」
「だってまだ腰が痛いんだろう?」
「12,000円の席が当たったのよ。這ってでも行きましょう!」

 オーストリアのメルビッシュにある世界遺産、ノイジードル湖の常設ステージで毎夏開かれる音楽祭だ。
 
 毎夏、世界からやってくる約20万人もの観客を楽しませているという大イベントだ。
 
 知らなかった・・・。

 錦糸町のすみだトリフォニーホール大ホールだという。
「錦糸町?」
「三鷹から総武線で一本で行けるから」
 開演は夕方7時。5時半に家を出る。
 バスが來るのが遅くて余裕がなくなった。
「錦糸町って、新宿並みジャン!」 
 駅前の賑わいは予想外だ。
 

「そんな余裕はないわよ!」
 開演5分前だ。
 いつも家内任せだが、家内もちゃんと場所を確認していない!
 駅前の交番で訊き、ジジババはよたよたと歩を進める。
 既に始まろうとしていたが、親切なガイド嬢に導かれて指定席へ。
 ・・・でかい! 錦糸町にこんなホールがあったとは・・・
 

 舞台袖口からよたよたと指揮者が現れた。
 80歳を超えるルドルフ・ビーブルだ。
 ・・・禿げちゃびんでよたよた・・・急に親近感を覚える。
 
 足もとはおぼつかないが、指揮は力強い。
 ヨハンシュトラウスのオペレッタ<ヴェニスの一夜>序曲で開幕。

 シェレンベルガーの包み込むような妖艶なソプラノ。
 可憐なカラツソニョーヴァのバレーなども挟んで、特にテノール陣の声量に圧倒される。
 最後は、ヨハン・シュトラウスのワルツ<美しく青きドナウ>、同じく<レデツキー行進曲>で締める。

 心地よい夢の中にまどろんでいるようなひと時だった。
 でも、ムリをした家内の腰は悪化したようだ。
 後先を考えないで無謀な歩みを続けるジジババのこれからや如何に。
  
  
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エッセイ(221)交流全開

2014-09-29 03:49:33 | エッセイ
 昨日は忙しい一日だった。
 午前中は、ご近所の方々との交流会。
 午後は同窓会の第200回目の麻雀大会。
 そして、その懇親会。

 
先ずは食べ物の話から始まる。
「昔はざざむしなんか食べましたね」
「えっ? あのむかでみたいな?」
 
「イナゴはおいしかったですけど・・・。佃煮にして」
 
「桑の実なんかも食べたな・・・」
 
「口の周りが紫色になっちゃって、食べたことがばれちゃったりして」

「最近、ブルーベリー摘みして、ジャムにするんです。けっこう暑い中で摘むのはたいへん」
 
「三鷹には多いんですよね」
 そして話題は<生産緑地地区>に。
 
「農地だけでなく、銀杏とか百日紅とか、植木も多いですね。税金対策でしょう?」
「でも地主が亡くなるとマンションになっちゃうんだろうな・・・」

 そんな中、退職して以来音沙汰の無かったNさんが現れる。
「パソコンが壊れちゃってメールできなくて・・・」
 激痩せして落ち込んでいるという噂もあったが、なんと元気いっぱい。
 退職して一時は落ち込んだけれど、斉藤一人さんの<微差の力>に出会って・・・。
 
 なんと、今はリフォームの会社を立ち上げてフル活動だそうだ。
「前の会社で付き合っていた職人さんたちのおかげで・・・。
 以前にも増して、ピストン全開、話題の主導権を握る。
 <微差>から司馬遼太郎の<新史・太閤記>、そして世界一長寿企業<金剛組>へ。
 
 
 
 いずれも、<微差>の積み重ねでの<大差>を成し遂げる物語だ。
 そしてその微差を積み重ねる行動力の源は<好奇心>だ。
 

 ボクはそこで、午後の集まりのために退席した。

「何ですって? 彼女はあなたのブログの写真を見てボクに気づいたんですって?」
 Kくんがボクの顔を見るなり言った。
 彼女、つまりY子さんはボクのブログに載った彼の顔を見て、富山県高岡市の中学校で同級生だったKくんではないかとボクに訊いて来たのだ。
「小さくて目が丸くてかわいい子だったんです」と。
 ちなみにY子さんはボクの大学の親友の奥さまだ。
「彼女はかわいくてボクも関心があったんです。あの電車の何駅か先に住んでいる・・・と」
 
 ボクのブログを介して、何十年ぶりかで彼と彼女は改めて意識し合ったというわけ・・・。

 まさに奇遇だが、今回はそれだけではなかった。
 ウチの奥さんとコーラスでいっしょのMさんの旦那が、他の大学なのだがこの麻雀会に入会したいと言ってきたのだ。
 Mさんは我が大学の同窓会の会員だからそのファミリーということで入会を許可した。
 そしたら、ウチの奥さんのコーラス仲間のMさんだけでなく、Iさんも、そして、Nさんの旦那もこの麻雀会のメンバーなのだ。
 いやあ、夫婦間で3組の新しい交流が出来上がったのです。

 そして、好きこそものの上手なれ、Mさんの旦那は入会早々、48名中第五位に入賞されました。おめでとう!
 
 
 
  
 
 
 
 


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なるほど!と思う日々(305)男の照れ笑い

2014-09-27 03:22:21 | なるほどと思う日々
「男の人って、お歳を召しても照れ笑いできるなんて・・・」
 
 
 NHKあさイチのプレミアムトークに出演した役所広司さんに、有働有美子アナ。
 (女はできなくなるのかな?)

 そう言えば、紫綬褒章を受章した役所広司、華やかな女優陣から花束贈呈されて照れてたっけ。
 

 デレク・ジーターが大リーグ最後の試合で奇跡的なサヨナラヒットを打った。
 
 
 大観衆から喝采を浴びて照れていたね。
 
 数字的な実績もあるけど、何といってもこれだけ親しまれるのは彼の人柄だね。
 周りを思いやるなかなかの紳士だ。

 入幕したばかりの、まだざんばら髪の逸ノ城が、横綱鶴竜を負かしたね。
 
 最初から立ち会いで変化して勝とうと思っていたんだって。
 
 照れ笑いというより、けっこう図太いね。

 選定された37大学に、国が補助金を出してスーパーグローバル大学として国際競争力を強化、大学の世界トップランク100を目指すんだそうだ。
 わが母校も入っている。思わず笑っちゃったね。

 
 
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なるほど!と思う日々(304)女性首相候補

2014-09-25 05:43:58 | なるほどと思う日々
 安倍首相は昨日、ヒラリー・クリントンと<女性が輝く社会>について対談した。
 彼女は来年任期の來るアメリカ大統領の有力な候補と目されている。
 
 安倍首相は23日、国際気候サミットにも出席、地球温暖化対策の新しい枠組みに協力することを表明。
 今日は国連で、来年70周年を迎える国連が21世紀にふさわしい形に改革するために日本がリーダーシップを発揮することを表明する予定だ。
 
 紛争の絶えない現実の社会で政治が成すべき役割とは。
 「力の支配する社会から調和を求める社会へ!」とチェンジを訴えて登場したアメリカのオバマ大統領は今やレームダック状態だ。
 
 日本でも「アジアの海を友愛の海に!」と鳩山元首相は理想の旗を掲げたが現実の厳しさに無視された。
 

 安倍政権は現実の厳しさも踏まえながら、<積極的平和主義>の旗も掲げる。
 果たしてこの厳しい<力の論理>で左右される現実の中でうまくいくだろうか?
 彼は今回の内閣改造で女性を多用した。
 次期首相候補は石破地方創生大臣とする見方もある中、彼の本音は女性に期待しているのではと見る向きもある。

 この混迷の世界政治を統御するには力ずくの男性ではなく、調和を求める女性に託すしかないのではなかろうか。
 すでに世界ではドイツのメルケル首相のように、<脱原発>という決然とした清廉さと母性を発揮している政治家がいる。男性ではなかなかこういう決断はできない。


 さて、わが国の将来を託す女性リーダーは?
 小渕優子、高市早苗などの名が上がる中、稲田朋美政調会長が無視できない。

 クールジャパン担当大臣としての活動が着目されたが、「国家の主権とは」という名演説でも有名である。
 (左欄のブックマークをご覧ください)

 しっかりと現実に立脚しながらも、<積極的平和主義>のリーダーとして世界に発信できる能力はありそうだ。
 少なくとも<先祖帰り>のイメージの残る安倍首相(そんなことはないと思っているが)よりましかな?
 

 
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なるほど!と思う日々(303)大相撲人気復活

2014-09-22 06:28:22 | なるほどと思う日々
 このところ大相撲が連日<満員御礼>だ。
 8日のうち7日が満員で、入場券が完売で手に入らないという。
 ひところの衰退ぶりがウソのよう。
 
 

 3横綱はモンゴル勢に押さえられているし、豪栄道が日本人として久しぶりに大関に復帰したが、パットしない。
 しかし、<日本人の大相撲>という意識を超越して観客を引きつけるものが生まれてきたということか。
 ひとつは、遠藤という従来にないタイプのお相撲さんが出てきた。
 爽やかな雰囲気が女性客を惹きつけている。
 
 お姫さま抱っこなどという企画を設けたり、和装デーなど協会の努力が実って、女性客がこのところ急増だ。
 

 また、モンゴルから来たお相撲さんだが、逸ノ城という怪物に関心が集まっている。
 予想通りの実力を発揮していて、勝っても負けても注目の的だ。
 
 
 
 また外国からの日本文化に触れようという観光客も多い。
 
 関心の裾野が広がったことは大相撲にとって喜ばしい。

 大リーグの田中将大投手が80日ぶりの復帰戦で、6回途中まで1失点で、13勝目を挙げた。
 
 
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三鷹通信(91)第9回読書ミーティング

2014-09-21 06:03:38 | 三鷹通信
 先ず、現役編集者である講師から。
 ─今月のベストセラー─
 <銀翼のイカロス>
 
 池井戸潤による、おなじみ半沢直樹シリーズの第4弾。
 初版で25万部は全出版書の最高!
 発売3日目で4刷り55万部。
 目下発売週から6週連続1位!

 なぜ売れるのか?
 *勧善懲悪で、善が危機→悪に倍返しのものすごいカタルシス
 *ドラマと連動、「史上最大の倍返し」というキャッチフレーズとともに、読みながら堺雅人の顔が浮かぶ。
 
 
 ─ベストセラーニュース①─
 「半沢直樹、就活戦線に反響多し」
 *半沢直樹でメガバンク志望者増加中
 *一方、「銀行ってそんなに大変なんですか?」と不安の声も
  「あんなに悪い上司は普通いません」三菱東京UFJ銀行の広報担当者
  「経営者とも本気で付き合う気概を持っている」暴力団融資問題があった直後のみずほ銀   行の広報担当者
 *「半沢直樹で経済がわかる」2014年文芸春秋
   (金融業界の仕組みや用語がわかる) 

 ─ベストセラーニュース②─
 「去年と今年のベストセラーのキーワードは<長生き>と<猫>」
  1位「長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい」 93万部
    
  2位「人生はニャンとかなる! 明日に幸福をまねく<68の方法>」70万部
    
     『日本出版販売(出版取次大手)による今年上半期の数字』
 
 他にも、
 
 
 など・・・。

 去年は「医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」が200万部売り上げた。
     

 ─ベストセラーニュース③─
  「国際電子出版セミナー」
 *日本のE-book市場規模は1000億を超えた。
  2018年には3300億の予測。
  

 アメリカは紙の落ち込みをE-BOOKが埋めている。2013年で30%
 2017年には紙と売り上げが同じになる。
  
 注目すべきは、売れているのはセルフパブリッシング(インディーズ、自主出版)時代へ。
 製作費が安く500~1000ドル(編集、デザイン)販売促進500~1000ドル。
 印税が35~70%。

 ─ロングセラー─
 カミュ<異邦人>
 
 新潮文庫累計407万部で歴代5位。外国文学では<老人と海>に続く不動の2位。

 1942年ドイツ占領下でアルジェリアを舞台に、人生や社会に何の意味もない、とする不条理をテーマに描かれた小説。46歳の若さでカミュはノーベル文学賞を受賞。
 母親の死んだ直後に不謹慎な行動を取ったこと、異邦人だったことなど、不条理な理由で死刑になった不安定な若者は現代にも通じるものがある。

 続いて参加者からの推薦本。
 
 上橋菜穂子の<夢の守り人>
 
 今年、児童文学のノーベル賞といわれる「国際アンデルセン賞・作家賞」を受賞。 
 「ファンタジーの世界をつくり出す秀でた才能の持ち主で、その作品は、自然やあらゆる生き物への優しさと敬意にあふれている」と評価された。
「精霊の守り人」「獣の奏者」シリーズで知られるベストセラー作家だ。
 推薦者は「幻想的なファンタジーでありながら、現実的な自分を重ね合わせることができる」と感銘。
(女性の生き方、母と子どもの関係、親の思い通りにならない子ども。その他職場などの人間関係)

 水戸岡鋭治<電車をデザインする仕事>
 
 超豪華寝台列車<ななつ星in九州>で話題のデザイナーの名著。
 話題の豪華寝台車を生み出すまでの、彼なりの流儀、哲学、デザインに賭ける思いが満載。
 鉄道フアンならずともビジネス書としても目から鱗の一冊。

 推薦者によれば「水戸岡さんとJR九州との出会いが鉄道デザインへのみんなの認識を変えた。機能的な鉄道から乗る人がワクワクするように。
 超豪華列車へは予約が3年先まで埋まっているそうだし、簡単には乗れないが、同じ水戸岡さんがデザインした<ゆふいんの森電車>を体験してみよう。

 コリン・サブロン<ロシア民族紀行>
 
 まだペレストロイカ以前のソ連を、イギリス人で紀行作家である著者が、単身、車で旅した旅行記。
 世界地図で見るロシアは広大で、まるでツンドラ地帯が世界の半分を凍りつかせているように見える。ひたすら黙して語らず、どこか不完全な印象を与えたと著者は書いている。
 そんな単身旅行者に国からあてがわれた案内人は、つい先ごろ外国語大学を卒業したばかりで、ガイドとして6か月の訓練を終えて、その該博な学識と統計を、意気揚々と旅行者に語る。
「第4次五か年計画期間中、400万平方メートルの住宅建設がなされました・・・」
 彼は崖のようにそそり立つぶざまな建物の一群を指さした。・・・
 ソ連の人々は建築物を美的基準ではなく、象徴的な意味あいで見ているのだ。・・・
 その美はそれらの内包する進歩の観念のなかに存在しているのだ。それは有用性というスクリーンに投影された国家の誇りのイデアなのだ。・・・
 彼を通して初めて、ソ連の公務員の率直な精神をうかがい知ることになった。
 ある種の言葉や言いまわしは、彼の口から発せられたとたんほとんど神聖な輝きをおび、また時としてその語りには、こうした崇敬おくあたわざる合言葉が炎となって燃えたった。

 しかしそのガイドは実はユダヤ人だったのだ。
 著者は探りを入れる。
 ガイドは共産党の路線通りシオニズムを批判したが、そこにはためらいのようなものを感じた著者はユダヤ人のガイドが傷つくような探りを入れる。
 彼はぼそりと口を開いた。
「ユダヤ人も国を持つべきだと思う」
 
 推薦者(実はボクなのだが)曰く「人間の考え出したイデオロギーは、いかに立派に見えても限界がある。一部のエリートが支配する国は長続きするはずがない。結局その土地に代々根ざした民族の素朴さや善良さが打ち破ることになる。(事実このあとソ連は崩壊する)

 ボクは寺田寅彦の言葉を思い出した。 「人間の動きを人間の力でとめたりそらしたりするのは天体の運行を勝手にしようとするよりもいっそう難儀なこと」
  
 
 
 
  

 

 
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なるほど!と思う日々(302)利己的遺伝子

2014-09-20 04:01:37 | なるほどと思う日々
 イギリスに付くべきか離脱すべきか、スコットランド独立の是非を問う住民投票が行われ、当事国のみならず世界中がハラハラさせられたが、独立反対派の勝利に終わった。
 
 

 さらに欧州ではスペインでカタルーニャ地区独立運動が勃発している。
 
 ロシアのクリミア半島奪取に続くウクライナ問題も決着がついていない。
 

 冷戦の間凍結されていたナショナリズムが解凍されつつあるという見方もあるようだ。
 
 つまり、人間の叡知で理論づけられた理想主義(共産主義的平等主義)によって建設されたされた国家、ソ連と、自由で民主的な国家のシンボル、アメリカとの二大国による冷戦がソ連の崩壊で、歴史に根ざした民族の独立機運が高まってきたというわけだ。

 一方、中東のように宗教的な対立による紛争の絶えない地域もある。
 また、世界から理想の国を求めて集結して出来上がった、民族の存在しない、宗教的な対立も少ないアメリカでも、白人と黒人など、人種間の諍いが絶えない。
 
 共産党の力が強く、今はコントロール出来ているように見える中国も、多民族を抱え、いつそれらの不満が噴出するかわからない状況だ。
 

 今や世界は混とんとした、人間の力ではまとまりの期待できない、どうしようもない状態にある。
 リチャード・デンキンスの<利己的遺伝子仮説>によれば、それは生命の主体が固体にあるのではなく遺伝子の側にあるからだと言う。
 

 つまり、本当に利己的なのは固体ではなく、遺伝子なのだと考える。
 たとえば固体は一見、利己的にも利他的にもふるまうように思えるが、それはすべて遺伝子が利己的であることの表れである。
 親は子に利他的にふるまうと言うが、何のことはない、子にコピーを乗り移らせた親の遺伝子が、コピーを守ろうとして単に利己的にあろうとしているに過ぎないのだ。
 固体は悠久の時間を旅する遺伝子の乗り物<ヴィークル>で、古くなれば打ち捨てられる。 それが固体の死というわけだが、遺伝子には死というものがない。
 遺伝子は何度複製されても、古くならないし、摩耗することもない。(コピーミスはある) 遺伝子のコピーは次々新しい乗り物に移っていく。

 固体の繁栄とはその過程のことである。
 利己的遺伝子の願いはひたすら自分のコピーを増やすことだ。
 ・・・。
 そのほか、利己的な遺伝子に繰られた人間の政治的行動にも理屈づけがされている。

  100年前、寺田寅彦が言った言葉を思い出す。
 「人間の動きを人間の力でとめたりそらしたりするのは天体の運行を勝手にしようとするよりもいっそう難儀なことかもしれない」 
  
 ・・・そのあたりを、ファンタジー<レロレロ姫の警告>で書いてみたいと思っているのだが・・・
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エッセイ(220)友あり遠方より来たる

2014-09-18 03:18:47 | エッセイ
「今ICUに着きました。お会いできませんか?」
 何年振りだろう。Y君から電話をもらって家を出た。
 
 目的の郵便局の場所が分からない。
 スマートな外人女性を見かけて、久しぶりで英語を使った。
「Pardon? Post Office・・・」
「真っ直ぐ行って、ロータリーを左に曲がって、教会の裏手に食堂があります。そのすぐ横です」
 流暢な日本語が返ってきた。

 なるほど! 食堂が見えてきた。
 
 郵便局があった。
 
 ベンチに座っているのが彼だろうか。
 20分ぐらいでと言ったが、さらに10分余計にかかった。

「素晴らしい食堂ですね?」
  
 まだ、午前11時、利用者はまばらだ。

「お元気そうで。変わらないね」
 
 彼とのつき合いは金沢の中学校時代に遡る。
 彼が転入して来て、いきなり学級委員の選挙に立候補した。
 面白い男だなと、ボクが彼の応援演説をしたのがきっかけだ。
 それ以来、彼と行動を共にして遊んだりした記憶はない。
 
 ボクは金沢大学付属高校へ、彼は泉が丘高校を経て都立西高校へ進学、大学は共に慶應義塾大学経済学部だったが、その間まったく交流はなかった。
 共に就職して何年か経って、そんな彼から突然電話をもらって会うことになった。
 彼は東芝の国際事業部の役職についていたのだが脱サラして、日米政経研究所なるものを設立、その所長になっていた。
 
 組織を離れた彼は一匹狼のごとく、それから自由奔放な人生を歩んで今日に至る。
 熟達した英語力と行動力を駆使してアメリカへ渡り、ハバード大学などに学び、識者と交流、50州のロータリークラブを訪問、日本の歴史や文化を講演して回った。
 ワシントン州のオリンピック半島と彼の出身地の能登半島との姉妹関係も実現した。
 
 能登半島で毎夏日米セミナーなども開いていた。
 地方紙には<金沢とハーバード大学>という記事も掲載している。

 そんな彼が「加賀能登の文化を世界へ輸出しよう」と石川県知事や金沢市長選に何回か挑戦してる。
 すべて単独行動である。
 
 今、古希を遥かに超えた歳になり、さすが海外渡航は控えているという。
 しかし<世界遺産・能登半島の祭>というホームページを立ち上げ、故郷を世界へ売り込むエネルギーは途切れない。
 
 
 今日、国際基督教大学を訪れたのも、愛するドイツのハノーバー大学から慶応大学そして本学へと移られた政治・国際関係学のWillheim Vsosse教授に会いに来たのだという。
 ちなみにY君は今、東大で法律を勉強しているんだそうだ。
「いずれは司法試験に挑戦しようと思っている」とにやっと笑った。
 未だ意気軒昂である。
 
 彼は4,5年おきぐらいにボクに会いに来る。
 チャレンジングで、ユニークな友だ。
 
 
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エッセイ(219)さんまの威力

2014-09-14 04:44:41 | エッセイ
 昨日、わが故郷石川県立野球場の観客数が15,877人と、独立リーグ史上最多記録だった。
 通常は700人余りなのに、石川ミリオンスターズ、木田優夫の引退試合の一日コーチとして明石家さんまが出場することが報じられていたからだ。
 

 

 

 先日<さんまのスーパーからくりTV>が打ち切りとなったのに、彼の威力は止まるところを知らない。
 

 すごいね!
 <笑っていいとも>のたもりとともにテレビ時代のスーパースターだ。
 

 久しぶりに、30年以上働いたサラリーマンの聖地、新橋を訪れた。
 

  
汽車ぽっぽに、大盤将棋。
 懐かしいね。
 
 
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なるほど!と思う日々(301)ためにする報道

2014-09-13 04:21:52 | なるほどと思う日々
 朝日新聞木村社長の謝罪に続いて、テレビ朝日<報道ステーション>の古館キャスターも謝罪した。
 
 原子力規制委員会の「意図的な偏向編集がある」との抗議を受け、「大きな間違いをした」とお詫びしたのだ。

 いずれも<思いこみ>による偏向報道だったことを認めた。
 今から9年前、週刊ポストに載った記事を思い出した。 

 
 マスメディアは、権力を批判するのが当然のようになっている。
 批判は必要だ。だが、<ためにする批判><無理やり批判>は読者や視聴者に簡単に見透かされてしまう。・・・
 今と似た状況は、36年前にもあった。
 69年11月に佐藤栄作が渡米し、沖縄の核抜き・本土並みの返還を取りつけた。
 

 だが、社会党は沖縄返還を<本土の沖縄化>として断固反対し続け、それにマスメディアも同調して<密約説>を流すなど、佐藤批判を展開していた。
 にもかかわらず、12月の総選挙で自民党は288議席の圧勝だった。
 国民は佐藤政権の選択を(大いに歓迎したのである)。

 また当時<独善的><権力的>との批判も強かった佐藤は、憲法改正・再軍備を進めるものと思われていたが、実際は「新憲法の精神は現在国民の血となり、肉となっている」と、改憲に消極的な姿勢を示していた。
 ところが、新聞各紙社説は、この表明をも完全に無視している。
 (週刊ポスト・2005年10月14日)


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