昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

9月29日(火)のつぶやき

2015-09-30 05:04:42 | ある倉庫係

二人の患者を同時に捌く女医。だいじょうぶなのかい! goo.gl/crtL0W


小説<手術室から>(36)目の手術(11) goo.gl/crtL0W



小説<手術室から>(37)目の手術(12)

2015-09-30 03:45:02 | 小説・手術室から
 お隣の手術は予想していたものより難儀なものらしかった。
「どうしてあなたはもっと早く来なかったの? 具合が悪くなったのはもっと早くに気づいていたはずよ」
 
 先生は母親が子どもを叱るように話しかけている。

 秀三の方はそのまま放置された。
「少しかかりそうですからもうしばらく待っていてください」
 途中で助手が言ってきたが、血圧計の腕帯が右腕を規則的に絞めつけ、そのデータを記録しに打ち出す音がむなしく響くだけで、長時間放置された。
  
 
 ・・・待たせることになるのならイヤホーンでラジオでも聞かせる用意でもしておいてくれたらいいのに。
 
 どこかの病院では手術中バックグラウンドミュージックで患者の心を癒す工夫をしているって聞いたよ。せめてそのくらいの配慮をしてくれたらいのに。あの営業マンの口舌じゃないけれど、どうもこの病院は旧態依然として進歩がない。もっと患者を大切にしなきゃ治るものも治らないってことが分からないのかな。
 精神的なものが病気の症状を左右する重要な要素であることは医学界では周知の事実だろうが! メンタルケアの重要性に対する認識がかけているね・・・
 いつものように秀三は理屈をこねくり回していた。

 ─続く─

 <好奇心コーナー>
 

 大風台風は与那国島に81メートルという記録的な数字を残して台湾を横断していった。

 


小説<手術室から>(36)目の手術(11)

2015-09-29 05:24:05 | 小説・手術室から
 先生の声が秀三に近づき温かい手術用のカバーが体にかけられた。
 右目だけむき出しにされて顔がぴったりと覆われた。
「あなたの目は奥が深いからちょっとたいへんかもね」
 上からとつぜん先生の声が降ってきた。
     
 言うや否やぐさっと麻酔の注射が目に打ち込まれた。
 胸がズキッとする。

「お隣を先にやりますから待っていてくださいね」
「・・・」
 ・・・なに? 冗談じゃないぜ! そんなせわしいことで大丈夫なのかい!・・・
 思わず口に出かかった。
 村上先生が同時に二人の患者を捌くのだ。

 ─続く─

 <好奇心コーナー>

 スモ女、能町みね子の視点。
 
 あの旭天鵬が大島親方になって初めて場内警護の役をしている。
 勝利した弟子が脇を通ったら、優しい目をしてタッチしてる。
 
 (いけないんじゃないの?)

 負けた弟子が脇を通った。
 
 こんどは(もっと稽古せんかい!)という厳しい目だ。






三鷹通信(123)シニアSOHO普及サロン・三鷹・交流会で講演(加筆)

2015-09-27 04:04:49 | 三鷹通信
 昨夜、シニアSOHO普及サロン・三鷹の交流会にお招きいただき講演してまいりました。
 
 会員の方が続々とお集まりになり、三鷹三田会の谷口雄三郎さん(自称、レロレロ姫応援隊長)の呼びかけでおいでいただいた方も見えます。
 三鷹市民協働センターの第二会議室は40名あまりの参加者でいっぱいでした。

 緊張の中、小生の「書くことが楽しい。女性は永遠のテーマ」と題した内容は下記のようなものでした。
 

 小生がこのサロンの初期の会員だったこと。
 1999年の12月第一回交流会に参加したとき読売新聞に投稿したこと。
 
 このサロンの創設者堀池喜一郎氏はこの会で、三鷹市では毎年1万人のシニアが退職して企業から地域に帰ってくる。全人口の半分以上がシニアという時代が目前です。今や「お年寄りは大切に」などと甘んじているわけにはいかない「ただならぬシニアになれ!」とはっぱをかけられました。
 
 退職して家でぶらぶらしていた小生は大いに刺激を受けました。
 当時副代表をされていた細川武男氏の「シニアをパソコンに馴染ます手段として囲碁を活用しよう」というアイデアを受けて、小生は世界的な囲碁ネット、パンダネットに交渉、産業プラザビルの一階のアイカフェのパソコンで無料で利用できる仕掛けを作りました。
 
 
 そこでシニアを集め講習会を開き、ネットを介してプロ棋士と対局などもしました。
 囲碁愛好者にパンダネットを紹介すると、夫々がご自宅で使用するたびに使用料の5%がサロンに還元されるという特典もありました。

 当時IT普及を政策の柱としていた森首相が視察に見え、読売新聞で大きく報道されました。
 
 
 書くことに関心を持ったのは、交流会で三鷹市高齢者福祉課長をされていた安生裕子さんの講演を記録したのがきっかけでした。
 彼女はこの「ITとコミュニケーション」という講演で、IT普及に伴う弊害について問題提起されました。
「ケイタイやメールなどのIT技術を使って一日何も話さないまま退社する日などもあって、技術の発達が人間社会から言葉を奪ってしまう。
 コミュニケーションが何の挨拶もなしに済んでしまう。
 コミュニケーションセンスのない人は、もともと人間関係が苦手な人が多いが、さらにその係わりを排除していって、メールにより構築した自分の世界に埋没していく。
 そしてセンスのないどうしで会うことになって殺人にまで発展してしまうというケースさえある。
 逆にセンスのある人がITを活用すると人間関係が拡がります。
 先日羽田空港で男性とぶつかって、袖のベルトと男性の背広の袖のボタンが絡んでしまい、外そうと焦っている時、70歳ぐらいの紳士に「どうぞごゆっくり。他生の縁じゃないですか」といわれ、そうか他生の縁かと、
 
 とっさの何としゃれた言葉といたく感心し、言葉は人の心に火をつけるといいますが、その日一日気分よくすごせました」と結ばれました。

 ”言葉は人の心に火をつける”
 この時以来、見聞きした関心を持った{言葉}をメモするようになりました。
 そして「言葉」「表現」「日記」といったファイリングを索引付きで書き溜めるようになりました。
 そして8年前「ブログ」という自分を表現する手段を見つけ、それ以来ほぼ毎日ブログを書くことに楽しみを見つけたのです。

 そしてそれを後押ししたのが博物学者、荒俣宏氏の「孫引き」に関する新聞記事でした。
 
 大学時代に翻訳を始め、仏、独、ラテン語など言葉の範囲が広がり読み広げていくうちに、この世の膨大な書物の多くは<孫引き>ではないかと気づいたというのです。
 書物は古代からのあらゆるものを取っ替え流用しているにすぎないのでは、と。
 つまり記すということは、毎日知らず知らず<写経>しているようなものだ。
 その快楽と欲求のために人は字を<記す>のだ。
 生命体がDNAをコピーすることで繁殖していくように、人も自分のコピー、つまり子供を作るバーチャルな代替行為として文字をコピーしているのかもしれない。
 生殖とコピー行為。二つの快楽はどうも通じている気がすると。

 80歳を迎えようとする今、自分の生きがいは「自分にないものへの憧れ、そのことに対する尽きない好奇心」だとますます思うようになりました。
 無事に生活し、子孫を残す営みこそ自然から与えられた生き物としての基本的本能ですが、それのみに満足せず与えられた知恵を活用してさらなる向上心を持ってよりよい生活を求める。
 それが人類の本質であり、他の生き物にない特質でしょう。
 
 <科学>と<経済>それこそ象徴的な産物です。
 しかし、ここへ来て世界の現状は考えざるを得ない事態になっています。

 <科学> 人類に快適な生活をもたらす自然には存在しない原子力エネルギーの開発により、人類はついに<核兵器>という自らを破滅に陥れかねない産物まで生み出しました。
 

 <経済> 物々交換、さらにマネーという手段を開発して、豊かな生活を広げることに成功しましたが、今やこのマネーが独り歩きして投機的な取引で富の偏在を生み、世界的な財政難を引き起こし、これに対する根本的な解決策が見い出せていません。
 

 そういう意味で今や人類文明は岐路にあるといっていいでしょう。
 そして、どうしてこういう結果をもたらしたのか。
 ここに、まど・みちお氏の「頭と足」という詩を紹介します。

 <頭と足>

 生きものが 立っているとき その頭は きっと
 宇宙のはてを ゆびさしています
 なんおくまんの 生きものが なんおくまんの
 ところに 立っていたと しても・・・

 けれども そのときにも 足だけは
 みんな 地球の おなじ中心を
 ゆびさしています

 おかあさん・・・と 声かぎり よんで
 まるで とりかえしの つかない所へ
 とんで行こうとする 頭を ひきとめて
 もらいたいかのように

 まさに「頭」は男で、「足」は女を表しているのではないでしょうか。
 文明のとんでもない事態を引き起こしたのは、強欲な男どもの「他に優越しようとするあくなき力づくの歴史の結果」にほかならないと思うようになりました。

 そんな時、わが孫娘が超難病で生まれたのです。
 10歳になっても、パパとママ、おじいさんやおばあさんはレロレロと、三つの言葉しかしゃべれない。歩きもペンギン歩き出し。おむつも外せない。
 なぜこんな女の子がこの世に生を受けたのだろうか?
 彼女の父母、そしてわが妻が懸命に世話をしている姿を見て、自分には何ができるのだろうと悩みました。
 そして彼女が東日本大震災の時、スーパー少女に変身する「レロレロ姫の警告」を書き、今年1月に出版いたしました。
 
 そして彼女を自然界からの使者として人類に警告する役割を与えたのです。

 堀池喜一郎氏から「始めの一歩塾&三鷹ブログ村」で評価いただいたのをきっかけに
 地元で活躍される方々から評価をいただいたことを深く感謝します。
 参考に、面はゆいのですが、アマゾンのカスタマーズレビューのSVくんさんの評価を書かせていただきます。
予期せぬ名作。たまたま読んで驚いた。文芸賞候補になってよい作品と思う。無条件におもしろい。発達障害の孫をもたれた祖父の魂の叫びかと推察するが、客観化して一編のすぐれた小説に仕上げられた。SF,且つ風刺小説でもある。該博な素養が窺われ、巧まずしてよい環境論にもなっている。文章も非常に読みやすい。但し、多くの読者の注目を惹くには、もう少しタイトルに工夫があったらとだけ思う」
 (すでにお買い求めいただいている方も多い中、手持ちの中からさらに13冊お買い求めいただきました。深く感謝申し上げます)
 

 もうこの世から去ろうとする間際になって、小生がどうしても訴えたいことは、今や女性が輝ける時代になったのだ、ということです。
 そして調和を尊ぶ日本の出番であることも。


 世界でも長期間戦争のなかった平和な時代として評価されている江戸時代。
 江戸時代研究家の杉浦日向子さんが書いています。
 
「江戸の人のように頑張りすぎないで、自然に任せなさい」

 とかく男は頑張り過ぎちゃう。
 特に西洋文明の担い手白人男性にその傾向が強い。
 今や暴走文明のブレーキ役としての女性の役割が期待されるところです。
 三鷹市長は清原慶子さん。
 
 三鷹三田会会長は向井百重さん、
 
 シニアSOHO普及サロン・三鷹の代表は久保律子さん
 
 わが地域のリーダーは女性です。
 
 来月安倍内閣改造で1億総活躍社会担当大臣を新設されます。
 当然女性が任命されることになると思いますが・・・。期待しましょう!

 

 
 
 
 




 

小説<手術室から>(35)目の手術(10)

2015-09-26 04:37:54 | 小説・手術室から
「おお、めーる、めーる!」
 
 翌朝早く、ひとりでガーゼを外したAさんが喜びの声を上げた。
 同部屋の他の三人はそれを黙って聞いていた。

 予定より30分遅れて、秀三は車椅子に乗せられ手術室に向かった。
 ここでもさらに30分待たされて手術室に入った。
「司さんですか?」
 入る前に名前を確認された。
「はい」
「お名前は何というんですか?」
 ずいぶんな念の入れようだ。

 彼は最近Y医大付属病院で、患者を取り違えて手術したというニュースを思い出した。
 
「秀三です」と答えると同時に彼からも確認した。
「執刀は村上晶先生ですよね?」
 
 特に村上先生に万全の信頼を置いているわけではないが、知らない先生に間違えて手術されるよりましだと思ったのだ。
 
 
 手術室に入ると手術台が二台あるのが目に入った。
 手術台に載せられた時、もう一台の方に別な患者が載せられたことを感じ取った。
 
 医者か看護師かわからないが、おぼろげながら何人もの男女が右往左往している。

 二人の先生が同時に手術するのなら、自分の執刀が村上先生であることをその声で確認しなければと思うが、先生の声が聞こえない。
 疑心暗鬼になりかけた時、人声の中からいつもとは違う優しい声で周囲に指示する村上先生の声が聞こえてきた。
 

 今の今まで糞くらえと思っていたあの村上先生が天使に思えた。
 もうこうなったら彼女に全幅の信頼をおかざるをえないことを、秀三はいつのまにか納得させられていた。

 ─続く─
       




9月24日(木)のつぶやき

2015-09-25 05:00:54 | ある倉庫係

9月26日(土)18:00~ 三鷹市市民協働センターで昭和のマロの講演「書くことは楽しい。女性が永遠のテーマ」
 大いに語り合いましょう! goo.gl/vHV4YP


なるほど!と思う日々(347)バカ売れマンガのヒミツ! goo.gl/vHV4YP



なるほど!と思う日々(347)バカ売れマンガのヒミツ!

2015-09-24 02:24:33 | なるほどと思う日々
 <NHKテレビ指原ペディア>
 
 ・・・うん。興味深い!


 
 ・・・2015漫画大賞受賞の売れっ子漫画家、東村アキコに問うてみよう。

 
 

 ・・・身近な人物ね。なるほど!

 
 

 ・・・そして人物を造形する。
    彼女は上杉謙信は女性だったという新作「雪の虎」にチャレンジ!
 


 ・・・他人の絵を真似する?

 

 ・・・質感の描き方とか。

 

 ・・・ともかく描け! 
    恩師から教わったひと言!
    書道でも、陶芸でも、そして小説でもいっしょなんだ!

    「ともかく描け!」

 <好奇心コーナー>
 
 実はシニアSOHO普及サロン・三鷹の発足当時、「囲碁でシニアにパソコンに馴染んでもろう」というグループを立ち上げ、退会してからも仲間3人(当初は4人)で「雑談会」を隔週で10年も続けてきた。
 その一人が急逝された。
 雑談会の話題は、政治、経済、科学など多岐に亘ったが、医療に関わる話題が多かった。  なにしろ、奥様をガンで亡くされた先輩、ぼくは父親をすい臓ガンで亡くしている。
 そしてご本人はご自身がガンに侵されていて治療中だった。
 しかし、免疫療法という最先端医療でお元気だった。そしてその普及活動に積極的でマスコミのインタビューも受けられたこともある。
 我々の中では一番若い彼が、なんとガンではなく、心筋梗塞で急逝されたのだ。
 先週お会いしたばかりなのに。ショックだった。
 
 しかし、ぼくはまだ生きている。「昭和のマロ」として気を取り直した。
 かつてお世話になったシニアSOHO普及サロン・三鷹の交流会で講演を依頼されている。

 9月26日(土)18:00~
 三鷹市民協働センター
 
 「書くことが楽しい。女性は永遠のテーマ」 1500円。
  
 今は、前を向いて大いに語り合えることの幸せを感じている。



なるほど!と思う日々(346)日本一の観光名所、清水寺の謎!

2015-09-23 01:57:18 | なるほどと思う日々
 年間500万人が訪れる日本一の観光名所、清水寺。
 
 先日朝日テレビのぶっちゃけ寺で、その謎を取り上げていた。
 
 *「清水の舞台」と言われるが、崖の上に建てられた舞台は誰のためのものだったのか?
 
  
 ご本尊に向け芸を奉納するための舞台なのだ。
 

 *なぜこんな崖の上に建てられたのか?
  
 そもそもは、山岳信仰とむすびつく補陀落浄土なる「観音霊場」として建てられたのだ。
 (「清水の舞台から飛び降りる」という言葉があるが、記録によれば実際に飛び降りた人は234人。命をかけて飛び降りれば願いが叶うと飛び降りたが、生存率は85%と意外に多い)

 *ご本尊は?
 
 
 お釈迦さまを頭上に掲げる先手観音像だ。

 *「堂々巡り」の所以は清水寺にあり!
 

 

 *清水寺にまつわる歴史上の有名人は数多い。
 
 義経が弁慶と清水寺で再戦したという記録もある。
 
 
 *400年も崩れない建築構造の秘密は?
 
 
  
 

 *これからの400年を支えるために・・・
 
 
 *今年を象徴する漢字の舞台となる清水寺。
 
 実際は、日本漢字能力検定協会がこの場をお借りして、一般公募した漢字から選ばれる。
 去年は「税」でしたが今年は?

 ・・・安全保障、安倍首相の「安」だったりして?