ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

アフリカンドラムワークショップ

2009-03-16 21:48:17 | 演劇

 昨日の置農演劇部、アフリカンドラムワークショップだった。

 事の起こりは2月に行われた東北学生音楽祭。そう、置農演劇部も今年は裏方ばかりじゃなく、ビッグバンドと競演ってことで、ダンスを披露した。たまたま、そこに出演していたアフリカンドラムのグループが、うむ、こいつらやれそう!って思ったらしくて、その後早速提案があって、まずは、ワークショップをやってみよう、ってことになったってわけなんだ。

 来てくれたのは、アフリカンドラムグループ『サンバララ』のメンバー、堀米さんと宍戸さん。リーダーの堀米さんは、もう何年にもわたって、アフリカギニアに通い続けているアフリカンドラムに魅入られた人。今回も、ギニアの話しやら、そこに住む人たちの音楽やダンスに接する姿などから話しが始まった。

 で、まずは、簡単な歌と即興のダンス。短いフレーズをリーダーと掛け合いしながら、身体を動かす。アフリカ?ってなんじゃってちょっと構えていた部員たちも、ああ、これって面白そう、これならできる、って早くもノリノリムード。

 次にドラムがセットされ、次々に引っ張り出されて、リズムを刻まされる。僕も顧問Nももちろん指名を受けて、必死でリズムを守った。ドラムは、名前を忘れてしまったけど、筒状のものが、小一つ、中3つ、大1つ、それにジャンベ。さらに、置農の締め太鼓やスルドも動員、10本近いリズムセクションだ。ジャンベは堀米さんが担当して、早速のジャムセッション。打ち鳴らされるドラムに乗って、部員たちが踊り回る。こうなると強いのが、一年女組。あっという間に羽目が外れて、狂気の大乱舞になってしまった。続けること、15分!そこで一旦休憩。

 と言っても、疲れてるのは大人だけ、部員たちはもう、楽器にさわりたくてうずうず。堀米さんの黙認のもと、太鼓を叩き、ジャンベを抱え、ついには、休憩時間が、これまた、でたらめ一大ジャムセッションになってしまった。

 そして、いよいよ、今日の最終目標?ドラムとダンスのセッション。堀米さんに、やりたい人?って手を挙げさせられて、半ばノリノリ、半ばしぶしぶで、ドラムパートが完成。残りはダンスということになった。一種類のドラムごとに一定のリズムが割り振られ、それを正確に繰り返すことを求められたが、生徒たち、固くなってたんだろう、良く解釈すれば、なかなか上手くリズムが刻めない。それでも繰り返し、諦めず教えてくれた堀米さん、ようやく努力が実って、セッションが立ち上がった。延々、叩き踊ること30分。終わった時にはすでにワークショップ開始から30分が経過していた。

 ダンスに関して言えば、置農演劇部が日頃基礎トレでやっている円ダンスに似たものだったので、すぐにノリにノって、楽しむことができた。でも、リズム陣とダンサーとの気持ちの通い合いってことでは、そこまでの感じる力はなかったな。リズムの微妙な変化を聞きつけて、ダンスが表現を変えていく、逆にダンスを見てドラマーがその雰囲気に合わせていく、そこまで行かないとダメなんだ、って教えてもらったけど、これは次回の課題になった。

 この共感する感性!これを何度も何度も教えてもらったが、これって当然演劇のせりふや演技のやりとりと同じことなんだよね。相手の調子や様子を見たり感じたりしながら、こちらもそれに応じていく、これが演劇におけるコミュニケーションってものだ。だから、今回はアフリカンドラムのワークショップを通して、演劇のもっとも核になる部分を教えてもらえたってことだ。この共感する感性!ぜひぜひ部員たちに身につけてほしいと思う。

 次回は、6月、次はどんなコラボレーションになるのか、今からとっても楽しみだ。それにしても、こんな素晴らしい機会が、あっちこっちからやってくる置農演劇部って、なんて恵まれているんだろう!おい、お前たち、よっくとここんとこ理解しとけよ。

コメント (2)
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