ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

役者は舞台が育てる!

2008-07-24 00:09:16 | 演劇

 全国大会出場記念川西公演が終わった。

 昼の部は川西二中生徒全員、川西一中の一年生、玉庭中の生徒、それに置農生が入って、超満員の公演になった。オープニングのもの悲しいバンド演奏に何故か手拍子が起きて、おいおい!どうなるんじゃ、とかなり心配したが、その後は、静かにじっくりと見てくれた。昨年のように冷やかしもなく、あからさまに寝ている生徒も見あたらず、結構、楽しんで見てくれたみたいだった。公演後もらった一中生のアンケートからも退屈せずに見てくれた様子がうかがえた。でも、もう少し反応があってもな!との感じはかなり残って、役者たちは、そうとうへこんでいた。

 その点、夜の部は、大人中心に400人を超す観客で、笑いの反応も上々、カーテンコールまで暖かい雰囲気に包まれた舞台となった。役者たちも気持ちよく演ずることが出来たようで、みな満足の表情だった。

 今回は、新キャストになって初めての公演、果たして、昨年のオリジナルメンバーに追いつけるのか?と、みな、どきどきしながら勤めた舞台だった。結論としては、まずは良かった!なんとかなった!だった。不十分な点は多々あったが、まずは、「ええー!去年からすっとねー?!」って感想は聞こえなかった。

 それもこれも、7/7のリハーサルと昨日一日の集中稽古が効いたと思う。プラザの舞台でじっくり時間を掛けて稽古できたことがなによりだった。特に、昨日のゲネプロは、役者たちがぐいっと伸びた瞬間だった。そう!一皮むけたって奴だ。

 演技の上達ってこういうものなんだ。ある日突然、閃いて、閃かないかもしれないが、ともかく、瞬時に分かってしまう。今までどうしても出来なかったことが、はれほれっていう間にできてしまうんだ。不思議だ!実に不思議だ!!あんなにくどくどとダメだししても変わらなかった大根演技が、何故か、もうできあがっている。

 教室や練習場でいくらやってもダメ、この御利益は、本物の舞台からのものだ。板敷きを踏み、装置の中を動き回り、音響が響き、照明が輝く、これが舞台の秘密だ。この経験が、演技の質を着実に高めていく。

 いや、役者だけでない。スタッフだって同じこと。通しにしろゲネプロにしろ、経験を積めば積んだだけ、力が付いていく。特に本舞台は、もう、絶対の効果なんだ。だから、今回も無理を承知で、2カ所4回の公演を計画したってことなんだ。

 今回の公演で得られたものは、やれるっていう自信ともっと上手くなれるっていう確信だ。これが身に付いたなら、大成功だ。次回29日は、さらにさらにレベルアップできるだろう。一つ一つの舞台を踏んで、あの不器用な奴らが、あの恥ずかしがり屋連中が、ぐいぐいと自分の壁を越えていく。凄い!ほんと凄い!!やっぱり舞台は魔物なんだ!!

 

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