ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

まいったなぁ、苗枯れてるよ!

2019-05-27 09:34:47 | 農業

 田植え機で、どうにか植え終えて、さっ、捕植。今年はさっさか進むんじゃねえか。育苗ポットの欠株少なかったかったもの。1反3畝ヒトメボレに半日、1反部のコシヒカリに半日、まっ、1日かけりゃ目出度く終了だぜ。

 はけご腰に付けて、田んぼ足踏み入れてみて、あっちゃぁぁぁ!なんじゃこれは!!脱色して枯れ果て株があっちにもこっちにも。ま、まさか、移植から一晩経っただけだってのにぃぃぃ。

 心当たりは、ある。発芽から出遅れていつまでも緑が上がらなかった黄色い未熟苗、これがけっこうあったんだ。イネにとって田んぼは病院?保養所?ちょっとばっかし弱った苗だって、元気回復するもんだ。なのに、これ、もう完全にご臨終だよ。理由はも一つある。水を入れ過ぎたんだ。どっぷり首まで浸からせて、外界の刺激を和らげてやろう、って思ったのが運の尽き、いやいや大失敗。うっかりして完全に水没させちまったんだ。いっくら水生植物だからって、そりゃ窒息するわな。

 植え落としを補う、なんて生半可なもんじゃなくなった。あっちも、こっちも危ない、ほとんど腰を伸ばして足を運ぶなんて暇もなく、ひたすら苗を植え足し続ける。手植え田植え?まいったなぁ、これじゃ思惑は大外れ、ハウスじゃ、畑に植え替えてくれぇぇぇって野菜苗たちが待ってるっていうのに。連日続く真夏日炎天下、真っ黒に日焼けしながら、田をはいずり回った。途中、薪材の無料配布にいそいそと出かけたりもしたが、ほぼ3日間、この瀕死のイネのバックアップに費やした。

 あの生長不良の苗はなんだったんだろう?ボカシ肥料入りの苗土は念入りに攪拌したつもりなんだがなぁ。ボカシが偏って入ってたってことだろうか?発芽後、自家製液肥で追肥追肥で追い込んでどうにかそれらしく育ったが、やっぱりそれは肥満児育成にしかならなかったんだろう。ついつい栄養過多が恐くって、ボカシの肥力を抑えめにしたのがよくなかったってことだろうな。来年は、米ぬかばっかに頼らず、窒素肥効の高い成分も加えてみよう。それにしても、発芽そのものが遅れたってのは、どうしてなのか?って、もう30年も有機の米つくりやってるのに、まるで安定しない。イネの気持ちが掴み切れてないってことなんだぜ。他人に教わるのが嫌い、ってひねくれ精神も大きいが。

 まず、苗がたっぷり作ってあったので、ふんだん贅沢に補植ができたのは、不幸中の幸いってやつだな。小学校から頼まれてるコシヒカリ20枚と満月モチ9枚も残せたことだし、半年悔いに苛まれ、翌年米不足に泣く、なんてことはなさそうだから、まずは心穏やかな田植え完了ってことだぜ。

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