ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

韓ドラみたいなことが起こってた!

2024-06-03 09:17:29 | 社会
昨夜見た韓ドラ『未生』第11話。おっと、局って言うだった11局、このドラマでは、囲碁が関わる話しだから。って言っても、ビジネスドラマ、商社の営業部物語だけど。



前の回で、同僚の不正、業務上横領かな?取引の際にマージン要求、その分を取引先の取り分に上乗せするって手口、を同じ課の人間が暴くんだが、11局は、その後日談だ。

当然、その当事者は追放される。一人の不正は、それを許したり見逃したりした上司の責任にまで発展し、大幅な人事の入れ替えが行われる。直属の上司だった部長は退職に追い込まれ、多くの役付きも左遷や降格の憂き目にあう。

当然の対応だし、仕方ない話しじゃあるんだが、実際に不正を働いた人間と比べ、その罪はどう見たって軽い。なのに、罪を問われる。立場や人柄によっては同情を買うほどに重い処分が下されたりする。

その複雑な結果を、周囲の社員たちはどう見るか?

これがとても微妙なんだって話しだ。追及し暴露した者たちに非難の声がささやかれたり、声には出さぬまでも、冷たい視線が浴びせられたりして、正義を行った者たちがかえって悩み苦しむ、そんな様子が描かれていた。

これと同じような事件が和歌山市で起きた。痛ましいのは、その内部告発をした若者が、その後、十分な配慮をされることなく、事件の当事者を同じフロアに配置され、そのことで大いに悩み、ついに自ら命を絶ってしまったってことだ。多分、陰に陽に内部告発を責める雰囲気が彼を覆っていたのだろう。

詳細は毎日新聞
和歌山市職員自殺 「公益通報者守る判断を 遺族、公務災害認定求める /和歌山」の記事を参照してくれ。

正しいことを行うことの難しさ、真っ当な行動に対してうっとおしいと感じる職場の雰囲気、日本も韓国も同様なんだな。

俺自身は高校教員という勤務の関係か、上下関係、チーム意識ってものは極めて希薄で、このような同質感、事なかれ一体感てものに悩まされたことは、あっ、何度かあったが、まっ、切実なものじゃなかった。1匹狼?一匹野良犬?いや、野ネズミだな、だったから、なおさら放っておかれた。なので、クラス担任と演劇部に思う存分逃避できた。

企業とか自治体ってものは、一定の目標を持ってそこに向けチームを組んで努力するものだから、どうしても過剰なチーム意識てものも生まれるのだろう。それに伴いパワハラも。良くも悪しくも、仲間はかばい合う、そんな一体感が大切にされる社会でもあるんだろう。

外から見ていて、安易な批判などできないのだが、やはり、個が弱いってことが基本にあるんだろう。
個人である前に、家族の一員であり、組織の構成員である。この強固な一体感、ここらをもう少し、個をベースにした社会につくり替えて行く必要があるんじゃないのか。

類まれな右翼思想家・行動家の鈴木邦男がとても気に入っていた言葉というのをあるユーチューブ番組で聞いた、偶然。

「人は弱いから群れるのではない。群れるから弱くなるのだ(竹内労の言葉)」
大切な指摘だと思う。そのように生きていきたいものだって思う。
って、もうすぐにあの世に行っちまうんだけどさ。

でも、ほとんどの人間にゃ無理な要求。となれば、もっと実効力のある内部告発者を守る法律の制定とかの外力が求められるんだろうな。
コメント
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