ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

裏方で覚える仕事と振る舞い『東北学生音楽祭』

2012-02-11 18:55:40 | 教育
 今年も『東北学生音楽祭』のスタッフだ。スリム化を図った音楽祭、アテンドの仕事が無くなったかわりに、舞台転換はほとんど置農任せとなった。

 ちょっと、心配したんだよねぇ。圧倒的に1年生だから。昨年を知る2年生はわずかに4人、しかも当日一人は病欠ときた。1年間だいぶ鍛えられたとは言ってもまだまだわけのわからない1年生だ。忍耐力も集中力もまるで不足。そんなメンバーで舞台転換すべてを仕切るなんてできるだろうか?

 しかし、案ずるより産むが易しだね、少ない2年生だからこそ、精一杯の張り切りを見せてくれた。舞台上を走り回り、リハでは客席から何度も何度も椅子と譜面台の配置を確認し、しつこいほどに打ち合わせを繰り返して、取り組んだ。1年生もまだまだ頼り切りの部分はあったものの、中程からは仕事も覚えてきぱきと動けるようになっていた。

 この仕事では毎年、昼食時以外一切休憩もとらず、座ることもせずに勤めることに決めている。朝の8時から夕方5時まで9時間の立ちっぱなしは結構つらい。ついつい辛さに我慢できず座り込んだりして僕に大いにごしゃかれる奴もいる。出演者に凛としたスタッフの姿勢を示して応援したいとの思いからだ。仕事ってものは、人から見えないところでも、きちっとやり通す、それが仕事の基本ってもんだと思う。そんな姿勢を身につけて欲しいと思っている。

 もちろん体力も身に付くしし、機転を利かす動き方なんかも、こういうスタッフだからこそ学べことができる。役者として芝居を作るのと同等以上にスタッフ仕事が役に立つ。たった1日の裏方仕事、無事にやり遂げた部員たち、2年生には満足と自信が、1年生には一歩大人になった落ち着きが感じられた。

 打ち合わせ中の生徒たち

Uciawase

 舞台の転換の様子。リハーサルながら真剣そのもの。


Tenkan




コメント (2)
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