6日(金)は、川西町農村環境改善センター、今日10日(火)は山形市あおば幼稚園。どちらも保育園児、幼稚園児を対象にした公演だった。
小学生以下ってのはねぇ、鬼門なんだよ。
まず公演時間1時間10分って長すぎるだろ、幼稚園児に。それにこのミュージカル、小学生を対象に作っている、それも中高学年向き。ストーリーなんかかなりきっちりしてるし、言葉遊びなんかも多いから、ある程度高学年にならないと付いてて来られない内容なんだよな。例えばだじゃれ。これ、幼稚園児にはまったく、無理!
以前、高畠で幼稚園相手に公演して、痛い目に遭ってるんで、今回はかなり気合いを入れて取り組んだ。
で、結果から言うと、まずは合格点だった。
どちらの公演も、途中で飽きて遊んだり騒いだりする子どもはほとんどいなかった。川西なんて、全員が最初から最後まで身を乗り出して見てくれていた。良かった!嬉しかった!!このステージ幼稚園児にも通じるってことなんだ。だって、凄いだろ?3~5歳の幼児だよ!あの集中力乏しい子どもたちをだよ、1時間以上も釘付けしたんた゜から。
なんて、自惚れていたって進歩がない。ここからどんな教訓を引き出すのか。
それは、舞台と観客との距離ってことだ。どちらも近すぎず遠すぎず実に絶妙な距離感だった。これがまず大きかったと思う。役者の声や息使いが子どもたちをしっかりと取り込むことができた。体育館だったりしたら、こうは引きつけられなかっただろうな。
それと、客席の環境。一つは冷房。これはないと無理だよね。この近年稀なる猛暑の中では。次に会場の施設・設備。川西の場合、客席を完全に暗くすることができた。山形では優れた音響設備と真新しいプレイルームに恵まれた。
どんな劣悪な状況にあっても、ぐいぐい引っ張れるなんてことなら最高だけど、現実はそうはいかない。涼しい茶の間でごろ寝でジュース飲みながら、てのが子どもたちの当たり前の現実なんだから、極力過ごしやすい客席作ってあげるのも、こちらの務めってことだよね。
さて、今日の山形公演では、新しい試み、観客の一部が一緒に歌で参加するってのがあった。幼稚園付属の学童の子たちが、作曲者知野礼美先生の指導で歌を歌ってくれたんだ。ちょっと緊張しのと、高校生に圧倒されたことで、声が小さかったのは残念だったけど、でも、楽しい試みだった。こんな風にどんどん観客も舞台に入り込んでくる、そんな生き生きとした舞台が作れると、これはほんと!楽しいよね。