ステージおきたま

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親子同席お断り!:置農東京公演三日目午後

2010-08-05 21:44:22 | 教育

 いよいよ最後の公演だ。江東区豊洲、モノレールが頭上を走り、真新しい高層マンションが立ち並ぶ谷間に豊洲北小学校。エレベーターはある、教室は全室冷房付き、さすがに体育館は冷房施設なしだったけど、舞台にはサスライト、ボーダーライト、ホリライト、さらに裏側にはロウホリライトまであった。もちろん舞台裏の通行も可!ここまで整っている学校は初めてだ。

 ここは、今回の東京公演のきっかけを作ってくださった中島さん、そして、実際に5回の公演をプロデュースしてくださった田中さんの地元だ。さすが、我々の公演を各地に広げてくださるだけあって、その底力はたいしたものだ。今回も学童クラブの主催なのに、小学校のPTA、地域の食育団体、町議会議員などなど地域のお歴々が揃い、観客も保護者同伴で200名に近い大人数だった。公演後、それらの方たちと懇親会なんかもあって、田中さんの日頃の活躍と心遣いが感じられる公演となった。

 さて、公演の方だが、事前に子どもたちは保護者の隣に座ると聞いていて、これはうまくないよな、と感じていた。これまでも何度か経験したことだけど、子どもたちは親が身近にいると、気軽にはしゃいだり声上げたりしないんだよ。そうそうPTAの親子参観日のあらたまった様子、あれね。周りが友達同士だと、最初からリラックスして、劇にもとけ込みやすいんだ。概して母親ってのは、周囲を気にしてつんとおすまし、ほとんど無表情でお利口さんで見ることが多い。そんな親の横できゃっきゃと騒げるわけないんだよね。

 心配は的中。残念ながら盛り上がりに欠ける公演になってしまった。と、は言っても決して飽きて騒ぎ出したりとか、よそ見したりとか、居眠りしたりとかってことではない。みんな真剣に夢中になって見てくれていた。見終わった後の感激も小さなものではなかったようだ。ただ、劇にはまりこみ、キャラクターと同化して熱中する、と言った舞台と観客との一体感には欠けていたってことだ。会場が体育館で広かったってことも影響していたかもしれない。

 公演もほんと千差万別だ。一つとして同じ公演なんてものはない。だから楽しいし、だから常に緊張感がある。これからもいろんな公演を経験していくことになるだろう。

 で、ここの公演で一番思い出に残ったのは、体育館が4階にあって荷物の積み下ろしが大変だったことと、体育館の床に、靴のゴム底のかすれ傷が黒く残ってしまったことだった。大変だった。全部片づけ終わった後で、30分以上も床磨きをした。真新しい学校、主催者の学童だってお借りしての公演だからね。とことん元に戻してお返ししないといけない。置農の外部公演の原則は、現状復帰以上にきれいにしてお返しする!これだから。

 清掃が終了したのが20時3

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0分。公演終了1時間半近く経過していた。階段の上り下り、床磨き、疲れ果てたものの、満足、納得の公演打ち上げとなった。

コメント (2)
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