ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

どきどき!はもう勘弁!!:ダリア園開園式アトラクション

2010-08-01 20:55:28 | 地域文化

 ブログのアップがあっち行きこっち行きでわけわからなくなってるゾ。まだ、東京公演2日目の報告が終わってないのに、もう帰ってきてからの公演の話しだ。それも、昨日の高畠生涯学習館での公演をすっ飛ばして1日(日)のダリア園開園式の話題だもの。

 昨日の『夢芝居』公演がさらっと流れたってわけではない。昨日も十分に濃くて深かった。絶対伝えなくちゃならないことがぎっちり詰まった公演だった。でもね、今日はねぇぇぇ、衝撃目一杯!心臓のどきどき度を示すインジケーターがあったら、完全に針が振り切っていただろうね。おっと、今はデジタルだから針なんてないか。

 開園式は9時半から始まった。今年は開園50周年ってことで、「川西音頭」やら、ブラスバンド演奏、子どもたちの歌とダンス、幼稚園児の太鼓演奏と盛りだくさんのアトラクションがはめ込まれた式典だ。そのトリを仰せつかったのが置農演劇部。出番は10時45分からって打ち合わせだった。

 公園だからまともな控え室なんてない、当然。そんじゃ学校で準備して時間近くなったらスタンバイしようかってことにした。学校でのメイクや着付けダンス練習なんかは顧問Nに任せて、僕は2代目紅大豆本舗(ごはんDE笑顔プロジェクトを目指すグループ)と一緒にワッフルとソイばぁを売りに一足先に行っていたんだ。で、式典が始まるやいなや、担当のKさんから、どうもかなり早くなりそうだって連絡を受けた。これが今日のどきどきの始まりだった。

 大慌てで、電話入れ車を学校に戻す。部員たちを急き立てて衣装、かぶり物、その他を積み込みダリア園に向かった。もちろん部員たちは駆け足だ。この暑さの中、丘の上まで耐久レース!ようやく全員たどり着いたと思ったら、演歌舞踊の扇子を忘れてきたという。顧問N、即Uターン。どきどきの第一波。

 部員たちに曲の順番なんか確認して、さあ次がうちの出番、ってところで音響さんから、CD一枚忘れてきたって報告!うおぉぉぉーーっ!ないだろ、それは!!しかも最初の2曲だって!!!順番変えればいい?そうはいかないのよ、最初が振り袖衣装の演歌「祝い酒」で、終わったら次の「最上川舟歌」の間に衣装替え、でこれもまた終われば衣装交換して、子どもミュージカルの「ベジタブル!ワンダフル!!」そして、最後は「ひょっこりひょうたん島」っていうラインナップなんだから。もう、とことん綿密に計算された曲順なんだ。

 やばい!やばい!!もちろん、顧問Nは即Uターン。

学校までの往復とCD探す時間含めて10分。なのに幼稚園児の演奏は5分。うわーーーーっ。終わっちゃったよ、どうする。ともかくやろう。予定通りやろう。これだけ多くのお客さん見てくれてんだもの、できるものでお茶を濁すなんてできっこない。このラインナップは置農演劇部の今の縮刷版なんだ。演歌ショーと子どもミュージカルと「ひょうたん島」めちゃめちゃ忙しい日程の中で準備してきたダンスなんだもの。

 で、司会者にとこんとんしゃべりまくってCD来るまで引き延ばせって支持を出した。一人じゃこころもとないから、も一人付けて送り出した。突然の緊急事態に司会はもうしどろもどろ。機転を利かせて適当に話題をばらまくなんて、できっこないよなぁ、高校生に。行き詰まった時の助け船って意味合いで付けてやった一人もただただにこにこ笑顔振りまくだけ。もうわけわからんしゃべくりをたどたどしく繰り返している。

 顧問Nはどうした?CDはあったのか?何してんだ、もう、15分も経ったんじゃないか?!司会者は苦しみの極限!しきりにこちらを見る。送る合図はただひたすら、延ばせ!延ばせ!!観客は雲散臭い顔通り越して、あきれ顔。担当者のハラハラドキドキ!がこっちにも伝わってくる。もう、ダメだ!これ以上無理!!ってところで、CDが到着!!ステージがようやく始まった。

 もうかなり時間超過しているので、ここから先は準備したMCはすべてやめてどんどん出し物繰り出すように指示した。着替えが終わらなくても仕方ない。行っちゃえ、行っちゃえ!ところが、ここからが置農演劇部の凄いところで、ばんばんぶっ飛ばしたにもかかわらず、めちゃスピードで着替えして、結局当初の計画通りすべて演じきった、と言いたいところだけど、司会の部長もういっぱいいっぱいだったんだろう。「ひょうたん島」残して集合かけてしまった。いつも、「ベジタブル!ワンダフル!!」でお終いになるから、その後のこと、すっかり忘れてしまったんだろうね。で、みっともないことだったけど、大声掛けてやり直し、最後の曲を始めさせた。観客は爆笑!仕方ないよね、せっかくここに向けて準備してきたか「ひょうたん島」なんだもの。

 と、まあ、こういった顛末。もうこりごりだよ、どきどきは。

 でも、終わってからの観客の感想はとってもとっても好意的なものだたな。町長はじめ多くの方たちが部員たちをねぎらい、ダンスパフォーマンスの質の高さを評価してくれた。無理して押し通した甲斐があったってもんだ。

 それにしても、なんだって、早変わりまで組み込んだプログラム作るのか。そりゃ、全員が力伯仲していて、だれがどれに出たって大丈夫ってことなら、何もこんな頭使ったりしない。でもね、部活だろう、いろんな奴がいるわけだよ。上手い下手もあれば、学年もあれば、男女のバランス、見栄えなんてこともある。学校で生徒の前で披露するなら上手い下手関係なく、みんな出してやるけど、お客さんの前ではね。となると、中心的な踊り手をどう効率的に組み込むか、思案のしどころなんだな。しかも、プログラムとして、今の置農の全体をしってもらいなおかつ見た目の華やかさや凛々しさや迫力やいろんなものを盛り込まなくちゃならない。さらに、時間や会場の制限もある。こんなもろもろをぐちゃぐちゃと頭の中でかき混ぜて出てきたの今日のラインナップってわけなんだ。で、出だしのもたつきはあったものの、プログラムとしては変化もありメリハリもあって良い組み合わせになったと思う。

 こういった苦心、見てる人は気づかないけど、とっても大切なことなんだ。お客さんが何気なく見て、そこはかとなく心地よい、そんな組み合わせを作ること、これがプロデューサーの仕事ってことだろうね。

 まずは、ドキドキハラハラはあったけど、今日も置農演劇部、地域に元気を振りまけた、よしよし!!

 

コメント
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