泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

この寒さに能登を思う

2024-01-25 14:22:27 | 丹下一の泡盛日記
木曜日の夕方は所用で表参道へ。
寒い。
即座に能登を思う。
26年前、金沢で過ごした冬に車で能登演劇堂にご案内いただいた。
一応、「視察」ということで劇場の設備などを詳しく説明して頂いた素敵な思い出。
その往路、沖合には真っ黒な雲と竜巻が見えていて、
「この能登の雪景色が凄まじくて美しい」と言った自分に運転していた金沢の演劇人が不機嫌に。
即座に理解した。
つまり「東京育ちのあんたに、この冬の厳しさがわかってたまるか」ということで。
自分は「凄まじい」と言ったのだけど、浮ついてはしゃいでいるように見えたのかもしれない。
その時の能登の寒さは、金沢市内ともまた違って。
東京=江戸は、ここに比べたらとても暖かいのだ、と得心した。
そして、東北同様に、今回の地震で能登は見捨てられるのだと切ない気持ちになっている。
表参道の用事はあっという間に終了。原宿まで歩く。
気がつけばこの道を45年歩いている。
表参道にこれほどご縁があるとは、18歳の時には思いもよらなかった。
そして、ふらりと寄りたい店は、この45年でみんな消えてしまった。
スーパーの鰤の刺身で充分に幸せになれるのは、45年前の四畳半のアパート時代に戻ったような気持ち。



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「H/Ash」ver.2の稽古

2024-01-25 14:22:27 | 丹下一の泡盛日記
水曜日午後は「H/Ash」の稽古。
出演者3人が揃い、初顔合わせ、そしてエチュード。
前日の「フクシマを思う」の話もたくさんシェア。
そして、全体構成も大きな新しい要素が必要と考えていること。
などなどをお伝えして。
二月のK's galleryに一人でやる予定の最初の部分を2人の前でやってみる。
ばく(上田貘)、その入り方に「へ〜」と驚く。
種川遼さんは、新劇の研修所出身で、そもそも「パフォーマンス」って何ですか? と、とても新鮮な対応が嬉しい。
事前にお知らせしたこれまでの作品の写真と映像は「全部見ました」。
その上での稽古場入り。未知の世界への興味津々。
そして、「一人芝居?」は初めて見ました。
後半はこの2人のセッションを試す。
とてもいい感じ。さすが、ばく。
幸せに終了。
もちろんこの素敵な時間をどう発展させていくのかが大きな宿題だ。
夕方になり気温がまた下がる。
肉を使わない餃子を久しぶりに作った。
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