泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

細田さんにお別れを告げる

2024-01-09 21:44:15 | 丹下一の泡盛日記
火曜日、午前中は野暮用で横浜へ。
一旦帰宅、着替えて。
細田ひな子さんにお別れを告げるために飯能のご自宅へ。
飯能市は初めてで。
駅からタクシーしかないというエリアへ。
表札が確認できずうろうろしていたら、お連れ合い様が家の外に迎えに出てくださった。
お顔を見て、まともなご挨拶ができない。
「この度は。。。。言葉にできません。。。」。
ただ頭を下げるしかできない。
還暦過ぎた大人がなんだろう、本当に情けない。
棺の中のひな子さんと対面。
手を合わせて、御礼とお別れを伝える。
枕元には白い花がたくさん。
著名な女優さんからのものも。
次の方の訪問を機に辞す。
そして、タクシーがつかまらない。アプリなんて役に立たんなあ。
そこそこな距離だけど、歩き出す。
初めての土地、の夕暮れ。
記憶に残る山も見えて、10代の思い出も蘇る。
寒いけれど気持ちはいい。何よりも風景の美しさ。
素敵なところに住んでいたんだなあ。
富士山が見える。美しいシルイエット。
しばらくの間、これを見ながら歩く。
途中にバス停があるのだけど、なんと土曜日に1本駅までのがあるだけ。
車がないと生活が成り立たない地域。
暗くなってきて「光の帝国」。
結局ちょうど100分歩いて駅に辿り着いた。
山道でなければ、これくらいは歩けるように復活したことも嬉しい。
1年6ヶ月かかった。。。
もちろん歩きながら様々思い出し、考えた。
本当にいい時間で、むしろ一人で歩いてよかった。
細田さん、本当にありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする