たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

シェーンフリース表記と国際表記

2010-12-29 02:44:24 | Weblog
 「対称性」という言葉は便利なもんだ。扱う系を何も理解してなくても、とりあえず「対称性より~」って言うと、信憑性がありそうだし、何よりも、偶然あたっている率も高い。
 この「対称性」という言葉は、本来、とっても難しい。俺は、だいたいの自然科学の表記に対して、耐性を持っているつもりだけど、対称操作を記述する群論の表記は、まだ、ただ見ただけで、うわー、ってなる。まぁ、あんまり、でてこないし、本気になってない、ってのもあるけどさ。

 というのも、この群論、表記方法が2派あるのだ。読む教科書によって、同じ意味なのに記号が違う。確かに、フーリエ変換なども、教科書によって定義が曖昧なところがあるけど、なんとなく、あーいうののレベルではなく、もう一歩、難解なんだよね。
 そもそも、回転対称性だとか回映対称性だとかの、何回対称みたいなのを利用して、そこから、周期性を持っているものを定量化しよう、って発想したヤツは、誰なんだ?ふつーに生きてたら、思いつかないだろ、そんなの。

 んなわけで、こういう「対称性」みたいな言葉を、安易に使っているのを見ると、イラーっとしたりするのです(特に必要だった時期は)。
 「対称性より」って書いてあれば良いでしょ?最初に言及してれば良いでしょ?みたいな態度とられると、もー、さらに、イライラ。割と、こういうのって、誰でもします。本当に、誰でも。

 「俺、それについて、よく知らないけどさー、」とか「コミュニケーション能力が大事」とかも同じ。それ言えば良いって思ってんじゃねーよ、ってね。
 
 もうちょっとモノを考えて、こっちのために言葉を足して欲しいなって、思うことがとても多いです。
 だいたい、そういうヤツってのは、いろんなことを対称にすることばっかり意識してんだよ。って、、これで、何かが繋がった、並進対称性がある、っと(笑)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 情熱で報われる孤独 | トップ | The Fairy Tale World »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事