たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

クマムシの強さ

2010-04-25 03:33:22 | Weblog
 今日、友達との会話の中で、宇宙生物学というワードがでてきた。なんじゃそれは?!っと思ったが、解説してくれた。
 宇宙生物学とは、よーわ、地球の環境から宇宙の環境に、少しずつ近づけていったときに、どの辺りまで生物が発生しうるかを考察する研究分野らしい。楽しそうだな。新しい分野らしく、まだ明確な定義がないみたいだけど、だいたいそんな感じ。

 言葉というのは便利だけど、囲いを作ってしまうという欠点がある。だから、「宇宙生物」も、気をつけながら、言葉を定義してほしいな、って、ちょっと思う。
 例えば、何か目指しているモノを、「夢」と言ってしまった場合、確実に、実現しにくくなる。「夢」という言葉で願いを束縛して、日常生活から追いやってしまうからだ。実現するための具体的な努力をなかなか開始しようとしないのが、関の山である。

 どーしても、人間、この「言葉」に支配されがちだ。俺自身も、何々研M1のたかはしです、っと言ってしまうしね。特に、だけど、人に対して言葉を当てはめるときは注意が必要だと思う。
 あいつは、俺の「生徒」なんだから、俺よりも正しいことを言うはずがない、っとか、彼は「何々の所属」なんだから、スゴイのだ、っとか、ひどいと、ヤツは何々の所属「だった」んだから、こうだ、っとか、そういうのは、思考を停止してしまっているから、よくない。
 入試や入社試験をしてるわけじゃないんだから、もっともっと違う面で、きちんとその人を解析しなければ、色々な意味において、正しい判定や決断を下せるわけがない、と思うんだよね。

 っていうかさ、そうやって言葉に惑わされて人を判断していると、話すことができる人種、減るよ?ただでさえ、この狭い日本のせーで、話す機会がある人種は少ないってーのに、○○部のヤツとは話しにくいとか、あの大学のサークルにいるヤツはみんなダメだとか言ってたら、超狭い、臆病な人間になっていってしまうぜ?
 別にそれでも良いもん、っておっしゃいます??話せる人種が少ないってことは、寂しいだけじゃなく、あなたの実力そのものが低いことを表しちゃうんですよ。だって、前にも言ったけど、例えば、物理が超できるのと、物理が超できる親友がいるのは、ほとんど同じだからね。

 そんなところからも、言葉に惑わされて、相手を決めつけ過ぎないようにしないとなぁ、っと思います。

 話はだいぶ戻りますが、「宇宙生物学」の研究分野には、「クマムシ」という生物が良いサンプルになるのではないのか?っと思いました。
 クマムシは、すごい生物です。長い間、水が無くても生きられ、高温150℃でも死なず、低温-200℃でも死にません。真空中でも生きられ、放射線をあてても死なない。マジ、最強です。

 クマムシは、身体がとっても小さいおかげで、柔軟性があり、色々な環境に入り込むことができる。だから、色々なところでタフなのです。
 人間も、クマムシくらいタフになるためには、差別なく、色々な場所に行き、多くの種類の人達と出会い、いろんな人と仲良くしていかなきゃなんだと、思うのです。

 …って、さすがに、今日は、無理があるFull Circleだったかな(笑)。

 Reference;クマムシの世界
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (417)
2010-04-25 12:03:24
生命系大学院生になってる・・・
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え? (kei)
2010-04-25 17:27:29
 いまさら。。笑
返信する

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