たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

いつも正しい判断をしていたいから

2010-04-12 02:21:56 | Weblog
 最近、あかの他人(←ココ。あくまで「あかの他人」ってのを最後まで忘れないでね)のプレゼンを聞くのが楽しい。一つのプレゼンテーションから、その人の人間性をどこまで見極められるか、っと自分を試してみる。こんなんを意識していると、つまらない内容のプレゼンも、聞きいるようになるし、自分の直観や解析力が高められて、楽しい。
 プレゼンが形式的に上手いか下手かなんて、どうでもいい。その人が、本当に知識を持っているか、本当に理解しているのか、なんて、どうでもいい。ただ単純に、その人がどういう人間性なのかを見るのが、面白い。

 プレゼン、っと一言で言っても種類は沢山あって、授業やゼミでやるようなプレゼンも当然そうだし、ライブのMCもプレゼンだし、とにかく、相手が一方的にこちらに話しかけるのは、すべてプレゼンだ。
 その人が、そういう場に対して、どこまで本気なのか、本当に、ある意味での愛情を持って、研究や指導をしているのか、それとも、ただ、自分に課せられた仕事をこなしているだけなのか、無難にやり過ごそうとしているだけなのか、何かのバックグラウンドがあるのか、俺は、それらが好きか嫌いか、共感できるかできないか、根本は通じあっているかいないか、っと、いろいろと考えながら、話を聞く。

 ここまで楽しむためには、プレゼン内容のアウトラインは常に8割以上把握していないと厳しい。そのなかで、自分も、質問すべきところは、質問する。ただ、人間性を見るための質問は、決してしない。ディテールを聞く質問もしない。アウトラインと、その理解の促進を促すモノのみ質問し、この質問に対して、どのくらいの誠意を持って答えるか、その答え方で、人間性をちょっとだけ見る(もちろん、そういうときに、一番知りたいのは、アウトラインの理解を促すモノのほうです)。
 人間性が見える瞬間は、何気ない仕草や直観に依るときが多い。もちろん、プレゼンの構成そのものでわかるときもあるけどさ。
 あと、ここで何回も言っているように、言葉の端端にすべてが表現されます。そこに、人間の本性が出ます。

 んで、そろそろ本題なんですけど、、こんなに真剣にプレゼンを聞いているので、しかも僕はそういうのが表情に出やすいので、発表者が発表中に俺を意識しだすのが分かる瞬間がある。その瞬間に、ちょっとだけ、また違うプレゼンになってしまうので、面白いんだけど、正しい判断ができなさそう。
 きっと、そういう俺の表情を見て、間違っているところが無いように気をつけなきゃ、っとか思っているんだろうな。
 プレゼンは勝負の場じゃなくって、知識の共有の場なんだからさ…、別に間違ってたって良いじゃん?!発表者も、まさか、俺が人間性を見ているとは思わないのでしょう。
 確かに、あなたがプレゼンしている内容そのものにも興味はありますが、それ以上に、あなたの人間性に興味が…、いや、ねーな、あなたの人間性を正しく判断できているかという点における俺自身の直観力と解析力と人間性に興味があるのです。

 しっかし、今日見た1人みたいに、プレゼン能力が皆無でも、知識が薄くっても、ちゃーんと血が通った、薄っぺらくない心を持っている人って、きちんと判断しようとすれば、わかるもんだなーって思いました。
 やっぱ、プレゼン能力を高めて無難にやるのとか、知識を多くして理論武装するのとかよりも、本来の感情や本当の人間性が一番大切ですよ。少なくとも、僕は、そっちが輝いている人を、採用します。

 …って、俺、何様??(笑)
コメント
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