たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

思考であなたに求めるモノ

2010-01-04 04:28:40 | Weblog
 センター試験が再来週の土日に迫ってきた。
 今年度の自分の生徒は、一般入試の受験生は1人だけだったから、今年の入試はほとんど関係ないなぁ。去年は、割と、大学入試に関わっていた気がするのに、、まぁ、今回は俺が院試だったし、しゃーないか。

 前の2年はセンターの日が遅くて、12月は私大対策もしなきゃだったけど、今年は普通に戻った感じか。かといって、センターにとらわれすぎて、マーク慣れしすぎると、それはそれで問題なんだよなぁ。数学の記述が弱くなったり、ちょっと構造が複雑な英文でいちいち手が止まるようになっちまう。
 ここにまできて、やっと高校の先生の

 「一番効率のイイ受験の仕方を教えてやる。センター利用で私大の滑り止めを確保して、2月は、ずっと国立対策をやる。」

 って言葉に心から頷ける。と言いながらも、センターで高得点をコンストにとり続けるのは、なかなか難しいですけどね。
 センター試験は、基本問題だけで、教科書の内容が出題される。だからって、簡単ってわけじゃない。基礎を100%完璧にすることは応用問題が7割解けるようになるよりも、難しいと思う。
 こーいうこと言うと、別に満点じゃなくても…、とかって言ってくる生徒がいる。センターの配点って1問1問が割とデカい。だから、ちょっと5問だけ間違っちゃいましたーってだけで、例えば物理Ⅰだったら100点中の20点も無いことになっちまう。これが国語や英語だったら、配点と問題数の割合から、もっと怖いことは、容易に想像がつく。そんな心意気じゃダメだってこったー。

 センター対策みたいに基礎を完璧にするってーのも難しいけど、満点がありえないモノを自分の限界まで頑張るってのも難しい。
 例えば、要約問題や英作文が、それにあたる。どこまでやったって、これらが常に確実に満点、はありえない。どちらもイイ本がでているから、実質的に対策はできるんだけど、心的に、『英作なんて、どこまでやったって、確実にはとれないしなー』って思っちゃうと、なかなかやる気も起きないもんだ。
 だから、こういった類いの専門の参考書には、必ず冒頭に、『~~は満点をとる必要はありません。合格点、つまり8割をとれるようになることを目標にすれば良いのです。』っと書いてある。でも、まず、そういう本って、普通、あんま開かないって。
 俺は、そんなところを、生徒に対しては、どっかで伝えてるつもりなんだけど…、

 『だってさ、例えば英語だけで考えるんなら、受験直前に、基本的な英単語、まぁ5000語ちょいは、みーんなちゃんとやってくるんだよ。それちゃんとやってない奴は、はじめっから敵じゃないでしょ?んで、文法だって、ある程度の読解だって、並みにこなしてくるはずじゃん。そういうのは合格圏内に入るパスポートでしかねーんだよ。だとしたら、差が明らかに開いてしまうのは、誰もがきちんとした対策をイヤがる、英作文や要約問題とかになってくるはずじゃない??だから、大事なんだよ。みんなやってる当たり前のことは当然、自分もきちんとできなきゃいけないし、さらに差を広げるために、対策しにくいモノも、ちゃんとやらなきゃ。』

 ってね。

 俺も、こないだの院試で、基礎を完璧に、も、満点はとれないだろう領域に対して限界まで頑張る、ってーの、どちらも要求されていた気がする。ただ、大学入試と違って、あの超意味分かんない専門科目(理科)の後半の問題に比べたら、英語は、どの範囲も、明らかな得点源だったけどね。英作文が一番安心して確実に書けるとか、意味わかんねーし(笑)。
 どーにかして、点数をもぎ取ろうみたいなのは、専門科目だった。簡単な物化や統計力の範囲は別にしても、今だに、もーいったい誰が解けるねん、って問題が多かったと思うけど、きっと完璧を求めてるわけじゃないんだと思う。

 こーやって考えてみると、俺自身も、何事も、この2つの評価基準で、評価してるかも。当ったり前のことは当然きちんとできていて欲しいし、そこが第一通過として、あとは、満点がありえない課題でどこまで頑張れるか。
 これ正しい判断基準だと思うんだけど、どうでしょうか?だって、MPが超あったとしても、HPが1だったら、ルイーダに預けるでしょ?

 さて、筆者は入試の話なんかホントはどーだってイイことを考慮した上で、以上の文章の要旨を、100字から120字までの範囲の英文で書け。笑
 (外語大が唯一とってる問題形式)
コメント
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