たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

「生きる力」を無くすループ

2010-01-09 04:36:32 | Weblog
 っさ、あと、何時間か後にテストか。教職科目が残っているのです。やっぱ前期のうちに全部取っちゃえばよかったーって思うけど、前期の俺が聞いたら『ふざけんな。』っと一言、返ってきそう。

 さて、来年度(今年の4月から)で、高校も、学習指導要領が改訂されます。数学に関しては、個人的に、良くなっていると思います。複素平面復活で、整数問題重視、曲線の長さや統計も入ってきます。何よりも、2次曲線が数Ⅲ微積の前に来るのが、わかりやすいと思います。3次以上の数と式も2年生で良いでしょう。行列がまるまる無くなるのは残念ですが(大学の先生がすごく困ることになる)、『数学的活動』重視という点でも、よさげです。

 理科に関しては、イオンが中学に戻った以外は、ダメだと思うな。Ⅰ(Ⅰの新しい名前、物理基礎、化学基礎など)が非常に軽くなってきていて、しかも波動のとこなんか、ⅠとⅡ(新しい物理Ⅱの名前、物理)で、意味わかんない配分になっているし、理系は文系よりどんどん大変になっていく気がします。有機化学もⅡ(化学Ⅱの新しい名前、化学)になっちゃってて、文系の人もセンターだけの人もやったほうがイイと思うんだけどな。
 これは、理系大変にしやがって、ふざけんなぁ、っと言ってるわけではなくて、むしろ、文系の人がかわいそうだと思うんですよね。倫理社会や日本史の範囲とか見てないから何とも言えないけど(っま、あれにはそもそもⅠとかⅡとかないし)、理系と文系がどんどん対等じゃなくなっちゃうじゃないですか。こんなん、俺が社長で、大卒雇うとしたら、理系とるっつーの。理系科目がちょっとできる文系よりも、文系科目がちょっとできる理系のが価値がありそうじゃねーか。
 そんな指導要領じゃいけないと思う。

 それにしても、学習指導要領を称賛しまくる奴らが、超ムカつく。
 「理解」が「体系的理解」に書き変わりました、だから、、もっとこういう意図を追加したんですねー。そんなん、どーでもイイわー。
 「数学的な見方や考え方のよさ」が「数学のよさ」になったことで、もっと一般的に…。殴っていいかー、殴るぞー、グーで。
 そもそも、学習指導要領とは別に、学習指導要領解説があるのが、いけないと思う。最初っから、わかるように書けっ!!
 キレイゴトを称賛しすぎるのが嫌い。キレイゴト自体は必要だけどさ。

 それにしても、僕は「生きる力」がありません、文科省様、助けてください。僕は、変化の激しいこれからの社会を生きる子ども(?)達のひとりです。
 「豊かな人間性」は超ありますよ、自慢ですけど、ただ文科省様にいただいた覚えはないのですが。。「確かな学力」は自力と、少なかった熱血教員によって育まさせていただきました。あと、日能研と代ゼミね。感謝します。「健康」はありますが、「体力」はありません。
 おいっ、教育機関、どうにかしろー!!

 っと、他人や制度のせーにして、声をあげない学生が多いから、教育は衰退していくのです。
 そういう風にしているのも、教育なんだけどね、っていう、ループ&ループ。
コメント (4)
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