2003年、奈良県大和郡山市で警察官が窃盗事件の逃走車両に発砲して、逃走者を死亡させた事件で、奈良地裁は特別公務員暴行陵虐致死罪だけではなくて、殺人罪も訴因に加えて裁判をする決定をした。
もちろん、この殺害事件に付いては、検察は不起訴。付審判請求により、指定された弁護士が検察官役をして、今度の殺人罪にもなったのだが、経過はどうであれ、殺人罪適用は大きなことだろう。
何をしても見逃され、的確な職務の遂行だとか言い逃れるのが警察だ。
今度のことも窃盗犯の疑い、犯罪者、しかも逃走してるのだから何をしても良い、そんな単純な方程式なのだろうが、何をしても許されて良いはずがない。
警察の任務は厳しく、困難なことも多いだろうが、それは社会の安全を守る職責ゆえ。その職務に着いた以上、法に照らした厳格な任務の遂行は当然のことだろう。
今までにも、沢山の警察官による過剰行為、脱法行為があり、殺害されたり、被害を受けたりした者があるけども、その犯罪行為は正しく裁かれて来なかった。捜査権を持つ組織が、その組織仲間を守るのは、ある意味、当然だ。警察の犯罪行為を監視する組織や法律が存在しないことが、日本の警察に自由勝手な行為を許す原因だと思う。
奈良地裁の裁判の行方は判らないが、1日も早く第三者権力、警察と検察の行為を監視する機関を作りたいねぇ。