桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

どっちもこっちも

2011-01-06 | Weblog
民主党が可視化法案の今年度提出を見送り、来年にする方針だと言う。全く困った政党だ。
可視化法案は、単なる捜査の問題ではない。強制力を伴う法律の行使に際して、国民の人権を守る重要な手段なのだ。警察や検察の捜査手段の一部であるがごとき論は、全く事実を見ない牽強な論だろう。
政治は国民の暮らしと命を守るために存在するはずだが、国家の強制力から人権を守る意義も判らないのだから、民主党の底は見えたと言うべきかも知れない。
醜聞の中にある検察庁では、ナンバー2の東京高検検事長に小貫芳信氏が着任しての抱負が報じられた。
「検察改革に重要な年」との言は良いが、証拠改ざん事件での再発防止策を評価していると語るのでは、これまた底は見えたかな?