桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

猪俣尚人次席検事

2011-01-15 | Weblog
水戸地方検察庁の次席が着任した。
この人が布川事件の無罪判決時に検察のコメントを発表するから、新しい俺のターゲットだ。
東大法学部から検察庁に入り、東京高検検事などを歴任して来たらしい。
着任コメントは「大阪地検特捜部の事件は、検察に対する信頼を地に落とした。検察の組織として何らかの原因があったと認識している」とあり、まともだった。そう、あれは前田検事個人の事件ではない。検察庁という組織的病理が行わせた犯罪行為だ。
では、なぜ、そうなったのかだし、それを生んだ病理を改革出来るかが問題だろうが、本当にやれるかどうか、試金石として、布川無罪判決時のコメントが楽しみだねぇ。