桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

何でもアリ

2011-01-14 | Weblog
菅内閣の改造が行われたが、与謝野馨財務大臣だと言うのだから、何かをいわんや。
民主党は政党の在り方を示す綱領さえも持たない寄せ集め集団だから、まあ与謝野財務大臣も驚くことではないかも知れないが、烏合の政治には論評する言葉もない。
民主党ならば、少しは自民党とは違う政治をやるかと思ったが、全く変わらない。どんな政治を行うかを定めるのが政党の法律に当たる綱領なのだから、それすらも存在しないところに、この体たらくがあるところに言えるのかも知れないね。

全く!

2011-01-14 | Weblog
佐賀県警の交通事故隠しが明らかになったが、警察という組織の腐敗は底が知れない。
これは佐賀県警だけの話や問題ではない。警察という組織が持っている根本的な病質と言えるだろう。
警察の存在意義は社会の安全を守ることにある。これ以外にはないのだが、警察内部には、それとは違う考えがあるのだ。
社会の安全の意味を広げて政治的な意味合いまでも取り込み、時の政治権力の思想を守ることの方が重要だと考えるのが、警察首脳の意志になっているのだ。だから、警察本来の犯罪捜査や交通問題などは、蔑視されて来たのだ。政治的に国民を監視する公安や警備警察が重要視され、警察の中心になっているところに、色々な問題が生まれてしまうのだ。
数字、実績、点数主義、社会の安全を守る本質とは無関係な部分が出世や金に結びつくようになっている警察ゆえに発生する問題を考えると、やはり警察を監視する第三者機関を作り、国連で勧告されているパリ原則を実施するしかないと思わされる。
人は誤る、失敗する。人の集まりである組織も誤りは免れない。絶対に誤らない組織であるとして存在する日本の警察、ゆえに犯罪を自ら作り出してしまうのだから、全く!