桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

帰京

2011-01-21 | Weblog
小松空港は自衛隊基地でもあり、東京へ帰る便を待つ間に1機、飛び立って行った。
携帯カメラは解析力が弱くて遠景が写らないが、このジャンボ機の背景には自衛隊基地がある。
飛行機だと金沢辺りは1時間だから、アッという間に着いてしまう。以前は飛行機に乗るたび、緊張していたが、すっかり慣れてしまい、今は機内で寝てしまったりする。
今日もウトウトと寝てしまったが、飛行機が高度を下げた小さな違和感で目覚めた。
羽田に着くと晴れ。金沢から較べると温かいので驚いた。

金沢の夜

2011-01-21 | Weblog
金沢に来て美味い店に行かない手はない。
初日は犀川に近い店で、美味い魚を食べた。昨夜は、少し高級な店で、また魚を中心の食事に酒を楽しみ、語り合ったが、二軒目に行って飲んでいたらば、昨日の証人として東京からおいでの先生から呼び出し電話!
すぐに先生方が飲んでおられると言うホテルのバーへタクシーを飛ばすと、弁護士さんたち、5名がおられた、合流してカラオケや裁判の話で金沢の夜は日付けが変わっていた。

国賠

2011-01-21 | Weblog
大阪地裁所長襲撃オヤジ狩り事件で無罪になった人たちが訴えた国賠裁判で、警察の暴行を認めた判決があった。
この国賠裁判を傍聴したことがあるが、取り調べた刑事たちは「無罪判決は認めない、アリバイ成立も認めない、犯人だと信じている」とうそぶいていた。弁護士に「犯人だと思う根拠は」と問われ、「裁判所の令状だ」などと言った。「その裁判所が無罪だと言っているのですが」と弁護士に言われても、それは認めないなんて言うのだから呆れたが、当たり前の判決はくだされた。
こんなとき、警察や検察は「遺憾だ」とかコメントするが、考えると、そのコメントは社会を馬鹿にしている。日本は法治国家だ。法の定めるところにより裁判をして、色々な問題が裁かれ、処置されるが、裁きは受け入れなくてはならない。もちろん、裁きが間違いならば再審などの手段があるが、裁きを否定しては法治国家な成り立たない。警察や検察が裁判結果に「遺憾だ」として抵抗するのは、裁判を否定するのと同じことになる。警察や検察の主張だけが正しいのならば裁判所なんて不必要になる。検察や警察の遺憾なるコメントは、裁判所はいらないとコメントするのと同じで傲慢さを示している。
今夜、サッカーのアジアカップ戦があり、「中東の笛」と言われ、中東国に有利な審判を案じる声が多いけども、中東の笛を吹くような審判は国際試合からは締め出されるし、制裁もある。
日本では警察、検察の審判が勝手気儘に振る舞い、制裁されないところに、この振る舞いが続く理由がある。当たり前に正義の判決があった報道を知り、日本でも警察と検察の振る舞いを取り締まる第三者裁定機関を作りたいと思った。

福井女子中殺し事件

2011-01-21 | Weblog


昨日の集会は、北陸地方を中心に人が集まり、72名の参加だった。
まず事件を報道するテレビ番組を流したが、この事件も、また検察の証拠隠しで犯人にされていることが良く判った。
暴力団員の目撃証言だけで有罪、目撃証言を裏付ける証拠が全くないままに有罪と言うのだから、本当に裁判官も大胆無敵だよね。
冤罪は裁判官にあり!と言いたくなる気分だ。
犯人にされた前川さんは精神に不調をきたして入院。お父さんが訴えたが、家族の苦悩が痛く伝わった。
法医学者の証人尋問が長引き、弁護団は集会終了間際に来て、尋問の成功を話してくれた。その口調は明るくて再審開始決定に希望を感じた。