桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ユウトの茶碗

2009-12-01 | Weblog
今日は定例義務の保護観察所行き。
朝方に行き、そのまま川上に行った。
昨夜、ユウトから電話があって、明日は夕方にプール行くので授業が遅いから学校に迎えに来てくれ、渡す物があるから、それはエリコから受け取れと言われた。
何が渡されるかと思ったらば、ユウトが笠間で自ら作ったと言う茶碗だった。
小さな茶碗なので、これで日本酒での飲めと言うのかと思ったらば、ショウジは酒を飲むと食べないから、少しでもご飯を食べて欲しいので小さな茶碗を作ったのだと言う。
焼物は、初めに作る物をイメージしないと作れないらしく、すぐにショウジの茶碗を!と考えたらしい。
ユウトの弟、ヒロトが食べるのにピッタリの大きさで、母親のエリコは、ヒロトのに欲しいと言ったが、絶対に譲らなかったとか。
それには手紙が付いていて「昌司へ
 わたす物は、悠大が電動ロクロで作った ちゃわんです。
昌司は酒を飲む時ごはんを食べないから 少し小さめにしておきました。
悠大より☆」
とあった。
何て嬉しいのか、ユウトの優しさと心を感じて、ただ涙が溢れて来た。
俺は幸せ者だなぁ。

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