職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

稼がないという生き方

2008年02月15日 | ヤスさん日記
時間もお金も
必要以上に稼がない
生き方が体現できればいいなと
必要以上ではなく程々に。

必要なものは必要で
食べてゆく分や
愉しむ分には
調度良いくらいに。
あとは自然に親しみ
野菜を作り
分かち合い
共有し合い。
その中から規範や節度や躾や
カラダやココロの美しさ
が出てくるのではないかなと。

エンデにいわせると
二種類のお金があるそうです。
カラダをつくるお金と
ココロを作るお金
どちらも必要で一方は共通通貨
もう1つは…。
それぞれの多様性の中から生まれてくる
様々な表現で良いのかもしれません。

「子日わく、賢なるかな回や。
 一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り。
 人は其の憂いに堪えず、回や其の楽しみを改めず。
 賢なるかな回や。」

本居宣長に弟子入りした大商人達は
全ての快楽を極め尽くしたが
学問に勝る快楽はない
と言ったそうです。
本当の愉しみとは
どこに在るかわからないもの
かもしれませんね。

衝動と安定の
つるつると固まった雪道を
確かに進むには
腰を落として
確実に一歩を楽しむことだな
と思う新潟の冬でした。
コメント
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