職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

いい時間です。

2007年09月03日 | ヤスさん日記
ナガさん東京の天気はいかがですか?
いつも上京時は服装をはずしてしまう私は
今週末は軽装でも大丈夫かな?と思いつつ
出張の準備にとりかかっております。
新潟は少し暑さが戻り
爽やかな空が広がっています。

久しぶりな一日。
何千回鎚を振るったことか
ひとつひとつの鎚の目が
様々な表情を見せてくれ
それを追っているだけで
一日が暮れていくような。

朝の工場に満ちる銅の匂い
一枚の銅板を目前に据え
その中に見る完成形と
その先にある器のある風景
その空間に溶け込む
器のフォルムの手触りを感じながら。

周りの時間がどのようにながれようとも
この空間の中だけは
静かにただ鎚音だけが響きます。
作品の中に入るとともに
自分の中にも入ってくる
メビウスの輪のような
不思議な感覚は
ほんとうの時間の流れや
積み重ねを教えてくれます。

日々のことが
自分の手や顔に顕れてくるようになるには
まだまだ修行が足りないようです。
足りないものを補うためにも
また一歩一歩着実に進みたい
と思う今日この頃。

またまたmegさんが
ステキな記事を書いてくれました。
そんな感じが良いのですよね。
感謝感謝です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする