職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

雲が流れています

2007年09月11日 | ヤスさん日記
ナガさん東京の天気はいかがですか?
こちらは心地よい秋の陽気
ほのぼのとした午後を
coffeeと共にゆっくりと過ごしています。

あと7日
実質の出勤時間はあと7日です。
勤続10年間
一口で10年といっても
やはり山あり谷あり味わい深い10年です。
32歳と2ヶ月弱
皺や白髪とともに身体に刻まれた
傷跡やらアザやら
進むことを教えてくれる32歳と2ヶ月弱です。

「まなぶ」と「まねぶ」
森村さんも話しておられましたね。
職人として師匠や先輩から教えてもらう時の
一番大切なことは素直なことなのです。
素直とは一度全てを受け入れてみるということ
その自分を消してみると
自分が浮かび上がってくる。
同じように手を動かし
同じように金槌を動かし
真似てみる。
しかし、そうそう簡単に行くものではなく
また自分の頭の中に在る姿を見つめ
真似てみる。

真似ればまねるほど
身体の中に在る自分自身が立ち上がってくる
師匠や先輩ではなく自信の身体性が確立してくる。
そうだ、素直の上に「バカ」をつけて
そして努力にも「常日頃の」をつけてみて
それを掛けてみれば
きっと素晴らしい職人になるのでしょう。

なにも意識しなくて父親には姿形が似てくるもの
なにも意識しなくては父親の技量には近づかない。
今までにとらわれずにいることが
どれだけ大変なことか
しかし、本当はsimpleなことを
心掛ければきっとできるはず。

さて、流れてゆく雲をみていると
そうか昔のように飛びたいと願う必要もないんだなー
と思う今日この頃。
自分たちのそばに在る天の国は
ココロ次第でいつでも
立ち現われてくれるものですね。
コメント
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