職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

秋刀魚の季節

2007年09月13日 | ヤスさん日記
陽の光溢れる朝です。
心地よい時間をすごす
ということは
幾ばくかの想いにも耽り
時間の早さに少しの寂しさを感じながら
ココロの糧を増やしてくれるものですね。

生活に即したもの
そんなコトを考えながら
道々散歩するもの楽しいもので。
必要とされるものは
その内ある美しさ
またそれが機能美となって
本来あるべき姿を
取り戻しているようです。

それがそこにある必然性や
そこにあるという存在感は
その地の生活の中から生まれたもの。
大きな流れの中で
地層のひとつひとつ
そこから沸き上がってくる匂いが
それぞれの美しさの中に集約され
映像やコトバでは表現できないような
迫力を持ってくるもので。

しかし、写真、絵や言葉で
その内なるものを表出しようという試みは
そこに魅力を感じてしまったものの
性、なのかもしれませんね。
岡本太郎が語った民俗学
久しぶりに思い出しました。
彼の写真や言葉
そのリズムに心躍ったものです。
その見つめる先の本物さ加減。
揺るぎない自分の中に在る弱さを
しっかりと掴まえていたこと。
そんなところがとても好きだったな
と。

やるからには
全てを引き受けなくては
という覚悟を持っているから
輝いていたのだなと。

さて、秋刀魚の季節
美味しい日本酒に炭火を用意して
大根おろしを忘れずに
あとは、夜長にぴったりな本でも読んで
ゆっくりすごそうか
と、思う職人なのでした。
コメント
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