スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ロンジン賞ジャパンカップ&特例

2022-11-27 19:35:49 | 中央競馬
 ドイツから1頭,フランスから3頭が招待された第42回ジャパンカップ
 テュネスの枠入りに時間を要しました。逃げたのはユニコーンライオンでこれは大方の想定通り。2番手にハーツイストワール。3番手はシムカミルとテーオーロイヤル。5番手にヴェルトライゼンデ。6番手にオネストとカラテとボッケリーニ。9番手にヴェラアズール。10番手にトラストケンシンとグランドグローリーとダノンベルーガ。13番手にデアリングタクト。14番手にシャドウディーヴァとテュネスとシャフリヤール。16番手のユーバーレーベンまでは一団で続き,4馬身差の最後尾にリッジマン。最初の1000mは61秒1の超スローペース。
 直線の入口ではユニコーンライオンとハーツイストワールは雁行でその外にボッケリーニ。直線に入るとボッケリーニの外からダノンベルーガが伸びてきてさらにその外からシャフリヤール。最内を突いたのがヴェルトライゼンデ。ヴェルトライゼンデとダノンベルーガの間からはヴェラアズールが伸びてきて4頭の争い。一番外のシャフリヤールが内に寄ったためにダノンベルーガは進路を失いました。残った3頭では真中のヴェラアズールの末脚が優って優勝。シャフリヤールが4分の3馬身差で2着。ヴェルトライゼンデがクビ差で3着。
 優勝したヴェラアズールは大レース初挑戦での制覇。今年の春まで2勝クラスを走っていた馬で,3月に2勝クラスを卒業。3勝クラスは3着2回の後で6月に勝ちました。休養を挟んで出走した京都大賞典で重賞初制覇を達成してここに挑戦。僕はこのレースはシャフリヤールが最有力と考えていました。通ったコースの差を考慮すると,着差ほどの能力差はなさそうですが,少なくともそのレベルまでは達しているとみてよいでしょう。今年の春の時点でこの馬が今年のジャパンカップを勝つと予想するのは困難だった筈で,急激な上昇馬といっていいと思います。父は2010年に京成杯と日本ダービー,2012年に天皇賞(秋),2013年に毎日王冠を勝ったエイシンフラッシュ。3代母がムーンインディゴ。伯母に2007年のJRA賞の最優秀2歳牝馬のトールポピーで叔母には2011年のJRA賞の最優秀3歳牝馬のアヴェンチュラ。Vela Azulはスペイン語で青い帆。
 騎乗したイギリスのライアン・ムーア騎手は一昨年の香港スプリント以来となる日本馬に騎乗しての大レース12勝目。日本の大レースは2019年の朝日杯フューチュリティステークス以来の9勝目。第33回以来9年ぶりのジャパンカップ2勝目。管理している渡辺薫彦調教師は開業から6年9ヶ月弱で大レース初勝利。

 第一部定理一一第三の証明に関しては,なぜこの手続きで証明したかという理由を説明する必要がスピノザにはあったことになります。ですから第一部定理一一備考の冒頭で,スピノザはその理由を説明しているのです。しかしこのような事例は特別であって,論証Demonstratioの手続きの理由を説明する必要がない限りこのような説明はされません。逆にいえばこうした説明がなされるというのが稀であるということは理解することができると思います。
                                   
 『エチカ』でいうなら,第二部定理三六というのは,何が定理Propositioで示されているかということや,この定理がどのような訴訟過程で証明されているかということは僕には分かります。また,この定理でいわれている内容が正しいということも理解することができます。しかし,なぜこの定理を論証するためにスピノザはこの論証に訴えたのかということや,この定理がこの部分で論証されなければならなかった理由,またこの定理が『エチカ』の全体の中で有する意義といったものは僕には分からないので,この定理は現在でもそれらの点では僕にとって多くの謎が残っている定理になっています。これはスピノザがそうしたことを説明していないがゆえに生じる疑問なのです。一方,スピノザにはここでこの定理を論証する理由があったでしょうし,論証するならスピノザ自身がなしたような仕方で論証する理由というものがあった筈です。また,この定理が示されることが,『エチカ』にとって意義のあることだからこれを『エチカ』を構成するひとつの定理として挿入しているのであり,もしもそうでなかったら,この定理が『エチカ』に挿入されることはなかったであろうということも間違いないところでしょう。ただスピノザはそうしたことについては説明するまでもないと考えたので,そうしたことを加えませんでした。これは加えられることの方が稀なのですから,当然といえば当然です。しかしそれが加えられていないために,僕には謎が残る定理となっているのです。
 これと同じように,僕も『エチカ』を援用して何事かを解明していくときに,なぜそうした論理過程で『エチカ』を援用するのかをすべて説明はしません。

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