スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

朝日新聞社杯競輪祭&基本的部分

2022-11-28 19:15:00 | 競輪
 小倉競輪場で争われた昨晩の第64回競輪祭の決勝。並びは新田‐新山‐守沢‐成田の北日本,坂井‐平原の関東,郡司‐小原の神奈川で荒井は単騎。
 平原,郡司,新田の3人がスタートを取りにいきました。互いに譲らず発走後の1周はほぼ3人が横並び。最終的に誘導の後ろに入ったのは平原で,坂井の前受けに。3番手に郡司,5番手に荒井,3人の中では最初に引いた新田が6番手という周回に。このまま動きがなく残り2周のホームに入ったので,まず単騎の荒井が動いて平原の後ろまで位置を上げました。新田はバックから発進。坂井も抵抗して先行争いとなって打鐘。ホームに入ると新田が坂井を叩いてかまし先行。坂井は引けないので新山の内で粘りにいきました。両者が併走のままバックに入ると新山が番手捲りを敢行。守沢はやや車間を開けて追走。外から郡司が捲ってくると守沢が郡司,郡司マークの小原を次々に牽制。この間に新山と郡司,郡司と小原の車間がそれぞれ開いてしまい,新山が悠々と優勝。郡司が2車身差で2着。小原が2車身差で3着。
 優勝した青森の新山響平選手は4月に岐阜のFⅠを完全優勝して以来の優勝。グレードレースは一昨年3月の玉野記念以来となる優勝でビッグは初制覇。このレースは北日本の並びが意味するところが僕には定かではありませんでした。新田が早めに駆けて新山が番手捲りというのは考えられましたが,守沢が自身の優勝よりも新山の援護に回ったのは僕には想定外でした。北日本が結束した結果としての優勝という色が濃いように思います。

 僕の場合でいえば,ある事柄を探求していくときに,これは重要な事柄であるから基本的な部分から順に論証していくという類のいい方をすることはあります。ただ,ここで重要というのは,僕にとって重要である,あるいは同じことですが,僕は重要と思っているという意味であって,読者にとってそれが重要であるかどうかは分かりません。ですからこの説明は,たとえばスピノザが第一部定理一一備考の冒頭でいっていることと比較すれば,便宜的なものであるといえるでしょう。他面からいえば,そこでスピノザがしたような説明が必要となるような探求は,あるいはもっと正確にいえばこれは探求そのものではなく探求の方法は,というべきでしょうが,そうした探求の方法を僕は採用していないことになります。
                                   
 ただ,僕がある事柄が重要だと思っているなら,その事柄を基本的な部分から説明するという意欲を有しているということは,実際にそれを重要であると考えるかどうかは別として,読者にも伝わるところでしょう。そしてなぜ重要と思う事柄こそ基本的な部分の説明を怠らないように僕がしているのかといえば,結論として帰結してくる重要な事柄にとって,基本的な部分もそれと同様に重要であると僕が考えているからです。そして基本的な部分を教えるのが入門書の性質であるとすれば,僕が一定の頻度で入門書を読んでいるというその理由が,僕のブログには反映されているということになるでしょう。
 僕がこのブログで基本的な部分というのは,概ねスピノザの哲学における形而上学的な部分になります。『エチカ』でいえば,第一部がそこに該当すると理解してください。厳密にいえば第一部のすべてが,また第一部だけがスピノザの思想の形而上学的部分を構成するわけではありませんが,僕が基本的な部分ということの大部分がそこに該当するのは間違いないところです。そして僕はその基本的な部分が重要な結論と同様に重要であると考えているのですから,要は僕はスピノザの思想にとっては,形而上学的部分が最も重要である,いい換えればスピノザの哲学の形而上学的部分を理解していることが不可欠であると考えているということです。

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