スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サクラユタカオー&第二部定理三六

2008-07-11 18:51:28 | 名馬
 先日,日本の名馬の1頭として,サクラバクシンオーを紹介しましたが,このサクラバクシンオーの父,サクラユタカオーもまた日本の名馬の1頭です。
 2歳12月デビュー。このデビュー戦から共同通信杯まで3連勝し,一躍クラシック候補となったのですが,一頓挫あって春シーズンは棒に振りました。秋,京都新聞杯から復帰し菊花賞に挑むも4着。続いてダービー卿チャレンジトロフィーで古馬に初挑戦。これは2着でした。
 4歳春は大阪杯から始動。ここで重賞2勝目を上げると天皇賞に向いましたが,これは14着と大敗を喫しました。距離も長かったですし,馬場も合わなかったのでしょう。
 実のところ,僕の競馬キャリアはこの天皇賞の直後から始まります。したがって僕がライブで見ているのは4歳の秋からなのですが,このシーズンがこの馬の真骨頂でした。
 まず毎日王冠を1分46秒0という好時計で勝つと,続く天皇賞も1分58秒3というタイムで快勝。この馬の距離適性は本来はこのくらいにあり,マイルチャンピオンシップに向うべき馬だったのかもしれませんが,陣営はジャパンカップから有馬記念という路線を選択。共に6着と敗れましたが,この年の最優秀古馬・牡馬に選出され,これを手土産に種牡馬入りしました。引退レースとなった有馬記念は,メジロラモーヌの引退レースと同じレースです。
 サクラバクシンオー以外にも,安田記念を勝ったエアジハード,オークスを勝ったウメノファイバー,エリザベス女王杯を勝ったサクラキャンドルなども出し,種牡馬としても大成功を収めた馬。ほかに中山大障害を勝ったメルシータカオーも出しています。

 十全な観念idea adaequataと混乱した観念idea inadaequataの関係を,有と無の関係として考える場合に生じてくる問題を考察するために,ここで第二部定理三六をみておくことにします。
 「非妥当で混乱した観念は,妥当なあるいは明瞭判然たる観念と同一の必然性をもって生ずる」。
 正直なところをいいますと,この定理Propositioというのはそれ自体で僕には疑問だらけなのです。このブログの最初のテーマとして設定した第二部定理一二と並び,『エチカ』の中で僕が最も理解に苦しんでいる定理のひとつです。そもそもこの定理はなぜ配列されているのかということ自体が僕には疑問です。このことがどうしても証明されなければならなかった理由というのが僕には把握しかねるのです。一方,定理の内容そのものについても,スピノザはこの定理において,第二部定理一一系および第二部定理七系で示した以上のどのような意味をここに付与しようとしたのかということについても僕は疑問を感じるのです。
 しかしこうしたことは,それこそ第二部定理三六自体をテーマとして設定し,深く考えてみるべき事柄でしょうから,この問題に関しては僕自身の今後の課題であるということにしておきます。それよりも現在のテーマとの関連で,この定理がもたらしてくるかもしれない重要な意味というのを考えていくことにします。
コメント
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