スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

書簡一&待機

2019-09-05 19:11:32 | 哲学
 スピノザの定義Definitioの理念の変更に関するパスカルBlaise Pascalの影響について考察したときに用いた書簡一を簡単に紹介しておきます。
                                        
 現在の『スピノザ往復書簡集Epistolae』の書簡の番号は日時順になっています。したがって書簡一は最も古いものです。1661年8月16日付で,オルデンブルクHeinrich Ordenburgからスピノザに宛てられたものです。遺稿集Opera Posthumaにも掲載されました。
 冒頭でオルデンブルクは,レインスブルフRijnsburgにスピノザを訪ねたとき,そこを去るのが心残りだったといい,イギリスに帰国してすぐに手紙を書いたといっています。ですからオルデンブルクがスピノザを訪問したのは,この年の7月,早くても6月であったと推察されます。オルデンブルクは情報収集屋で,その一旦はこの書簡にも垣間見ることができます。スピノザに対して,スピノザがもっている情報を自分のために役立ててほしいと依頼しているからです。
 レインスブルフでふたりは,神Deus,無限の延長Extensioと思惟Cogitatio,属性attributum,身体corpusと精神mensの合一unio,デカルトRené DescartesとベーコンFrancis Baconの哲学の原理について語り合ったとオルデンブルクはいっています。これに関してオルデンブルクは,ふたつの質問をスピノザにしています。ひとつは延長と思惟の相違がどの点に存するのかということであり,もうひとつはデカルトおよびベーコンの哲学の欠陥は何で,それはどう是正されるのかということです。
 このうちふたつめの質問は,確かに詳しく説明されなければ分からないかもしれないので,書簡で問うにも値するものだと僕は考えます。ですが延長と思惟の相違が何であるのかということは,たぶん語り合えば分かった筈のことであったように僕には思えるのです。逆にいうと,このような質問をスピノザにするオルデンブルクは,知的な面では有能ではなかったのかもしれません。少なくともスピノザの哲学的な考え方については,理解することができなかったのでしょう。このことはオルデンブルクとの文通の最後の方まで続くことになったといって差し支えないと思います。

 僕はこの日は区役所に行った後で桜木町に行きました。家に帰ったのは午後5時10分でした。すると留守番電話が入っていました。グループホームの妹の担当者の方からでした。そこには折り返しでその方に電話をするようにというメッセージが入っていました。ただ,僕の家の電話機には番号の通知機能がありません。担当の方の電話番号が分かりませんでしたので,グループホームに電話を入れました。電話を受けたのはグループホームの責任者,一昨年に契約をしたときの先方の代表者の方でした。
 要件は翌日の迎えのことでした。この日,グループホームからインフルエンザの罹患者が出ました。インフルエンザの罹患者は出勤することができません。つまりグループホームから通所施設へと通うことはできません。ですがインフルエンザの罹患者だけをグループホームに待機させるということもできませんので,この日からグループホームの利用者はユニット全体でグループホームに待機することになったのです。インフルエンザの出勤停止は数日間ですので,当然ながら翌日もグループホームに待機です。よって僕は送迎は通所施設の方へ行っていたのですが,明日は妹も通所施設には行かないので,迎えはグループホームに来てほしいというのがその内容でした。通所施設であれグループホームであれ,上大岡でバスを乗り換える点は同じです。時間はグループホームの方が掛かりますが,通所施設への迎えの時間より少し遅くなる程度ですので,それで了解しました。同時に時間が少し遅くなることについては先方に了解してもらいました。
 1月18日,金曜日。前日に電話で話した通り,グループホームに迎えに行きました。月曜にまた送ることになっていましたから,どこへ送ればいいか尋ねたところ,おそらく月曜もグループホームに待機することになると予想されるので,グループホームに送ってほしいとのことでした。それからグループホームへの送迎の場合は常にそうですが,預けてある療育手帳,通称では愛の手帳を借ります。グループホームの最寄りのバス停は京浜急行バスと神奈川中央交通のバスで,僕は市営バスの定期券しか持っていないからです。
コメント
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