羽田盃トライアルの第21回クラウンカップ。
スプリングマンが先手を奪取。2番手にミスターバッハとヴオロスで4番手のマッドドッグとサザンヴィグラスまでが先行集団。この後ろはムシカリとツキカゲ。そしてエヌティプリンスとマースインディ。ミスマンマミーアが後方4番手。その後ろに発馬で寄られる不利があったヴァンルモンテとデニストン。エスティローレルは向正面で後退して3コーナーでは最後尾。前半の800mは51秒5のミドルペース。
直線の入口でもスプリングマンが先頭。直後は3頭で雁行でしたが最内を回っていたミスターバッハがスプリングマンのすぐ外に出して単独の2番手。このときの感じではミスタバッハが差しそうに思えたのですが,直線で競り合いになってからスプリングマンが二枚腰を発揮。最後は再び差をつける形になって逃げ切ったスプリングマンが優勝。ミスターバッハが4分の3馬身差で2着。雁行の後ろで内を回っていたムシカリがそのまま内から伸びて1馬身半差の3着。
優勝したスプリングマンは南関東重賞初挑戦での勝利。昨年6月にJRAでデビュー。2戦目の未勝利を勝った後,オープンで5着に入り,そのまま南関東に転入。昨年暮れの1組戦が転入初戦で5着。その後,2着,1着ときていましたが,オープンで戦うようになると2戦とも2秒以上の大敗。ここまでクラスが上がってくると荷が重いのかと思っていただけに,ノーマークでした。ただ,勝ったときの2着が今日の2着馬であったことを思えば,勝ってもおかしくない力量があったということは確かです。JRAの3戦も含めて左回りではすべて入着,右回りの2戦が大敗という結果になっていますので,現状は左回りで力を発揮できる馬という評価になるのではないでしょうか。父は2009年のJRA賞で最優秀2歳牡馬に選出されたローズキングダム。その父がキングカメハメハ。
騎乗した船橋の左海誠二騎手は埼玉新聞栄冠賞以来の南関東重賞制覇。第9回以来12年ぶりのクラウンカップ2勝目。管理している浦和の小久保智調教師は南関東重賞は28勝目。第20回に続く連覇でクラウンカップ2勝目。
第三部定理二五は,僕たちは僕たちの愛する者を喜びlaetitiaに刺激するものを肯定し,悲しみtristitiaに刺激するものを否定するということを示しています。逆に第三部定理二六は,僕たちは僕たちが憎む者を悲しみに刺激するものを肯定し,喜びに刺激するものを否定するということを示しています。これらの定理Propositioでスピノザが「努めるconari」というとき,それは意志voluntasをもって努力するという意味ではなく,コナトゥスconatusを意味します。したがってこれらのことは第三部定理七により僕たちの現実的本性actualis essentiaそのものです。
第四部付録第二四項から,憤慨indignatioという感情affectusは不公平な感情であるといわざるを得ません。ですが僕たちは事実上,愛する者については喜びを肯定し悲しみを否定し,逆に憎む者については悲しみを肯定して喜びを否定するという現実的本性を有しているのですから,そもそも僕たちの現実的本性は不公平になっているということができます。どんな人間についても喜びを肯定し悲しみを否定する,あるいは逆に喜びを否定し悲しみを肯定するというのであれば公平であるといえるでしょうが,そうはなっていないからです。僕たちは常に不公平に物事を判断しがちであるということ,あるいは現に不公平に物事を判断しているということは,よくよく肝に銘じておかなければならないことだと僕は考えます。
さらにこれらの定理は,僕たちが愛する者のことは高く評価し,憎む者のことは低く評価しがちであるということを帰結させます。このゆえに僕たちは憤慨する者のことを低く評価しがちなのです。人に対する低評価がその人に対する排他的思想に結び付きやすいということはとくにいうまでもないでしょう。とりわけ憤慨という感情は,僕たちが高く評価しがちである愛する者の観念ideaと,僕たちがそれを否定するというコナトゥスを有する愛する者の悲しみの観念を伴った感情なので,なおさらこのような作用が生じやすい特殊的事情を孕んでいる感情であるといっていいかもしれません。
さらにいうとこればかりではありません。第四部定理五七備考から明らかなように,憤慨のゆえに憤慨している相手を低く評価するなら,憤慨している人間は高慢superbiaでもあるのです。
スプリングマンが先手を奪取。2番手にミスターバッハとヴオロスで4番手のマッドドッグとサザンヴィグラスまでが先行集団。この後ろはムシカリとツキカゲ。そしてエヌティプリンスとマースインディ。ミスマンマミーアが後方4番手。その後ろに発馬で寄られる不利があったヴァンルモンテとデニストン。エスティローレルは向正面で後退して3コーナーでは最後尾。前半の800mは51秒5のミドルペース。
直線の入口でもスプリングマンが先頭。直後は3頭で雁行でしたが最内を回っていたミスターバッハがスプリングマンのすぐ外に出して単独の2番手。このときの感じではミスタバッハが差しそうに思えたのですが,直線で競り合いになってからスプリングマンが二枚腰を発揮。最後は再び差をつける形になって逃げ切ったスプリングマンが優勝。ミスターバッハが4分の3馬身差で2着。雁行の後ろで内を回っていたムシカリがそのまま内から伸びて1馬身半差の3着。
優勝したスプリングマンは南関東重賞初挑戦での勝利。昨年6月にJRAでデビュー。2戦目の未勝利を勝った後,オープンで5着に入り,そのまま南関東に転入。昨年暮れの1組戦が転入初戦で5着。その後,2着,1着ときていましたが,オープンで戦うようになると2戦とも2秒以上の大敗。ここまでクラスが上がってくると荷が重いのかと思っていただけに,ノーマークでした。ただ,勝ったときの2着が今日の2着馬であったことを思えば,勝ってもおかしくない力量があったということは確かです。JRAの3戦も含めて左回りではすべて入着,右回りの2戦が大敗という結果になっていますので,現状は左回りで力を発揮できる馬という評価になるのではないでしょうか。父は2009年のJRA賞で最優秀2歳牡馬に選出されたローズキングダム。その父がキングカメハメハ。
騎乗した船橋の左海誠二騎手は埼玉新聞栄冠賞以来の南関東重賞制覇。第9回以来12年ぶりのクラウンカップ2勝目。管理している浦和の小久保智調教師は南関東重賞は28勝目。第20回に続く連覇でクラウンカップ2勝目。
第三部定理二五は,僕たちは僕たちの愛する者を喜びlaetitiaに刺激するものを肯定し,悲しみtristitiaに刺激するものを否定するということを示しています。逆に第三部定理二六は,僕たちは僕たちが憎む者を悲しみに刺激するものを肯定し,喜びに刺激するものを否定するということを示しています。これらの定理Propositioでスピノザが「努めるconari」というとき,それは意志voluntasをもって努力するという意味ではなく,コナトゥスconatusを意味します。したがってこれらのことは第三部定理七により僕たちの現実的本性actualis essentiaそのものです。
第四部付録第二四項から,憤慨indignatioという感情affectusは不公平な感情であるといわざるを得ません。ですが僕たちは事実上,愛する者については喜びを肯定し悲しみを否定し,逆に憎む者については悲しみを肯定して喜びを否定するという現実的本性を有しているのですから,そもそも僕たちの現実的本性は不公平になっているということができます。どんな人間についても喜びを肯定し悲しみを否定する,あるいは逆に喜びを否定し悲しみを肯定するというのであれば公平であるといえるでしょうが,そうはなっていないからです。僕たちは常に不公平に物事を判断しがちであるということ,あるいは現に不公平に物事を判断しているということは,よくよく肝に銘じておかなければならないことだと僕は考えます。
さらにこれらの定理は,僕たちが愛する者のことは高く評価し,憎む者のことは低く評価しがちであるということを帰結させます。このゆえに僕たちは憤慨する者のことを低く評価しがちなのです。人に対する低評価がその人に対する排他的思想に結び付きやすいということはとくにいうまでもないでしょう。とりわけ憤慨という感情は,僕たちが高く評価しがちである愛する者の観念ideaと,僕たちがそれを否定するというコナトゥスを有する愛する者の悲しみの観念を伴った感情なので,なおさらこのような作用が生じやすい特殊的事情を孕んでいる感情であるといっていいかもしれません。
さらにいうとこればかりではありません。第四部定理五七備考から明らかなように,憤慨のゆえに憤慨している相手を低く評価するなら,憤慨している人間は高慢superbiaでもあるのです。