スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典東京プリンセス賞&属性の一義性

2014-04-24 20:36:45 | 地方競馬
 順調さを欠いたノットオーソリティが,本来の実力を発揮できるかどうかに注目していた第28回東京プリンセス賞
 ノットオーソリティは発馬直後に躓いたように見えました。逃げたのはシャークファング。チャプレットが2番手。クライリング,スマートバベル,オープンベルトと差がなく続き,じわじわと巻き返していったノットオーソリティはこれらの後ろの位置を確保。最初の800mは50秒8でミドルペース。
 前に位置したうち,最初に苦しくなったのはチャプレット。シャークファング,クライリング,オープンベルトとなり,ノットオーソリティはその外にいって直線。一旦はノットオーソリティが内の各馬を交わして先頭に立ったのですが,インで控えていたスマートバベルが内から捌いて伸びてくるとノットオーソリティも交わして優勝。ノットオーソリティは1馬身4分の1差で2着。後方から大外を猛然と伸びたイエスアイキャンが4分の3馬身差まで迫って3着。
 優勝したスマートバベルは新馬戦を5着の後は6戦してオール連対。前走はJRAとの交流戦を勝ってここに挑戦。一線級とは初の手合わせでしたが,戦績からはチャンスのある1頭だとみていました。好枠を得て内に待機し,直線もロスなく内から捌いての勝利なので,恵まれた部分も多分にあったのは事実でしょうが,相手なりに走れるタイプということなのでしょう。まだ能力の上限を見せたという感じもないので,さらなる上昇があってもおかしくない馬だと思います。父はサウスヴィグラス
 騎乗した船橋の澤田龍哉騎手はデビュー6年で南関東重賞初勝利。管理している船橋の川島正一調教師は昨年の川崎マイラーズ以来の南関東重賞制覇。第24回以来4年ぶりの東京プリンセス賞2勝目。

 原因の一義性は属性の一義性から知見されるというのが福居の見解です。ということは,原因の一義性が否定される場合には,属性の一義性も否定されなければならないという見解が福居にはあると僕は理解します。二種類の因果性があるという主張は,原因の一義性を否定する主張だと僕は解します。つまりこの主張を福居は否定する筈だと僕は考えます。そして福居が原因の一義性を帰結させる観点から察するなら,福居は二種類の因果性の存在を肯定することは,二種類の同一属性が存在することを肯定しているのと同じことだと主張するのではないでしょうか。つまりゲルーの主眼点に倣い,主要な原因による決定と主要ではない原因による決定を数的に区別するならば,たとえばAという属性について,主要な属性Aと主要ではない属性Aが数的に区別されなければならぬと福居は主張するだろうと思うのです。
 第一部定理一三系により実体は不可分で,属性は第一部定義四にある通りその実体の本性を構成するのですから,属性も不可分です。ですから同一属性を数的に区別することが不可能であるということは当然で,それはゲルーも同意するだろうと僕は思います。ただゲルーは,原因ないしは因果性を数的に区別することと,属性を可分的なものと解することは,無関係であると考えていたのでしょう。しかしこの点について争いがあるとすれば,それは福居とゲルーの間にあるのであり,僕は加わりません。また立場を表明することも不要だと考えます。
 福居の考えでは,無限様態をあたかも個物,福居の場合にはres particularisまたはres singularisとみなすことによって,実体,福居の観点からすれば第一部定義三の名目的な実体ではなく,第一部定理一四にある実在的な実体としての神からみた属性と,神のうちにあるres singularisからみた場合の属性が,一義的に把握可能になります。つまり属性の一義性という観点が,無限様態を媒介としてres singularisにも神と同様に担保されます。福居の媒介の発見にはこういう要素も含まれています。
コメント
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