2013年度の将棋大賞の発表が1日にありました。
最優秀棋士賞は森内俊之竜王・名人。名人防衛,竜王挑戦,奪取。七大タイトルのうち,上位のふたつを独占。対戦相手が現在の三強と目される残りのふたりなので,順当な選出といえるでしょう。2003年度以来10年ぶり2度目の最優秀棋士賞。
優秀棋士賞は三強の残りふたりから羽生善治三冠。棋聖防衛,王位防衛,王座防衛,王将挑戦,A級順位戦優勝,朝日杯将棋オープン優勝。渡辺二冠との比較ですが,タイトル数が多く,王将戦は負けたものの,棋聖戦と朝日杯で勝っていますので,これも順当といえるように思います。このカテゴリーでは2006年度と2012年度に受賞歴があり,2年連続3度目。記録部門の最多対局賞と最多勝利賞も受賞。
敢闘賞は郷田真隆九段。挑戦者決定戦で3敗というのは,このクラスの棋士としては確たる実績とはいえないでしょうが,最後にNHK杯を優勝。この点が評価の最大のポイントとなったものだと思います。現行制度になったのは2005年度からで,以降だと2011年度以来2年ぶり2度目の敢闘賞。
新人賞は大石直嗣六段。C級2組順位戦で全勝。しかしNHK杯で準決勝まで進出し,途中で羽生三冠を破った点がこの評価に繋がったものと推測します。
ほかの記録部門は,勝率1位賞が村山慈明七段,連勝賞は永瀬拓矢六段。
最優秀女流棋士賞は里見香奈女王・女流名人・女流王座。女王奪取,女流王座挑戦,奪取,女流名人防衛。こちらは三大タイトル総なめですから当然でしょう。2009年度,2010年度,2011年度,2012年度に続き5年連続5度目。
女流棋士賞は甲斐智美女流二冠。女流王位奪取。倉敷藤花挑戦,奪取。複数のタイトルを獲得しているのでこれも自然。2010年度以来3年ぶり2度目。
女流最多対局賞は香川愛生女流王将でした。
升田幸三賞は松尾歩七段。横歩取り△5二玉型に最脚光をあてたことが評価の対象。
名局賞は第61期王座戦五番勝負第四局の千日手指し直し局で,同部門の特別賞がA級順位戦最終局の三浦・久保戦。後者の将棋は囲碁将棋チャンネルの中継で観戦していましたが,一局の将棋であんなに遅い時間になったというだけで驚きです。
原因と媒介というふたつの内在性に,何らかの関連性があるとみなすのであれば,当然のことながら今度はそれを正当化するような論理が構築されなければなりません。延長の属性の場合でいうなら,延長の属性が個々の物体に対して内在的原因でありかつ最近原因であるということと,延長の属性の間接無限様態である不変の形相を有する全宇宙が,内在的に媒介することによって,個々の物体が生起するということの間の,整合性を構築するような論理が必要であるということです。
僕は朝倉流の論証を用いることによって,不変の形相を有する全宇宙の媒介によって諸物体が生起するということの意味を示しました。この点については,必ずしも朝倉流の論証を経ずとも帰結するとしておきます。というのは,諸々の物体がその内部で生成したり変化したり消滅したりしても,それを全宇宙という視点からみた場合には,その形相にも本性にも何らの変化ももたらされないということは,僕が部屋の内部でどんな行動をしようと,部屋の現実的本性も現実的形相も変化しないということと同様の過程で証明が可能であるからです。したがって運動と静止という延長の属性の直接無限様態から,全宇宙の存在が必然的に帰結するなら,その全宇宙の存在というものが不変の形相を有するということは,帰結しているといえるからです。ただそれは,全宇宙の存在が朝倉流の論証を検証する過程において,演繹的に帰結したのに対して,同じ全宇宙の存在が,それ以前には無限に多くの物体が存在しなければならないということから帰納的に帰結していたという相違があるだけだといえます。
整合性を保つ論理の構築のための最大の問題点の所在は,延長の属性に対して内在的であるということと,間接無限様態に対して内在的であるということの間には,ある決定的な亀裂があるように思われるという点にあります。延長の属性は翻訳すれば物体的実体なのであり,間接無限様態は無限であるとはいっても実体ではなく様態だからです。つまり,実体に内在的であるということと,様態に内在的であるということを,同時に主張できるような論理が必要なのです。
最優秀棋士賞は森内俊之竜王・名人。名人防衛,竜王挑戦,奪取。七大タイトルのうち,上位のふたつを独占。対戦相手が現在の三強と目される残りのふたりなので,順当な選出といえるでしょう。2003年度以来10年ぶり2度目の最優秀棋士賞。
優秀棋士賞は三強の残りふたりから羽生善治三冠。棋聖防衛,王位防衛,王座防衛,王将挑戦,A級順位戦優勝,朝日杯将棋オープン優勝。渡辺二冠との比較ですが,タイトル数が多く,王将戦は負けたものの,棋聖戦と朝日杯で勝っていますので,これも順当といえるように思います。このカテゴリーでは2006年度と2012年度に受賞歴があり,2年連続3度目。記録部門の最多対局賞と最多勝利賞も受賞。
敢闘賞は郷田真隆九段。挑戦者決定戦で3敗というのは,このクラスの棋士としては確たる実績とはいえないでしょうが,最後にNHK杯を優勝。この点が評価の最大のポイントとなったものだと思います。現行制度になったのは2005年度からで,以降だと2011年度以来2年ぶり2度目の敢闘賞。
新人賞は大石直嗣六段。C級2組順位戦で全勝。しかしNHK杯で準決勝まで進出し,途中で羽生三冠を破った点がこの評価に繋がったものと推測します。
ほかの記録部門は,勝率1位賞が村山慈明七段,連勝賞は永瀬拓矢六段。
最優秀女流棋士賞は里見香奈女王・女流名人・女流王座。女王奪取,女流王座挑戦,奪取,女流名人防衛。こちらは三大タイトル総なめですから当然でしょう。2009年度,2010年度,2011年度,2012年度に続き5年連続5度目。
女流棋士賞は甲斐智美女流二冠。女流王位奪取。倉敷藤花挑戦,奪取。複数のタイトルを獲得しているのでこれも自然。2010年度以来3年ぶり2度目。
女流最多対局賞は香川愛生女流王将でした。
升田幸三賞は松尾歩七段。横歩取り△5二玉型に最脚光をあてたことが評価の対象。
名局賞は第61期王座戦五番勝負第四局の千日手指し直し局で,同部門の特別賞がA級順位戦最終局の三浦・久保戦。後者の将棋は囲碁将棋チャンネルの中継で観戦していましたが,一局の将棋であんなに遅い時間になったというだけで驚きです。
原因と媒介というふたつの内在性に,何らかの関連性があるとみなすのであれば,当然のことながら今度はそれを正当化するような論理が構築されなければなりません。延長の属性の場合でいうなら,延長の属性が個々の物体に対して内在的原因でありかつ最近原因であるということと,延長の属性の間接無限様態である不変の形相を有する全宇宙が,内在的に媒介することによって,個々の物体が生起するということの間の,整合性を構築するような論理が必要であるということです。
僕は朝倉流の論証を用いることによって,不変の形相を有する全宇宙の媒介によって諸物体が生起するということの意味を示しました。この点については,必ずしも朝倉流の論証を経ずとも帰結するとしておきます。というのは,諸々の物体がその内部で生成したり変化したり消滅したりしても,それを全宇宙という視点からみた場合には,その形相にも本性にも何らの変化ももたらされないということは,僕が部屋の内部でどんな行動をしようと,部屋の現実的本性も現実的形相も変化しないということと同様の過程で証明が可能であるからです。したがって運動と静止という延長の属性の直接無限様態から,全宇宙の存在が必然的に帰結するなら,その全宇宙の存在というものが不変の形相を有するということは,帰結しているといえるからです。ただそれは,全宇宙の存在が朝倉流の論証を検証する過程において,演繹的に帰結したのに対して,同じ全宇宙の存在が,それ以前には無限に多くの物体が存在しなければならないということから帰納的に帰結していたという相違があるだけだといえます。
整合性を保つ論理の構築のための最大の問題点の所在は,延長の属性に対して内在的であるということと,間接無限様態に対して内在的であるということの間には,ある決定的な亀裂があるように思われるという点にあります。延長の属性は翻訳すれば物体的実体なのであり,間接無限様態は無限であるとはいっても実体ではなく様態だからです。つまり,実体に内在的であるということと,様態に内在的であるということを,同時に主張できるような論理が必要なのです。